発芽玄米はダイエットにも効果的!含まれる栄養と美味しい炊き方
発芽玄米って?
玄米を発芽させた米
発芽玄米は、玄米を水に浸して僅かに発芽させた米のことをいいます。
発芽の際に眠っていた酵素が活性化し、出芽する為に必要な栄養が玄米の内部に増えていく事で玄米より高い栄養価があります。
玄米と発芽玄米の大きな違い
玄米は栄養分が固い殻に閉じ込められてミネラル類も貯蔵されたままの為、栄養分が消化吸収される量も少なくほとんどが体外に排出されてしまいます。
その反面、発芽玄米は栄養を丸ごと摂取できます。
白米と発芽玄米の大きな違い
発芽玄米は白米と比べて、食物繊維の量が6倍である他、白米にはほぼ含まれないストレス対策に良いアミノ酸「GABA」が多く含まれます。
発芽玄米に含まれる栄養素と効果
GABA
カカオにも含まれるストレスを取り除く成分。白米の約10倍、玄米の約3倍含まれます。
ビタミンB1、B6、E
免疫力・代謝向上・美肌効果に優れる成分。中でもビタミンEはアンチエイジングビタミンと呼ばれています。
ミネラル類
カルシウム・鉄分・カリウム・マグネシウム等、身体機能を正常に保つ為の役割があります。
食物繊維
白米の6倍多く、水溶性と不溶性、両方の食物繊維が含まれる事で腸内環境を整えます。
期待できるダイエット効果
基礎代謝アップ
糖の吸収を抑制し、血糖値の上昇を抑えて脂肪が燃えやすくなります。
便秘解消
含有される食物繊維が消化されずに大腸まで届くので、腸を活性してお通じをスムーズにします。
中性脂肪の軽減
ダイエットをするにあたっては体脂肪にも注目しましょう。体脂肪は皮下・内臓脂肪の両方の分を示しますが、内臓脂肪が増えると血糖値が上昇して太りやすくなってしまいます。
発芽玄米には血中の中性脂肪を抑えたり、加齢による肥満を抑えたりする働きがあると言われています。
発芽玄米は健康にも効果的
ストレス軽減
ストレス対策に良いアミノ酸「GABA」が多く、心身のバランスを整えてイライラ・焦り等、ストレスの元凶を取り除きます。
活性酸素の除去
イノシトールや米ぬかに多く含まれるフェルラ酸が豊富で、強い抗酸化作用があります。
美容効果
成分に含まれるタンパク質がコラーゲン生成の元になる他、抗酸化作用にも優れて肌の老化を防ぎます。
関連記事
「雑穀米の効果」って?食育指導士が栄養や炊き方のコツを徹底解説
発芽玄米の作り方
1. ボールに玄米を入れて水ですすぐ
米には不純物が多く付いている為、ここでゴミやチリをしっかり取りましょう。
ホコリが浮いて来なくなるまで水を取り替え続けます。また混ぜる時は米に傷が付かないように優しくすすぎます。
2. 浸水させる
夏は1日以上、冬は2日以上浸水させます。
POINT
水は放っておくと雑菌が繁殖する為に6時間に一度替えます。
3. 発芽状態を確認
玄米の10粒分のうち一粒に胚芽がふっくらと1㎜程膨らんでいれば発芽完了です。多く発芽するまで待つと返って風味と栄養が低下します。
発芽玄米の美味しい炊き方
今回は最も手軽な炊飯器での炊き方をご紹介します。
1. 水は1合の水分量に対して1.2倍に
炊飯前の米研ぎは必要ありません。
2. 炊飯前に塩を一つまみ入れる
この工程がある事で玄米特有の匂いを消し、食べやすくします。
3. 炊き上がり後は30分以上蒸らす
しっかり蒸らす事で玄米に出やすいボソボソ感を抑えてモチモチした美味しい食感が生まれます。
関連記事
玄米で痩せるには?正しい炊き方や美味しい食べ方を専門家が解説
発芽玄米で美味しくダイエット
発芽玄米は、ダイエット中に摂りたい栄養素や健康にも嬉しい栄養素が多いです。ぜひ上手に取り入れながら、健康的なダイエット生活を送ってくださいね。
- 執筆者:
- 内藤 絢