赤ちゃんの隣でヨガを行う女性 赤ちゃんの隣でヨガを行う女性
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産後ヨガで骨盤を整えよう!効果や代表的なポーズを3種ご紹介

「マナヨガ」代表。ヨガ、整体、リフレクソロジー、体幹トレーニング、ストレッチメソッド等、専門家の下で学びながら実践し研究を続け、オリジナルのマナメソッドを発案。ヨガと調和させた形でレッスンを行い、心と…
2019年11月25日
妊娠中によく推奨されるマタニティヨガ。同様に、出産後には産後ヨガを行うことをおすすめします。今回は産後ヨガの効果や注意点、さらに代表的なポーズを3種類ご紹介します。教えていただいたのは、ヨガインストラクターのyuuka先生です。

産後ヨガとは

ヨガを行う女性と赤ちゃん
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妊娠中は子供を育てるために骨盤を広げ、子宮内で子供が育つスペースを作ります。出産後、妊娠中に前傾し、赤ちゃんが育ちやすい環境を作った骨盤を、安定した元の状態に戻すための手助けをするのが産後ヨガです

妊娠、出産で緩んだ骨盤底筋の力を取り戻すために、様々なヨガポーズが効果を発揮します。ヨガは骨盤底筋を自然と鍛えられるポーズが多く、出産後の体型や、筋力を戻すのに適しています。

産後ヨガが体の不調を整える?

ヨガのクラスに参加する女性と赤ちゃん
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産後の過ごし方によっては、骨盤がずれてしまったり、それに伴い腰痛や股関節の痛みなどのトラブルが出たり、スムーズに元の体型に戻らない場合があります。その状態をスムーズに元に戻すことを補助する効果が産後ヨガにはあります。

また、出産後、生活がガラリと変わったために起こるストレスや、ホルモンバランスが変わるために起こりやすいイライラや気持ちの不安定さを整えることにも役立ちます。

出産後は、大きく開いた骨盤が不安定なので、歩くのもしんどく無理をすると腰や股関節にトラブルが出やすい時期です。少なくとも1ヶ月はゆっくりとしましょう。1ヶ月経った頃から、一気に運動するのではなく、様子を見ながら少しずつ運動量を増やすようにしましょう。

産後ヨガによって得られる効果

母と赤ちゃんの手
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骨盤の引き締め

妊娠中に開いた骨盤を引き締めるのに効果があります。ここで無理をせず、丁寧に体を整えることによって、出産前の骨盤の歪みや、それに伴うトラブルもリセットしやすくなります。

骨盤底筋を鍛えなおす

妊娠、出産で緩んでしまった骨盤底筋を引き締め直す効果も期待できます。骨盤底筋は、内臓を支えたり、骨盤を安定させたりするのにも大切な筋肉。緩んだままだと、出産後の尿漏れトラブルなども起こしやすくなりますので、産後に適したヨガを行いながら、鍛えなおしましょう。

「がっせきねじりのポーズ」のやり方

STEP1:足の裏を合わせて座る

足裏を合わせて床に座る
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床に座ります。両膝を曲げて左右に倒し、両足の裏をくっつけましょう。脚の空間が菱形になるようにして、腰を立て、お腹を上に伸ばします。もし腰を立てる時に辛い場合は、両手を床についても大丈夫です。

STEP2:両手を合掌してお腹を引き伸ばす

両手を胸の前で合掌
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無理がなければ、両手を合掌し、肩の力を抜きます。膣をお腹の方へ引き上げるようにして維持しましょう。

STEP3:両手を上げてお腹を凹ませる

両腕を上へ
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無理がなければ、息を吸いながら両手を頭上へ伸ばします。膣を引き締めて引き上げる力を意識しながら、息を吐く時にお腹を凹ませて、息を吸うときも凹ませたお腹を維持するようにします。そのまま10呼吸行いましょう。

STEP4:腕を胸まで下ろし上半身を右方向へ捻る

上体を右へ捻る
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両手を胸まで下ろしたら、そのまま腰から上を右方向へ向けていきます。この時、お腹部分が引き締まるのを感じます。もし腰が丸まってしまう場合は、両手を前後について支えましょう。

STEP5:反対側も同様に

胸の前で手を合わせながら捻る
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5〜10呼吸をキープしたら、反対側も同様に行います。毎日3セットが理想ですが、難しい場合でも最低1回は行うようにしましょう。骨盤底筋を引き締め、腹筋力を取り戻す効果が期待できます。

「骨盤を引き締めるポーズ」のやり方

STEP1:脚を開いてマットの上に立つ

脚を開いて立つ
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両脚を肩幅より広めに開いてマットの上に立ちます。

STEP2:膝を曲げて腰を落とす

膝を曲げる
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腰を真下に下ろすようにして膝を曲げていきます。

STEP3:両膝を合わせる

膝をくっつける
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ある程度まで膝を曲げたら、股関節から脚全体を内側へ向け、両膝をくっつけましょう。脚先は前方を向けたままにしておきます。膝を引き寄せた時に痛みを感じる場合はできる範囲までで大丈夫です。

STEP4:少しずつ膝を伸ばしていく

少しずつ膝を伸ばす
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息を吐きながら、会陰を引き締め、骨盤を内側にぎゅっと引き締めるのを意識しながら、少しずつ膝を伸ばしていきましょう。

STEP5:膝を伸ばしきったら脱力

膝をまっすぐ伸ばす
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膝に力を入れすぎないように、骨盤を引き締める力を意識しながら膝を伸ばして下さい。膝を伸ばしきったら、膣の奥を引き上げるようにして、一度力を抜きます。これを3回行います。

「ジャヌシルシャアーサナ(片足前屈)とねじりのポーズ」のやり方

STEP1:左膝を曲げて右太ももに添える

左膝を曲げて座る
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床に座ります。右脚は前方へ伸ばし、左脚は膝を曲げて横へ倒し、足の裏を右の太ももあたりに添えます。骨盤を立て、お腹を軽く引き上げておきましょう。

STEP2:お腹を太ももに近づける

上半身を前に傾ける
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両手を足先、またはつかめるところへおきます。息を吸いながら腰を前方へ伸ばし、お腹を太ももに近づけていきます。この時に、右の太ももの裏側が伸びていればOKです。体が硬い方はここまででも大丈夫。ゆっくりと深い呼吸で10呼吸キープしましょう。

STEP3:さらに上体を倒す

上半身を倒す
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無理がない方は、息を吐きながら、さらに上体を倒していきます。お腹を太ももに近づけ、膝の裏側も意識的に伸ばしていきます。10呼吸キープしましょう。

STEP4:右脚の外側を左手でつかむ

右脚の外側をつかむ
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続いて、右脚の外側、またはつかみやすいところを左手でつかみます。右手は腰に当てましょう。

STEP5:上半身を右方向へ捻る

上半身を右に捻る
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息を吸います。息を吐きながら胴体を右方向へねじっていきます。息を吸うたびに緩め、息を吐くたびにねじりを深めながら、10呼吸程度キープしていきます。反対側も脚も同様の流れで行っていきましょう。産後の腰痛を整え、骨盤の傾きからくる腰痛や股関節周りの不調を整える効果があります。

産後ヨガを行う際の注意点

赤ちゃんと女性
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無理をしない

産後の状態は人により様々です。産後ヨガは、産後1ヶ月程度から始めますが、自分の体力を見極めながら行いましょう。また、体が硬くなっている場合も同様に、無理をせず、できる範囲で行ってください。ヨガのポーズは無理をすることで強化することはNGです。今できる自分の体の状態で快適だと思う位置がその人の正解となります。

呼吸を止めない

体が心地よく感じるところを意識しながら、呼吸止めないように行っていきましょう。深い呼吸をすることで、気持ちと体がリラックスしていきます。

産後ヨガで骨盤を元に戻す

赤ちゃんを抱いてヨガをする女性
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産後ヨガを行うことで、開いてしまった骨盤を元に戻し、出産に伴う体のトラブルの改善や予防に効果が期待できます。しかし無理は絶対禁物です。自分の体の声によく耳を傾けながら、今回ご紹介したポーズにぜひ挑戦してみてくださいね。

執筆者:
yuuka