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つらい「冷え」に効果的!3つの簡単エクササイズ

パーソナルボディメイクSYNAPSE代表。健康運動指導士。元陸上自衛隊非常勤体育講師。 現在は東急スポーツオアシス、エニタイムフィットネスなどを中心に東京都内で出張パーソナルトレーニング指導を展…
2019年12月29日
日増しに気温が下がる季節になると、気になるのが「冷え」です。冷えはさまざまな体のトラブルの原因にもなるため、普段からお悩みの方にはつらい季節になってきます。そこで今回は冷えでお悩みの方のために、冷えに効くエクササイズをご紹介させていただきます。

冷えに効くエクササイズとは

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ズバリ冷えには「下半身の筋トレ」が有効です。ではなぜ下半身の筋トレなのか?その理由として3つ挙げることができます。

体温を高める効果が期待できる

筋トレで筋肉量を増やすことで体温を高める効果が期待できます。筋肉には「力を発揮して運動を起こす」以外にも「体熱を作り出す」という働きがあり、実際、体熱の40%が筋肉で作られていると言われています。そのため筋肉量を増やすことは体温上昇に繋がり、冷えに有効と考えられるのです。

筋肉のポンプ作用が改善される

筋肉の働きにはリンパや血液を押し流す「ポンプ作用」があります。血液やリンパの流れが滞って老廃物や不要な水分が体内に溜まると、カラダは冷えやすくなると言われています。そこで筋トレを行うことで筋肉のポンプ作用が改善され、冷えの原因にもなる老廃物や不要な水分をスムーズに体外へ排泄させることが可能になるのです。

筋肉の70%が下半身を占めている

全身に存在する筋肉の70%が下半身を占めているので、冷えには下半身の筋トレが有効と言えます。次に冷えに効果的なエクササイズをご紹介していきます。

つらい冷えに効くエクササイズ1:スプリットスクワット

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「スプリットスクワット」とは、脚を前後に開いた状態で行うスクワットです。片脚でスクワットを行う感覚に近いため、通常のスクワットに比べて脚の筋肉にかかる負荷が大きくなります。そのため、通常のスクワットでは物足りなくなってきた方には、ぜひ取り入れてほしいエクササイズです。

スプリットスクワットのやり方

スプリットスクワット
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1.脚を前後に開き、つま先と膝は正面に向けます。胸を張り股関節を軸に上体をやや前傾させるようにします。そうすることで股関節主導の動きが可能となり、お尻と太もも裏の筋肉に効かせることができます。

スプリットスクワット
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2.息を吸いながら上体を後ろ脚の膝が床につく直前のところまで真下にできるだけゆっくり下ろし、息を吐きながら立ち上がります。左右それぞれ10回を3〜5セット行いましょう。

つらい冷えに効くエクササイズ2:スタンディング・レッグカール

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「スタンディング・レッグカール」はその名の通り、立った状態で行うレッグカールです。ジムではうつ伏せになって行うレッグカールのマシンがありますが、立った状態で、尚且つ片脚で行うことで同等の効果が期待できます。

スタンディング・レッグカールのやり方

スタンディング・レッグカール
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1.片脚立ちの体勢をとり、浮かせた脚は膝が股関節よりも後ろに位置するようにします。その状態で膝を曲げる動作を繰り返すことで、ターゲットとしている太もも裏の筋肉である「ハムストリングス」にしっかり効かせることができるからです。

スタンディング・レッグカール
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2.息を吐きながらなるべくかかとがお尻に付くところまで深く膝を曲げて、息を吸いながらゆっくりと膝が伸び切らないところまで伸ばしていきます。片脚立ちするとバランスがとりにくい場合は、壁に手をついて行ってももちろん構いません。左右それぞれ10回を3セット行いましょう。

つらい冷えに効くエクササイズ3:カーフレイズ

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ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋のエクササイズには「カーフレイズ」を行います。このエクササイズのポイントはできるだけかかとを最大限のところまで上げることです。そうすることで下腿三頭筋に十分効かせることができます。

カーフレイズのやり方

カーフレイズ
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1.腰幅程度に足幅をとり、つま先は正面に向けます。かかとを軽く床から浮かせたところから息を吐きながらかかとを上げ、最大限まで上げたところで3秒程度止めます。

カーフレイズ
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2.息を吸いながらかかとを床に触れる手前までゆっくりと下ろしていきます。10〜15回を1分程度の休憩を挟みながら3セット行います。余裕のある方は、片脚で行う「シングルレッグ・カーフレイズ」にもトライしてみてください。

エクササイズで冷え性対策をしよう

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今回は冷えに効く下半身の筋トレを3つご紹介しました。全身の筋肉のうちの70%を下半身が占めていて、筋トレを行うことで体温アップとポンプ作用の改善という効果が期待できるということから、冷えには下半身の筋トレが有効と言えます。

今回ご紹介したエクササイズは、つらい冷えから脱却するためには週3回行うようにしましょう。例えば月曜日に行ったら中1日空けて、水曜日と金曜日に行うというスケジュールがおすすめです。どんなに効果のあるエクササイズでも続けなければ効果は期待できません。続けることこそが効果をもたらします。

執筆者:
町田 晋一