スクワット スクワット
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スクワットで効果的に痩せる!ダイエット向きの方法を解説

快適な身体づくり専門家・ボディワークトレーナー 1988年からフィットネスクラブのスタジオインストラクター、2003年からパーソナルトレーナーとして活動し、マンツーマンやグループを中心に健康維持…
2019年10月17日
スクワットは自宅で簡単にできるトレーニングですが、じつはダイエットにかなり効果的。ボディワークトレーナーとして快適な身体づくりを目指す金子 由美先生に、仕組みと具体的なトレーニング方法を聞きました。痩せるためのスクワットを始めてみませんか?

スクワットはダイエットに効果的

スクワットするときのお尻
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私たちの体は、上半身に比べて下半身の筋肉の方が大きいのが特徴です。体を引き締めるためには、大きな筋肉を鍛えることが最も効果的。スクワットは、下半身の大きな筋肉を使うことで多くのエネルギーを燃焼するトレーニングなのです。

下半身の筋肉を効率よく動かすトレーニングの一つであるスクワットは、積極的に行うのがオススメ。立った姿勢で股関節を動かすスクワットのフォームは、お尻や脚の筋肉を刺激します。お尻や脚の筋肉が鍛えられることで脚が強くなり、歩行をはじめとした日常動作でもエネルギー消費が高まっていくと期待できるでしょう。

痩せるためのスクワットの方法

正しいスクワットのフォーム
画像出典: 美LAB.編集部

スクワットを効果的に行うために大事なのは、トレーニングのフォームです。単なる膝の屈伸運動になってしまえば無駄に筋肉を使って逆効果になったり、怪我の原因になったりすることがあります。正しいフォームを身につけ、徐々に強度を上げていくのがオススメです。

〈やり方〉
STEP1:脚を肩幅くらいに開き、つま先は少し外へ向ける。
STEP2:常に背すじを伸ばし、目線は前方へ向けておく。
STEP3:息を吸いながら股関節を曲げ、お尻を突き出しながら下げていく。
STEP4:かかとやつま先に重心が偏らず、足裏全体に体重を乗せるようにする。
STEP5:息を吐きながら元に戻す。

スクワットの際の注意点

膝が内側に向くのはNG

スクワットのNGフォーム
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スクワットは、股関節・膝関節・足関節の3つの関節を動かします。これらを意識してコントロールするのがポイントです。

注意点として、膝が内側に向いてしまうのはNG。常につま先と膝の向きが同じ状態になっていることで、膝に負担がかかりにくくなります。足裏でしっかり地面を踏みしめ、膝がぶれないようにしましょう。

背中が丸くなるのはNG

スクワットのNGフォーム2
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目線が下がったり股関節をうまく使えなかったりすると、背中が丸くなりがちです。背中に意識を向け、椅子に座るような感じでお尻を突き出すようにしましょう。

股関節がポイント

スクワットの動きは、股関節を動かすことから始まります。股関節に紙を挟むようにお尻を突き出し、下がったところで重さを感じてグッと踏ん張ります。この流れを意識してトレーニングを行いましょう。

スクワットを行う期間と頻度

スクワットする女性
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筋肉は、体を動かし、筋繊維が刺激されることで発達します。その効果を感じるには、ある程度の期間が必要。目的が痩せるため、つまり身体を引き締めるためであれば、3カ月は継続しましょう。頻度は週に2回、できれば3回が望ましく、トレーニングの回数は1セット15回を目安に、2~3セット行います。

また、お尻を突き出し背すじを伸ばすのが難しい場合は、お尻やもも裏の筋肉を十分にストレッチするとよいでしょう。もし足裏で地面を踏みしめる力が弱いと感じるのであれば、足裏を揉みほぐすと感度が高まるはずです。

スクワットの負荷の上げ方

スクワットのフォーム
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まずは基本のセット数から

トレーニングの効果を上げるために、まずは基本をしっかり行いましょう。目安は1セット10~15回。トレーニングのフォームが整って筋力がついてきたら、負荷を上げるステップへ進むと効果的です。

片足に荷重して負荷を上げる

スクワットの負荷を上げるためには、バーベルを担いで重量を上げていく方法が有名です。しかしこれだとジムなどに行く必要があり、簡単にできないことも考えられます。

もう少し手軽に負荷を上げるとしたら、スクワットの基本形を守りつつ、片足に荷重をしながら行う方法がオススメです。このとき、骨盤の位置が極端に横へずれてしまわないように注意が必要です。基本のスクワットと同様、つま先・膝・股関節が同じライン上になるよう気をつけて行なってください。

スクワットの負荷の下げ方

椅子
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お尻の高さを調節

基本のスクワットでは、もも裏が地面と並行になるまでお尻を下げていきます。もしそこまで下げていくのがきつい場合、あまりお尻を下げずに行うと負荷が下がります。

椅子を利用する

まだ踏ん張る力が十分でない場合は、椅子を利用する方法もあります。やり方は簡単で、椅子に座ったところから上体を前に傾け、立ち上がったり座ったりすればOK。このとき、完全に座ると負荷が下がり、軽く触れるだけにすればやや負荷が上がります。

いずれにしても、最初はスクワットの回数を減らして徐々に増やしていくようにすれば、無理なく続けられるでしょう。

ダイエットを成功に導くスクワット

トレーニングが終わった女性
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自宅はもちろん、ジムでも、ウォーキング先でも、どこでも簡単にできるスクワット。シンプルな動きではありますが、正しいフォームを意識しながら継続することが、ダイエット効果につながります。回数や負荷を自分なりに調整しながら、スクワットをマスターしましょう。

執筆者:
金子 由美