体重計に乗ろうとしている女性 体重計に乗ろうとしている女性
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BMIの標準値を超えていない?生活習慣を見直してみよう

フリーランス管理栄養士&実業団アスリートです。小児栄養・成長期・ダイエットなどを専門としています。
2019年07月30日
「BMI」という言葉はよく耳にするものの、自分自身の数値や標準値について実際に詳しく知っていますか?今回は管理栄養士・実業団アスリートのasa先生に、BMIの標準値や計算方法をはじめ、数値が高かった場合の改善策などを具体的に教えていただきました。

BMIとは?改めて考えてみよう

窓の外を眺める女性
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BMIとは「Body Mass Index」の頭文字からとられた言葉です。

別名、ボディマス指数とも呼ばれ、「BMI=(体重kg)÷(身長m)÷(身長m)」の計算式で算出されます。普段は身長をcmで表しますが、BMIを算出するときはmを使うのがポイントです。

乳児期、学童期は別の指数で体格を表すため使用しませんが、主に中学生以上のやせ・肥満の判定に使われています。成人・高齢者の健康診断でもBMIが使われます。

BMIの標準値とは?どんな体型なの?

ベッドの上で足を伸ばす美脚の女性
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BMIの標準値

ここで、BMIの標準値について具体的に見ていきましょう。

18.5未満:やせ
18.5以上〜25未満:普通
25以上〜30未満:肥満(1度)
30以上〜35未満:肥満(2度)
35以上〜40未満:肥満(3度)
40以上〜:肥満(4度)


と分類されています。

注意したいのは、50〜69歳では、目標とするBMI(普通体系)が20以上〜25未満、70歳以上では21.5以上〜24.9未満とされている点です。

BMIの標準値が示す体型をイメージしてみよう

標準値はどのような体型かを示すものとして「標準体重はBMIが22である」とされています。自分自身の標準体重はどれくらいか知りたい場合、「標準体重=身長(m)×身長(m)×22」で計算してみましょう。

標準体重でいる状態が細く見えるか、太く見えるかは筋肉量も違うので人それぞれ。実際にご自身の標準体重は何キロなのか、具体的に知っておくといいですね。

BMIの変動によって起こること

お腹の肉を掴む女性
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BMIが高い場合

BMIが高いと「肥満である」と判断されます。体内に脂肪が蓄積されている状態です。

肥満の状態が続くと、健康リスクに影響があるだけでなく体内でも様々な変化が起こります。特に腸内環境が悪化することにより、更に太りやすい体質になる可能性もあります。

しかし、アスリートなど筋肉が多い方は体重が重いため、BMIが高いこともしばしばあります。その場合は、BMIが多少高くても気にしないようにしましょう。

BMIが低い場合

BMIが低い場合は「やせ」ということ。体内は脂肪だけでなく筋肉も少ない状態であるため、代謝が低くなることがあります。「やせ」の方も、健康リスクに影響があるので要注意。

体温を作り出す筋肉が少ないため、代謝が上がらず、お肌の新陳代謝も活発にされにくくなるのです。ダイエットや美容にも影響がある可能性があります。

高いBMI値を下げるために効果的な方法とは

チョコレートとリンゴを持って体重計に乗る女性
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消費量「増」摂取量「減」がポイント!

BMI値が高い場合、「エネルギー消費量を増やす」か「エネルギー摂取量を減らす」ことにより脂肪を落としていく必要があります。1日のエネルギー摂取量が消費量を上回っている日が続くため、肥満になってしまうのです。

まずは、ご自身の生活習慣を見直すことからはじめましょう。

食生活における効果的な改善策

以下の項目をチェックし、日頃からそのような習慣がないか思い出してみてください。

・ダラダラと甘いものを食べないようにする
・野菜をしっかりと食べる
・脂っこい食事を控える
・お酒を控える


ダイエットを行うときに注意したいのは「極端にやらない!」こと。極端に食事を抜いた生活は、リバウンドを引き起こしやすくなるだけでなく、栄養素不足で体調不良をきたす可能性があります。

普段から運動するよう心がけて

日頃から運動する習慣がない方は、まずは数十分のウォーキングから始めてみてください。

極端な運動は、ケガの原因にもつながります。「少しずつ、少しずつ」を意識して、食生活と運動を取り入れていきましょう。

生活習慣を見直してBMIの標準値を意識しよう

開脚ストレッチをする女性
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現在BMIの数値が標準でない場合、一朝一夕で変えられるわけではありません。毎日の習慣から、BMI値の変動に大きく影響していることもあるはず。今一度現在の過ごし方を振り返り、健やかな体作りのために改善を図ってみましょう。

執筆者:
asa