首肩こり・不調は「噛みしめ」が原因!?あごをゆるめて整えよう!
無意識に行う「噛みしめ」が不調の原因!?
歯を食いしばる、噛む癖は、無意識です。本来、歯と歯がくっついているのは「食べて噛む時」だけで、1日24時間の中でもせいぜい20分程度と言われています。そのほかの時間は、唇は閉じていても、歯と歯の間はほんの少し開けているのが通常です。
今、意識してみて、歯と歯はくっついていませんか?噛んでいませんか?
歯を食いしばると、あごの筋肉が縮みます。あごの筋肉の緊張は、側頭部の筋肉を通って頭全体に緊張の信号が伝わります。また、首の筋肉を通って肩の筋肉へも緊張が伝わり、首がすくみ肩が上がる「緊張姿勢」を取りやすくなります。
「緊張姿勢」は精神も緊張させ、交感神経を優位にして末端の血流が悪くなるので、冷えや凝りなどを感じやすくなります。
「噛みしめ」をいつでもチェック!
・朝、起きた時、舌に歯形がついていませんか?歯を食いしばっていたあごの疲れなどはありませんか?
・リラックスして本を読んでいるとき、スマホを見ているとき、テレビを見ているときなど、ふとした時に、噛みしめていませんか?
・人の話を聞いているとき、仕事をしているとき、少し緊張が高まる状況にある時はいかがですか?
本来「噛みしめ」をしなくてもできることを、「噛みしめ」ながら行っていると、頭や首肩が窮屈でストレスを感じやすく、不調を感じやすくなります。「噛みしめ」に気づいたら、これから紹介をするエクササイズを行ってみましょう。
噛みしめ予防!あごをゆるめるエクササイズ
STEP1:歯と歯の間をあけて、あごが緩むのを感じる
ほっぺたがゆるみ、頭や首肩の筋肉も連動してゆるみ、肩が下がり、顔の緊張がゆるみ、リラックスしてくるのを感じてみましょう。
STEP2:歯と歯の間に唇をはさむ
噛みしめそうになった時にも有効です。唇を歯の間に巻き込み、少し口角を上げてみましょう。習慣にしてしまえば、歯と歯がくっつかなくなり、噛みしめ予防&表情筋の矯正になります。
STEP3:下顎を小さく動かす
歯と歯の間を少し開けて、下顎を左右前後に小さく動かしてみましょう。軽くブランコをゆするような動きです。筋肉が緊張していると、うまく動きません。あごの筋肉をリラックスさせて動かします。
STEP4:あごの筋肉(エラの部分)を手でマッサージする
頬骨の下からエラの部分にかけて、歯を食いしばると硬くなるあごの筋肉を、手で押してクルクルとマッサージをしてみましょう。実際に触ると緊張具合がよく分かり、ゆるめるきっかけになります。
エクササイズを習慣にしよう!
知らないうちに噛みしめていて、不調を呼んでいたことに気づいた方もいるのではないでしょうか?自分で意識することで修正できる不調が、意外とあります。ぜひ、習慣にしてみてくださいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子