ナッツは太るって本当?専門家が教える適量と効果的な食べ方 ナッツは太るって本当?専門家が教える適量と効果的な食べ方
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ナッツは太るって本当?専門家が教える適量と効果的な食べ方

フリーランス管理栄養士&実業団アスリートです。小児栄養・成長期・ダイエットなどを専門としています。
2019年06月24日
栄養素が多く、アンチエイジングなど嬉しい効果もあるナッツ。しかし食べすぎると太ってしまう可能性も。今回は管理栄養士のasa先生にナッツの栄養素や食べる時の注意点を教えていただきました。選び方や適量を知って効果的にナッツを取り入れてください。

ナッツの効果

ナッツの種類
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アンチエイジング効果

ナッツにはいろいろな種類があります。アーモンド、ピスタチオ、クルミ、カシューナッツ、マカダミアナッツなどなど・・・。ナッツは栄養学では「種実類」に分類されます。

ナッツに豊富に含まれる栄養素には、「ビタミンE」があります。ビタミンEは、強い抗酸化作用を持ちます。老化の原因になる活性酸素を除去し、アンチエイジングに役立ちます

血液をサラサラに

ナッツには「不飽和脂肪酸」も豊富に含まれています。

不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぎ、コレステロール値の上昇も抑える役割が期待できます。

ナッツを食べて太る原因とは?

ナッツを食べて太る原因
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栄養素がたっぷりでたくさん食べたくなるナッツですが、「脂質が多い」ため、食べ過ぎると肥満の原因になります。

ナッツには「不飽和脂肪酸」という血液をサラサラにしてくれる脂肪酸が豊富と述べましたが、これらは健康には良さそうですが、実は脂質です

例えばアーモンドでは、100gあたり約600kcalものカロリーを持ち、そのうち約80%は脂質からのエネルギーです。お手軽に口の中にポイポイ入れてしまうナッツですが、食べ過ぎは注意です

太りにくいナッツの種類はあるの?

太りにくいナッツの種類
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ナッツのカロリーは、どの種類でも大して差はありません

脂質が多いナッツ、糖質が多いナッツとそれぞれ違いはありますが、トータルでのカロリーは、どのナッツを食べてもあまり変わりません。

しかし、ナッツの製法でカロリーが変わる場合があります。ナッツがどのように加工されて作られているか、食品表示に注目してみましょう。

「素焼き」「殻つき」「フライ」など種類かあると思います。もちろん、「フライ」は油が使われているので、カロリー摂取量が多くなります。ナッツを食べたいときは、「素焼き」「殻付き」のものを選ぶようにしましょう。

ダイエットに効果的な食べ方

ナッツの効果的な食べ方
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ナッツだけ食べる場合

ナッツは高カロリーの食材であるため、あまり運動習慣がない人は1日100kcalくらいまでにとどめておきましょう。

アーモンドだと約15粒、カシューナッツだと約8粒程度です。

料理に使う

ナッツ類は、食べ始めると止まらなくなるという方が多いと思うので、料理に使って摂取することをおススメします

例えば、アーモンドを粉々につぶしてサラダにふりかける。青菜と和える。お肉のソテーにふりかけるなど。やわらかい食感にカリッとした食感が合わさって美味しいですよ。ビタミンEの摂取量も高まります

ナッツを食べる際の注意点

ナッツを食べる際の注意点
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食べ過ぎに注意

食べ過ぎによる肥満には注意してください。

ナッツは栄養素が豊富ですが、脂質が多いので、食べ過ぎると太るというデメリットもあります。

量の少ないものを選ぶ

ナッツに含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすい性質があります

大袋を買うと、早くたくさん食べなければいけなくなってしまいます。なので、少ない量が入っているものを選ぶのがよいでしょう。

塩分の取りすぎに注意

ナッツには食塩で味付けされているものもあります。

脂質だけでなく、塩分の摂りすぎにもつながりますので、ナッツを選ぶときはなるべく味付けされていないものを選ぶようにしましょう。

適量を食べて効果を高めよう

適量を食べてダイエット効果を高めよう
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ナッツは栄養素が高く、食べやすいためついついたくさん食べてしまいます。

しかし、食べすぎには注意。脂質が多いため肥満の原因にもなりますし、加工状態によっては塩分の取りすぎにも繋がります。

適切な食べ方、適量を理解して効果的なナッツダイエットをしてくださいね。

執筆者:
asa