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皮下脂肪を落として引き締まったボディラインを手に入れよう

熊本県合志市出身。株式会社肉体改造研究所 代表取締役。日本大学大学院 文学研究科 教育学専攻体育学コース 博士前期課程修了。格闘技選手として実践してきた肉体改造経験と、大学院での研究活動で得られた科学…
2019年11月05日
年齢とともにつきやすくなる皮下脂肪は、ボディラインの崩れの原因になるものです。すっきりとしたラインを実現するためには、皮下脂肪を落とす必要があるでしょう。皮下脂肪を効率よく落として、つきにくくするためのポイントを教わりました。

皮下脂肪の特徴と内臓脂肪との違い

皮下脂肪を気にする女性
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体脂肪は、つく場所によって2種類に分けることができます。皮膚の下につくのが皮下脂肪、内臓のまわりにつくのが内臓脂肪です。女性は皮下脂肪が増えやすく、男性は内臓脂肪が増えやすいという特徴があります。

2つの脂肪のうち、健康に悪影響を及ぼしやすいのは内臓脂肪です。内臓脂肪型肥満の人が、高血圧・高脂血症・高血糖のうち2つ以上に該当すると、メタボリックシンドロームと診断されます。

一方、落としにくい脂肪は皮下脂肪です。これは、内臓脂肪が皮下脂肪よりも先に使われるためです。

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皮下脂肪がつく原因

お米

皮下脂肪と内臓脂肪、どちらの体脂肪も、食事がとれなくて飢餓状態になってしまったときに生き延びるために備蓄されたエネルギー源です。

今は、食べるものに困って飢餓状態になるということはほとんどないでしょう。しかし、このような食生活に恵まれた時代になったのは、人類の歴史からみるとごく最近のことです。「おなかがすいても食べるものがない」という飢餓の時代を生き抜くために、体脂肪を蓄積することが大切だったのです。

皮下脂肪を落とす方法

ウォーキングする人たち
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体脂肪のうち、皮下脂肪だけを選んで減らすということは、残念ながらできません。皮下脂肪を落とすためには、体脂肪の総量を減らす必要があります。

体脂肪を減らすためには、摂取エネルギー(飲食)よりも消費エネルギー(日常生活+運動)が上回る生活を送りましょう。そうすると、まず、内臓脂肪が燃焼し、その後で皮下脂肪が落ちることになります。

毎日の食事の量と栄養バランスに気を配り、積極的に体を動かす機会を作ってください。エネルギー収支(摂取エネルギーと消費エネルギーのバランス)をマイナスにしていくことが、皮下脂肪の減少につながります。

皮下脂肪が増えすぎないようにするためには

和食
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食事

皮下脂肪の増加を防ぐためには、まず第一に食事に気をつける必要があります。エネルギー源となる「糖質・脂質」をとりすぎないようにして、タンパク質をしっかりとりましょう。

運動

有酸素運動をすることで、脂肪と糖を燃焼させることができます。日常生活の中で、できるだけ多く歩くように心がけましょう。

また、筋力トレーニングも効果的です。筋力トレーニング自体に脂肪を燃やす効果はありませんが、地道に継続すれば、筋肉量を増やすことが可能です。

筋肉量が増えれば基礎代謝が上がりますから、日常生活の中で使うエネルギー量を増やすことにもつながります。筋力トレーニングは、痩せやすく太りやすい体質を手に入れるのに役立つのです。

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体脂肪を減らすことが皮下脂肪を減らすことにつながる

ウエストを測る女性
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皮下脂肪を落とすためには、内臓脂肪を含めた体脂肪全体を落とす必要があります。食事による摂取エネルギーと燃焼エネルギーのバランスを意識しながら、エネルギーを余らせない生活を心がけましょう。

執筆者:
竹田 大介