辛い生理痛はツボ押しで和らげる!効果的なツボを2種類ご紹介
生理痛を和らげるツボ
関元(かんげん)
関元は、おへそから指4本下にあるツボです。関元は、任脈(にんみゃく)という経絡(けいらく)にあります。任脈とは、体幹の前面の中央を通る経絡のことです。経絡とはツボとツボをつなぐ道のことです。
関元は、別名を丹田(たんでん)とも呼ばれ、武道などでこの下腹の場所に神経を集中することを求められている重要な場所になります。
血海(けっかい)
血海は、膝の骨の内側の角から指約3本分上にあるツボです。血海は、脚の太陰脾経(たいいんひけい)の経穴・ツボになります。脚の太陰脾経とは、ふくらはぎの内側から中央を通り、膝から太ももにかけて前側に行き、腹部へ入る経絡のことです。
それぞれのツボの効果や正しい押し方
関元(かんげん)
関元のツボの効果は、生理痛や腰痛、冷え性の改善などです。関元のツボは、両方の親指の腹をそろえて5秒間押したら3秒離すを5回繰り返してください。下腹を保温する効果が期待でき、子宮や卵巣の血流が改善し、生理痛を和らげやすくなります。
血海(けっかい)
血海のツボの効果は、血流を改善し、生理不順を整え、生理痛を和らげる効果が期待できます。血海のツボは、左右同時に親指で1分間もみほぐように押してください。血のめぐりを良くする効果も期待でき、血行不良が改善することで、生理痛を緩和できるのです。
生理痛を和らげるツボを押すタイミング
食事と食事の間
食間は、消化・吸収が落ちており、ツボ押し効果が高まりやすくなります。
生理の2週間前
生理痛が出る前にツボ押しをすることで、生理痛を予防できます。
寝る前
寝る前にツボ押しすることで、熟睡できるようになり、女性ホルモンのバランスも整いやすくなります。
生理痛を和らげるツボを温めると効果が高まる理由
下腹や腰の血流が促進しやすいから
下腹や腰の血流が促進することで、子宮や卵巣も温まりやすくなり、女性ホルモンのバランスが整いやすくなります。その結果、生理痛が和らぎやすいのです。
自律神経の働きが整いやすくなるから
生理痛を和らげるツボを温めて自律神経の働きが整うと、副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなるのです。
生理痛を和らげるツボを押す際の注意点
痛みや腫れがあるときは押さない
ツボに痛みや腫れがあるときは押すのを中止することです。理由は、炎症が広がったり、体調不良になったりすることもあるからです。痛みや腫れが落ち着いてから、ツボ押しを再開しましょう。
生理痛が悪化する前に押す
下腹部などに激痛があるときは、ツボ押しを休みましょう。生理痛を和らげるツボ押しは、生理痛が悪化する前に押すのが効果的です。生理の痛みが悪化している場合は、まずはお腹周りや足元を温めて安静に過ごしましょう。
辛い生理期間を少しでも楽に過ごせるように
生理痛に悩まされている人は、ぜひ一度ツボ押しを試してみてください。生理痛が悪化する前に、温めながら押してあげると良いでしょう。それでも痛みが強い場合は、ツボ押しはお休みして安静に過ごすようにしてください。
- 執筆者:
- 横内 稚乃