【知っておきたい鯖缶の効果】バランスよく食べて健康的に! 【知っておきたい鯖缶の効果】バランスよく食べて健康的に!
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【知っておきたい鯖缶の効果】バランスよく食べて健康的に!

フリーランス管理栄養士&実業団アスリートです。小児栄養・成長期・ダイエットなどを専門としています。
2019年06月18日
最近人気のある鯖缶。便利で栄養価も高く、いろいろな商品が販売されています。鯖缶を食べると実際にどういった効果があるのか、今回は管理栄養士のasa先生に鯖缶を食べることで得られる効果と、効果的な食べ方について教えていただきました。

鯖缶のカロリーと栄養

鯖缶
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鯖缶のカロリー

便利で栄養価も高いと人気のある鯖缶は、いろいろな商品が販売されています。

商品によって、カロリーに誤差はありますが、100gあたり200kcal程度のカロリーがあります。

鯖缶の栄養

魚類なので、たんぱく質を多く含みます。また、鯖は脂質の多い食材でもあるため、脂質も多めです。

ビタミンでは、ビタミンB6ビタミンB12ナイアシンビタミンDを多く含みます。また、鯖のような青魚には、オメガ3脂肪酸であるDHAEPAが多く含まれます。

鯖缶の健康・美容効果は?

鯖缶の健康・美容効果
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血液をサラサラに

鯖などの青魚に含まれているオメガ3脂肪酸であるDHA、EPAは血液をサラサラにする効果が期待できます。

悪玉と呼ばれるLDLコレステロール値の上昇を抑え、善玉とよばれるHDLコレステロール値を上げます。血液サラサラを維持するには、このDHA、EPAが必要です。

髪の毛や皮膚に効果的

鯖に多く含まれるビタミンB6は、たんぱく質代謝に関わる栄養素です。

たんぱく質と聞くと筋肉を思い浮かべがちですが、私たちの髪の毛や皮膚もたんぱく質からできており、これらの健康にも役立ちます。つまり、髪の毛のハリやツヤに関わる栄養素でもあるので、不足しないようにしたいですね。

また、ビタミンBはホルモンバランスを整え、月経前のイライラや不安感も解消する役割もあります。

鯖缶の効果をアップさせる食べ方

鯖缶の食べ方
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鯖缶は鯖の身と汁が缶の中に入っていますが、身だけでなく汁までしっかり食べられるように調理しましょう!鯖には豊富な栄養素が入っていますが、汁の中にも溶け出している栄養素が多くあります

水溶性ビタミンであるビタミンB群、EPA、DHAも一部は汁の中に溶け出しています。これらの栄養素が溶け出した汁を捨ててしまうのはもったいない!ということで、汁まで食べられるように調理することをおすすめします

そのまま煮物にするのもよし、お米と一緒に炊飯器に入れて、鯖のごはんにするのもおすすめです。

鯖缶を食べる時の注意

鯖缶を食べる時の注意
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食べ過ぎに注意

鯖缶は豊富な栄養素がしっかり入っているので、たくさん食べたいところですが、脂質も多く含まれています。食べ過ぎは肥満の原因になるため、注意しましょう。あくまでも、おかずのひとつとして、1日1缶程度にとどめておきましょう

バランスを考える

鯖缶ダイエットという言葉もたまに耳にしますが、鯖缶ばかり食べていても、脂質が多いためダイエットをするのは難しいでしょう。

食事はバランス良く、主食としてごはん、主菜のメインのおかずとしてお肉やお魚、副菜として野菜を揃えた上で、健康のために上手に鯖缶を取り入れてくださいね。

《asa先生からのアドバイス》
主食・主菜・副菜どれにも鯖缶は食材として使用できます。

主食であれば鯖缶の炊き込み御飯。主菜であればダイレクトに鯖缶そのもの、副菜であれば煮物など、いろいろな用途が期待できる鯖缶。あなただけのオリジナル鯖缶料理を見つけてみてください。

鯖缶を効果的に食べよう!

鯖缶の効果
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鯖缶は血液をサラサラにしたり、髪の毛や皮膚への健康効果が期待できます。しかし脂質が多いので食べ過ぎには注意です。

バランスよく食事に取り入れて、健康的な食事を心がけてくださいね!

執筆者:
asa