スッキリとした背中で姿勢も改善!エクササイズを2種類ご紹介
正しい姿勢と背中のたるみの関係
何気なく撮られた写真を見て、自分の姿勢が気になったという話をお客様から聞くことがあります。とくに年齢を重ねてきた方のほうが、その割合が高い傾向にあると感じています。ふとしたときに猫背になっていたり、今までなかった部分に余分なお肉がついていたりしたらショックですよね。
例えば、前を歩いている女性が猫背だと魅力が半減してしまいます。印象は良くないし、はつらつとしているように感じられないのではないでしょうか。体は動かしていない部分に余分なお肉がつきやすいものです。姿勢の良い人と悪い人の差はここがひとつの要因です。
もし一時的に胸を張ったとしても、それを維持できなければ意味がありません。そして、胸を張って良い姿勢をとるためには他の部分も整えていく必要があるのです。良い姿勢を無理なく保つことができれば、気になる贅肉も使うことで見た目もスッキリとするでしょう。
背中痩せで得られる効果
肩や背中のコリが解消される
猫背など背中を丸くする姿勢の場合、多くは頭が理想とされる位置よりも前に出ています。頭は5kgくらいの重さがあり、その影響で首から肩や背中にかけて凝り固まる可能性が高くなります。背中がスッキリして姿勢が整えば、負担のかかる割合が減るので楽になります。
後ろ姿の印象が良くなる
後ろから見て背中が丸くなっていると太って見えます。それだけでなく、老けた印象になるかもしれません。背中には広背筋・菱形筋など、姿勢良く背すじを伸ばすために必要な筋肉があります。背中を丸めた状態ではそれらが休んでいるので脂肪もつきやすくなります。
女性であれば、下着からお肉がはみ出ているのは好ましくないはずです。背中がスッキリすることで筋肉が引き締まり、服を着た時に着痩せして見えるでしょう。
基礎代謝が上がって痩せやすくなる
良い姿勢は肩甲骨の位置も関係しています。通常は背骨と肩甲骨の間は7.5cmくらいが理想です。それよりだいぶ離れている場合は改善をおすすめします。
その理由は、褐色脂肪細胞の働きが弱くなるからです。これは肩甲骨の辺りにあるものなので、背中をスッキリさせることで基礎代謝が上がりエネルギーを消費しやすく痩せやすい体質になります。
自律神経を整える
自律神経は背骨周りにあり、交感神経と副交感神経がバランスよく働いています。姿勢が悪くなるとその働きが乱れ、ストレス・体温調節・不眠など体に影響を及ぼします。精神面でも気分が沈みがちになったり、やる気が起こらなかったりすることもあります。
また、胸が圧迫されることで呼吸が浅くなることも考えられます。自律神経の乱れによるそれらを解消させ、影響を受けないためにも背中はスッキリさせておきたいです。
「ペルビックチルト」のやり方
骨盤が後ろに傾いたままだと猫背になりやすいです。ポイントは骨盤の傾き。骨盤を立て前に傾けた状態で腰の自然なカーブを描きましょう。
STEP1:手を下腹部に当てる
下腹に手をあて、指先を股関節に添えます。脚は腰幅に開いておきます。
STEP2:股関節を曲げて背筋を伸ばす
膝を少し曲げ、お尻を突き出すように股関節を曲げます。腰を緊張させすぎず、胸を張り下腹に力を入れておくようにします。このようにして背すじを伸ばす意識を高めます。
「上体反らし」のやり方
骨盤を前に傾けることで背中をスッキリさせることを助けてくれます。背すじを伸ばすためにも、骨盤を前に傾けてお尻を突き出せる柔軟性が必要です。
STEP1:つま先を立てながら膝立ちに
脚を腰幅に開き、膝を立てます。足の指は立てておきます。
STEP2:両手でタオルを持ち上げて壁に当てる
膝を立てて座った状態で10cmくらい壁から離れます。タオルを肩幅より広く持ち、斜めにバンザイをしたまま壁に当てます。
STEP3:お尻を突き出し、上体を壁に近づける
お尻を突き出し、タオルで壁をこするようにバンザイをします。この時、胸と顔を壁に近づけるようにします。
後ろから見た様子はこちら
バンザイをした時の後ろから見た姿勢はこのようになります。
背中への意識を高めよう
目で見える情報の方が多く、背中は見えない分なかなか意識ができなかったりします。だからこそ繰り返しエクササイズを行い、普段から背中を柔軟にするための意識を高めることが必要です。そうすれば姿勢が変わり、背中をスッキリと保つ力が維持されて余分なお肉がつきにくくなります。
そして、体がスッキリしてくると心も軽やかで笑顔が増えていくでしょう。そうすれば好印象でより魅力的になるはずです。
- 執筆者:
- 金子 由美