春は“肝臓”が疲れやすい?イライラ・肩こりも解消する「春ヨガ」
肝臓に負担がかかりやすい春
東洋医学では、春は肝臓に負担がかかりやすい季節と言われています(夏は心臓、秋は肺、冬は腎臓)。
肝臓は、体内に入った食品などを代謝し、解毒・分解しますが、食べ過ぎ飲みすぎの他にもストレスによって、負担が大きくかかるのだそうです。
春に肝臓に負担をかける感情は「怒り」で、イライラは特に肝臓を痛めると同時に、肝臓が悪いとイライラしやすいと言われています(心臓は喜び、肺は憂い、腎臓は恐れの感情が過度になると負担がかかりやすい)。
また、肝臓と関わりの深い筋肉は肩で、肝臓の悪さと肩こりの状態も比例するとされています。
経絡と春の体になるヨガ
肝臓の働きに関連する気の流れのことを「肝の経絡」といい、ヨガは、ツボの集まりである経絡の巡りを良くします。
肝の経絡は、脚の内側や体側を流れます。経絡の部分をを伸ばし刺激することで、気の流れを良くするヨガをご紹介致します。
・肋骨マッサージ
左右の肋骨の下から指を巻き込むようにして、マッサージをしてみましょう。肝臓は右側の肋骨の内側にあり、疲れている時は硬く痛く感じます。
・三日月のポーズ
両手を上で伸ばして組み、人差し指を伸ばして息を吐きながら右へ上体を倒します。呼吸を深く繰り返します。反対側も同様に行います。
体側、特に右側を伸ばすことで、肝臓への血流を促し、働きを整え、関連ある肩の筋肉やイライラの症状を解消します。
おわりに
いかがでしたか?季節と負担のかかる内臓、筋肉、関連のある感情がある(本当は、関連のある味覚、色など自然界のあらゆるカテゴリーが季節と関わっていると言われています)のは、東洋ならではの英知で、紀元前の昔から今に至るまで、ヨガなどとも絡めて伝えられています。快適な春の体をつくるのに、参考にしてみて下さいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子