お腹痩せできない原因は「肩」にある?肩の柔軟性UPストレッチ
お腹が痩せないのは、肩の可動域の狭さが原因かも
「お腹痩せ効果を高めるには、骨盤や肩甲骨周りの筋バランスを整えることも必要」ということで、これまでそれらの筋バランスを整えるストレッチやエクササイズをご紹介してきました。
しかし、中には「骨盤や肩甲骨周りへのストレッチやエクササイズをしているけれど、お腹痩せエクササイズの効果を感じない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そのような場合、もしかしたら肩の可動域の狭さが原因かもしれません。
では何故肩の柔軟性が低下するとお腹痩せ効果も低下してしまうのか?そして肩の柔軟性を高めるために最低限行っておきたいストレッチとしてどんなものがあるのか?お伝えしていきましょう!
まずは肩の可動域をチェックしてみましょう!
両脚を伸ばして仰向けになり、両腕を頭上に上げます。その際、小指側を天井に向けて、両腕で頭を挟むようにします。そうすると写真の◯印に示したように腰が反ってしまう場合、お腹痩せしにくい状態であることが考えられます!
両腕を頭上に上げると腰が反ってしまうのは、肩の可動域の狭さを、脊柱起立筋(背筋)が収縮することで補おうとするからです。この状態で「ショルダープレス」や「ラットプルダウン」などのような腕を頭上に上げる動作を繰り返していると、脊柱起立筋が優位な状態になります。
脊柱起立筋が優位になると、その拮抗筋は腹直筋や腹斜筋、腹横筋から成る腹筋群ですので、腰が反っている状態は腹筋群の筋力が低下しやすい状態と言えるのです。
肩の柔軟性を高めるストレッチ1
腕を頭上に上げる際の制限因子となる筋肉として考えられるのは、背中の筋肉である広背筋です。広背筋は腕を頭上に上げる動作とは反対の、腕を下ろす動作において機能するからです。そこでまずは広背筋のストレッチを行います。
【広背筋へのストレッチ】
1.四つん這いになり、お尻がカカトの上にくるようにカラダをスライドさせ目線はお腹に向けます。
2.そこから広背筋が心地よく伸ばされていることが感じられるところまで両腕を前方に伸ばし、親指側が天井に向くように手の向きを変えます。
3.更に両腕で頭を挟むように間隔を狭めると、広背筋外側と大円筋もストレッチされます。
ここでのポイントは親指側を天井に向けることです。そうすることで関節への負担が軽減され、筋肉をより大きくストレッチすることができます。
広背筋が心地よく伸ばされているところから少しずつ可動域を広げていくように心がけながら、20〜30秒間ストレッチを行いましょう。
肩の柔軟性を高めるストレッチ2
1.座位の体勢から背中をまっすぐに伸ばします。カラダの前で両肘を合わせ、更に左右の小指を合わせます。
2.そこから前腕部で顔を洗うように、合わせた両腕を上に上げて下ろす動作を10回繰り返します。
動作中は背中をまっすぐにした状態をキープすることと、合わせた両肘を離さないようにしましょう。
少しずつ、肘が開かない程度に上に上げていく動きを大きくしていくことが可動域を広げるポイントです。
再度肩の可動域をチェックしてみましょう!
ストレッチを行ったら、もう一度先ほど行った肩の可動域チェックを行ってみてください。
いかがでしょうか?腰の反りが小さくなっていれば大成功です!
今回ご紹介したストレッチを、是非お腹痩せエクササイズと合わせて行ってみてください。
- 執筆者:
- 町田 晋一