呼吸が深いといいこといっぱい~胸郭まわりの動きを良くする方法 呼吸が深いといいこといっぱい~胸郭まわりの動きを良くする方法
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【呼吸を深めるセルフケア】血流アップにリラックス効果も!鎖骨・肋骨マッサージ

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2017年04月18日
こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。普段は無意識でしている呼吸。今、どのくらいの早さ・深さで呼吸をしているでしょうか。呼吸でお腹や胸などはどのくらい動いているでしょうか。呼吸が深いと心身の健康にいいことがいっぱいあります。今回は、呼吸が深いことによるメリットと、主に胸周りを呼吸で大きく動かせるようにするセルフケアをご紹介致します。

呼吸による肋骨周りの動きと体調の変化

呼吸が深くなると、肺を覆う肋骨の周りの筋肉がほぐれて柔らかくなってきます。呼吸は内臓や胴体の筋肉を動かし、血液循環を良くする働きがあるので、呼吸の深さは内臓の働きを良くし、体を温め、リラックス効果があると言われています。

呼吸による肋骨周りの動きと体調の変化
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鎖骨周りをほぐして呼吸を深める方法

それでは実際に、胸周りの筋肉をほぐして呼吸を深めるセルフケアを行ってみましょう。

・頭を右に倒して、右手の指先をそろえ左の鎖骨の上に当て、伸びて突っ張った筋(鎖骨の上の筋が硬いことで、呼吸の質が落ちて浅くなる)を押して揺り動かすようにします。反対側も同様に行います。

・次に、右手の指先を揃えて左の鎖骨の下に当て、筋肉を押してスライドさせるように指を動かします。反対側も同様に行います。鎖骨の下の筋肉は、硬くなると猫背・浅い呼吸へとつながるため、よくほぐしておきましょう。

鎖骨周りをほぐして呼吸を深める方法
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肋骨周りの筋肉をほぐして呼吸を深める方法

続いて、鎖骨の下にある肺をぐるりと一周囲んでいる、肋骨周りの筋肉をほぐして呼吸を深めるセルフケアを行ってみましょう。

・右手の指先を開き、左側の鎖骨下の肋骨の間に押し当てたまま深呼吸を繰り返します。息を吸うと指に筋肉の弾力を感じ、息を吐くと筋肉がゆるんで凹みます。繰り返すことで、少しずつ筋肉の緊張がゆるみ、呼吸が深くなります。反対側も同様に行います。

・次に、それぞれの胸下の肋骨に両手のこぶしを当て、洗濯板をゴリゴリとこするように縦にこすります。こちらも同様に肋骨の間の筋肉がほぐれて温かくなります。

肋骨周りの筋肉をほぐして呼吸を深める方法
画像出典: 美LAB.

・さらに、両手を組んで脇を開き、肘を左右に振り回すようにして勢いをつけます。これは、振り回して引っ張られることで、筋肉がストレッチされます。

おわりに

いかがでしたか?鎖骨や肋骨の周りの筋肉の緊張をゆるめることで、本来の深い呼吸がしやすくなって、内臓の働きを整えたり血流を良くしたり、リラックスしやすくなる効果を実感してみて下さいね。

執筆者:
美宅 玲子