浮き指を解消して脚トラブルを予防する!セルフエクササイズ
浮き指とは
浮き指とは、両脚で立った時に足指が地面につかずに浮いてしまう状態のことです。かかとに重心がかかっていたり、足指を反らせる力・余分な緊張があったりします。本人は全く無自覚のことが多く、指摘されて初めて気づくパターンが多いようです。
裸足で床に立ってみましょう。もしくは裸足で椅子に座っている時の足指の状態をチェックしてみましょう。もし、足指が浮いていたら、足指を床に着けることはできますか?床に着けると、不自然な感じはしませんか?床に着けようとすると、足指が曲がってしまいませんか?
本来は、足指が伸びてリラックスした状態で、特に力を入れることなくても、遠くに指がついているものです。
浮き指が脚トラブルの原因になるのはなぜ?
浮き指になると、足指が地面にあまり着かない分、足指の付け根に体重が過剰にかかる傾向があります。ハイヒールを履いている方の中にも、そういう場合があります。
足指の付け根部分に過剰に体重がかかると、本来あるはずの、親指から小指にかけての「足裏の横アーチ」がつぶれて平坦になり、人差し指の付け根あたりにタコができてきます。この状態を「開張足」と言い、足指の付け根部分の幅が広がり、足の親指が内側に向いてくる外反母趾に移行します。
また、足の爪は、足指に体重をかけることによって、平たい形を保っているのですが浮き指になることによって、指に体重がかからなくなると、爪が巻いてきてしまいます。足指で地面を踏むこと、足裏のアーチを維持することが、足の健康やゆがみ予防に役立ちます。
浮き指を解消し、脚のゆがみを予防するエクササイズ
裸足で平らな床の上に立ってみましょう。まず、足指一本一本を広げ伸ばして、遠くの床を指で押すようにしてみましょう。指が曲がらず、反らず、のびのびと遠くの床に指先がつきますか?
床を押す際、足の親指から小指にかけての横アーチ、親指からかかとにかけての縦アーチ(土踏まず)、小指からかかとにかけての縦アーチ、3つのアーチで足裏をドーム型にするイメージで親指・小指・かかとを意識して立ってみてください。
次に足指すべての関節を曲げて「グー」を作るイメージで、足の「こぶし」を柔らかい床(マットの上など)に押し付けてストレッチをしてみましょう。最後に座って足裏を見て、足裏の中央に肉まんの「あん」を包むイメージで、足裏の「皮」で包み込むようにマッサージをしてみましょう。
浮き指を解消して脚トラブル回避
いかがでしたか?最初は足指を伸ばしたり曲げたりするのが難しく、反ってしまうことが多いかもしれませんが、マッサージをするなど、手でサポートすることによって、少しずつ足の癖を変える手助けをすることができます。
繰り返し続けることで、脳から立ち方や筋肉の使い方を変えていくことができます。気長にトライしてみてくださいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子