お腹を引き締めるなら「ゆるめる」「伸ばす」が効果的!?
お腹の引き締めには「ゆるめる」「伸ばす」
「引っ込める」「固める」は良くない?
お腹を引き締めたい、引っ込めたいと思うと、普通はお腹に力を入れて固めたり、引っ込めると思います。もちろん、お腹の筋肉が弱くなって(落ちて)いる場合はそうした訓練・意識が引き締めに役立ちます。でも、お腹を「引っ込める」「固める」は、間違うと姿勢が悪くなったり、腰が痛くなったりすることがあります。
お腹に力を入れると、呼吸ができなくなりませんか?お腹にパンチを食らったような丸まった姿勢になりませんか?その場合は、やり方を見直す必要があります。
「ゆるめる」「伸ばす」がいい理由
お腹を「ゆるめる」と、姿勢が崩れたり、お腹が出るイメージがあるかもしれません。ゆるめるというのは、呼吸によってお腹が動くということです。
お腹は、常に引っ込んでいるのではなく、引き締める時には引き締まり、息を吸ったときなど力を抜いたときとの落差がしっかりと出る方が、筋肉を使えていていい状態です。お腹を固めていて呼吸が浅くなっている人は、意識したいポイントです。
お腹を「伸ばす」というのは、同じ容積のものを引っ張って伸ばすと、薄く細くなるようにお腹を伸ばすことで、姿勢を正すインナーマッスルを使いながら、お腹を薄く細くすることができます。
しなやかで引き締まったお腹を作るには
お腹は、普段の生活であまり動かさないことが多く、気づくとたるんでいたり、奥の筋肉は硬くなって、背骨をねじったり体側を伸ばしたりする動作がしづらくなっていたりします。
普通に立ったり座ったりした状態のまま、ただただお腹に力を入れ続けたり、凹ませ続けたりするだけでは、かえって体幹が固くなって動きづらくなったり、それによって腰が痛くなる人もいます。
深い呼吸をしてお腹をゆるめたり引き締めたりと大きく動かして、お腹を奥からマッサージして弾力ある状態を作る。お腹を伸ばして薄くして、ねじったり体側を伸ばしたりと筋肉を刺激する。そうすることで、しなやかで使える筋肉のある、引き締まったお腹をつくることができます。
「伸ばす」「ゆるめる」でお腹を引き締めるエクササイズ
STEP1
息を細く長く、最後まで吐き切ってみましょう。お腹がへこんできますね。吸ってお腹を緩めた時と、吐き切って自然とへこんだ時の落差が大きい方が、お腹を引き締める筋肉を使えているということです。凹ませるときは凹ませる、緩める時は緩める練習をしましょう。
骨盤を立て、背骨を伸ばしたまっすぐな姿勢をしていれば、お腹をゆるめても、内臓を収めるインナーマッスルが適度に働いているので、お腹が出過ぎるということはありません。
STEP2
おへそを1cm、上に持ち上げてみましょう。または、おへそを縦長にしてみましょう。
STEP3
わき腹を長く伸ばしてみましょう。
いかがですか?それだけでも、お腹が薄くなり、姿勢を整えウエストを引き締めるインナーマッスルが使われます。これはいつでもどこでも意識でき、それでいて呼吸が苦しくなることはありません。
STEP4
おへそを持ち上げ、わき腹を長く伸ばしたまま、息を吐いて雑巾をしぼるようにウエストをねじってみましょう。吸いながら元に戻し、反対側も同様に行います。
STEP5
おへそを持ち上げ、わき腹を長く伸ばしたまま、息を吐いて体側を伸ばしてみましょう。下側のわき腹も、長さを維持するイメージです。息を吸いながら元に戻り、反対側も同様に行います。
お腹の動きを意識しよう
姿勢を整えること、呼吸を深く吐き出すこと、わき腹を長く伸ばすこと。それらで無理なく気持ちよく、お腹を引き締めておくことができます。ぜひ、お試しください。
- 執筆者:
- 美宅 玲子