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首のゴリゴリを解消!簡単「ねじり」エクササイズ

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2019年10月15日
スマホやパソコンの画面を見ていて、知らないうちに首がゴリゴリ。自分でも気づかないうちに猫背が進んで固まっていると、首も動かしにくく、まるで石がゴロゴロ詰まっているような感覚に。今回は、そんな不快感を解消する簡単エクササイズをご紹介します。

首はなぜ「ゴリゴリ」になるの?

肩こりに悩む女性
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頭を回すと、首の中に石でも入っているかのように「ゴリゴリ」「ジャリジャリ」と音がするくらい凝っていることがありますね。首の骨は、全部で24本連なる背骨の上から7本のことを指します。

私達人間が、2本足で立って歩く時の衝撃をうまく逃がすため、背骨は横から見ると本来S字カーブになっており、首の骨は前にカーブしているのが通常です。しかし、パソコンやスマホの画面を見続けるなどで姿勢が崩れてくると、頭が前に突き出すため、首の骨がカーブせず、ストレートに近くなります

カーブした状態で、ほどよくリラックスできる首の筋肉は、重たい頭が前に出た不自然な状態で支えなければならないため、疲労して凝ってきます。不自然な位置で首の骨を動かそうとすると、筋肉も凝って縮こまり、骨の間に余裕もなくなり、ゴリゴリと不快な音がするようになるのです。

「ゴリゴリ」を解消する方法は?

悩む女性
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首の位置が本来の位置ではなく、不自然な位置にあると、首や肩が凝ってゴリゴリになります。その「ゴリゴリ」を解消し、本来の首の位置に整えるのが「ねじり」です。やり方は、首をねじるのではなく、腕をねじります。

腕を内ねじりにすると、肩が前に出ます。肩が前に出ると、首も連動して前に出やすくなり、猫背のような状態になります。腕を外ねじりにすると、肩が後ろへ引けて、肩が後ろへ戻ると、首も連動して後ろへ引けやすくなります。

つまり、普段猫背傾向がある人が腕を外にねじると、前へ出がちだった頭や首肩を、後ろへ戻すことができます。腕をねじることで、凝り固まった首肩回りのインナーマッスルを柔らかく、弾力ある状態に戻すことができます。首や頭に直接アプローチをしなくても、腕をねじって首肩の位置のリセットをすることができるのです。

簡単「ねじり」エクササイズのやり方

最初に、Beforeチェックをします。頭をぐるぐると回して、凝り具合を覚えておきます。

【やり方】

1. 右腕を肩の横へ伸ばし、親指が下になるように内ねじりをします。

2. 左手で右の二の腕をつかみ、上から下へと内ねじりを強める方向へ全力でねじります。

3. 10秒ほどしたら手を離し、今度は右腕を外ねじりにしながら、左手で右の二の腕をつかんで外ねじりを強める方向へと全力で10秒間、ねじります。

呼吸はずっと普通に続け、終わったら、左腕のねじりも同様に行ってください。最後にAfterチェックを行います。頭をぐるぐると回して、凝りの具合が変化したかどうか感じてみましょう。首頭の位置が、本来の位置に戻ってくるので、ゴリゴリがかなり減っているはずです。日常生活で、うっかり姿勢が崩れてしまったとき、首肩が凝ってきたと感じる時には積極的に行ってみましょう。

首のゴリゴリを解消しよう

オスィスで働く女性
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首のゴリゴリは、一度なってしまったら自分ではどうしようもないと思われるかもしれませんが、ちょっとした知識とポイントさえつかめば、いつでも誰でも修正していくことが可能です。ご自身の力で、どんどん快適な身体をつくっていきましょう。

執筆者:
美宅 玲子