ヨガニードラを行う女性 ヨガニードラを行う女性
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睡眠ヨガことヨガニードラについて!その効果を専門家が解説

ヨガインストラクター、管理栄養士、ファスティングカウンセラーとして活動しています。経験を活かし、身体も心も健康でいるためのサポートをさせていただきます。
2019年11月19日
ヨガニードラをご存知ですか?寝たまま行うヨガのことで、ストレス軽減や疲労回復など、様々な効果を期待できる究極のリラクゼーションとも呼ばれています。今回はそんなヨガニードラについて、ヨガインストラクターの望月沙紀先生に教えていただきました。

ヨガニードラとは

自宅でヨガニードラを行う女性
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ヨガニードラとは、意識を覚醒したまま行う、睡眠のヨガです。究極のリラクゼーションであり、寝たまま行うことができる簡易瞑想です。ガイドに耳を傾けることによって、簡単に瞑想状態になります。

眠っているようで眠っていない、まどろみな状態を繰り返すことによって、体だけでなく、呼吸、感情、記憶や判断、心のクセや傾向といった潜在意識までも緊張から解放され、内在する安らぎを思い出し、本来ある健やかな状態に立ち戻る練習です。

ヨガニードラはどんな人におすすめ?

考え事をする女性
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・朝、なかなかベッドから起き上がれない
・疲れていてやる気がでない
・寝ても疲れがとれない
・睡眠不足を感じている
・ネガティブな感情に陥ることが多い
・リラックスをするのが苦手
・考え事ばかりしてしまう
・悩み事が耐えない

という方におすすめです。基本的には仰向けでおこなうので、体力に自身のない方、老若男女問わず、どなたでも行うことができます。

ヨガニードラの効果

ヨガニードラを行う女性
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日々の緊張過多な状態から深いリラックス状態に入り、心を穏やかな場所にとどめることにより、筋緊張は緩み、心拍数はゆっくりとなり、血管は拡張し、血圧は下がり、内臓機能が活性化します。脳波は、リラックスしたものへと変化し、眠りに向かうときのθ(シータ)波となります。

深い記憶や潜在意識にアクセスし、抑制していた感情と向き合い、解放することで、本来持っている治癒する力が湧いていきます。このことから、ストレスを軽減する、眠りの質を高める、肉体の疲労を回復させる、記憶力・想像力を高める、自分らしい自分になれるといった効果が期待できます。

ヨガニードラのやり方

しかばねのポーズを行う女性
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インストラクターのガイドに耳を傾け、行います。ご自宅で行う場合は、アプリやCDも販売されているのでそちらを活用してもよいでしょう。適した姿勢はシャヴァ・アーサナのような左右対称な姿勢です。

腰が痛い場合はお膝の下にボルスターを入れます(ボルスターがない場合は丸めたブランケットやクッションでOK)。また椅子に座って行っても良いです。脚が床につかない場合は、ヨガブロックを入れましょう。ヨガブロックがない場合はブランケットで代用できます。


また、ヨガニードラの前にアーサナの練習をすることで体の循環が良くなり効果が高まります。胸が固くなるとリラックスしにくくなるため、太陽礼拝、後屈、腹筋がオススメです。また、背骨を動かすことで自律神経のバランスが整いリラックス効果が深まります。

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ヨガニードラを行う際の注意点

ヨガニードラを行うスタジオ
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環境と姿勢を整えることでよりヨガニードラを深めることができるため、以下の点を整えてから行うようにしましょう。

・明るすぎず、暑すぎず寒すぎず、静かで精神的にくつろげる場所で
・空腹感や満腹感状態を避ける
・時間に余裕を持つ
・締め付けのない服装(髪の毛も結わない)で
・心地よく一定の時間、維持できる姿勢で
・携帯電話の電源をOFFに

ヨガニードラでストレス軽減

ヨガニードラを行う女性
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ヨガニードラを行うことで、体と心に深い癒しを与えられます。ストレスの軽減や疲労回復などの効果が期待できるので、普段忙しくなかなかリラックスした時間を取れない方にこそ、ぜひ試してみて欲しいヨガです。

執筆者:
望月沙紀