お皿に乗ったナイフとフォークと時計 お皿に乗ったナイフとフォークと時計
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断食でデトックスをしよう!専門家が教える断食の効果・始め方

ヨガインストラクター、管理栄養士、ファスティングカウンセラーとして活動しています。経験を活かし、身体も心も健康でいるためのサポートをさせていただきます。
2019年07月31日
断食でデトックスを目指すことには、さまざまなメリットがあります。体内に毒素が溜まったまま排出できずにいると、太りやすくなったり、肌が荒れたりといった悪影響が出ることも。きれいになりたい女性から注目を浴びる断食によるデトックスについて、ファスティングカウンセラーの望月沙紀先生に解説いただきました。

断食することのメリット

デトックスと書かれた看板
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食事によって、普段フル稼働している消化器官を一定期間休めることが断食(ファスティング)の目的のひとつです。体内酵素を消化活動ではなく代謝活動のために使えるため、体内機能を活性化できます。

これによって体脂肪の減少や腸内環境の改善、便秘の解消、毒素の排泄、お肌がきれいになる、感覚が鋭くなる、免疫力が高まる、疲れにくくなるなどといった多くのメリットが期待できるでしょう。食や自身の健康への関心が深まり、食習慣の改善にもつながるきっかけにもなります。

体に毒素が溜まるとどんなデメリットがある?

お腹を抱えて寝る女性
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体内の毒素には、食品に含まれる添加物や悪い油、体に不要となった老廃物、空気中に含まれる大気汚染物質などがあります。これらが溜まると、以下のような不調があらわれるかもしれません。

・代謝の低下
・太りやすくなる
・冷えやむくみを感じやすくなる
・腸内環境の悪化による便秘
・肌荒れ、アトピー
・花粉症などのアレルギー症状
・疲れが溜まりやすくイライラする など


さらには生活習慣病なども招く原因となります。

デトックスするための断食の方法

スムージーの画像
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酵素ドリンクを用いた1週間の酵素ファスティングがおすすめです。酵素ドリンクにより消化器官を休めつつ、最低限のカロリーと代謝を促すビタミンやミネラルを摂れるのがメリット。準備期2日間、ファスティング期3日間、回復期2日間の1週間とします。

準備期
準備期間の食事は純和食を心がけて、消化に負担のかかる動物性食品は避けましょう。ファスティング期には決められた酵素ドリンク量を1日かけてこまめに摂り、1日2リットル以上の水分補給をします。

回復期
回復期はすぐに元通りの食事に戻すのではなく、お粥や具なしのお味噌汁から始めるのがポイント。準備期と同じく純和食で、ご自身の消化力を観察しながら少しずつ通常の食事に戻していきましょう。準備食や回復食を丁寧に取り入れると、断食の効果をより実感しやすくなります。

【酵素ダイエット】代謝を高めて体内を活性化!継続のコツと注意点

断食を行う際の注意点

考え事をする女性
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女性は月経後がおすすめ

女性の方は月経前、月経中は貧血や体調不良を起こしやすくなります。断食による体の負担に耐えられないかもしれません。安全性を守るためにも、行うタイミングは月経後がおすすめです。

年齢や体調によってはおすすめできない

成長期の子どもや体力の落ちている方、低体重の方、持病をお持ちの方は、ファスティングを実施できない場合があります。自己判断で実施するのではなく、必ず事前にカウンセラーや担当医に相談してみてください

水分をしっかりと摂る

準備期、回復期はお水を1リットル以上、ファスティング期は2リットル以上摂りましょう。断食中はデトックスが高まるため、尿や汗によって水分や細胞のなかに水を取り込もうと、必要なナトリウムやカリウムが不足しがちです。脱水症状を起こさないよう、こまめに水分補給するように注意しましょう。

カフェインとアルコールは厳禁

断食中はカフェインとアルコールを摂れません。カフェインもアルコールも分解するために大量の酵素を使うことになり、断食の効果を阻害してしまうためです。断食中は代謝に酵素を使えるよう、これらは避けるようにしましょう。

デトックスのためには正しい断食の知識を

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最近では週末のお休みを活用して、プチ断食を行う女性も増えています。やり方さえ間違わなければ、減量を目指せるうえにデトックスもできる魅力的な食習慣です。ただし、普段どおりには食事を摂れないことから、少なからず体に負担がかかることも覚えておきましょう。

断食によって体調を崩してしまっては意味がありません。まずは正しい知識を集めてから、安全に配慮しつつ挑戦してみてください。

執筆者:
望月沙紀