supヨガを行う女性 supヨガを行う女性
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水に浮かんだボードの上で行うsupヨガ!バランス感覚が命

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2019年11月20日
supヨガをご存知ですか?海や湖などの上で行うヨガのことで、普段ヨガをしない人でも自然の中で楽しみながら行えるのが特徴です。今回はsupヨガのあれこれについて、ヨガ・ピラティスインストラクターとしても活躍する美宅玲子先生に教えていただきました。

supヨガとは

supヨガを行う女性たち
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Stand Up Puddle (スタンドアップパドル)の略で、ボードの上で行うヨガのことです。プールや海、湖などで行われます。ボードはヨガがやりやすいように幅広く大きなものを使用し、浮力が高いのでポーズを取っても落ちにくくなっています。ヨガマットよりも断然大きいです。

supヨガの魅力

supヨガを行う女性
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バランス感覚のUP

地面と違って、足元が重心によってゆらゆらするため、バランスを取る楽しさがあります。また体幹を鍛えることにも繋がります。地上で行うヨガではごまかせていたバランスを、SUPヨガでは正しく取れるようになり、筋肉の使い方のバランスも整いやすくなります。

自然の景色を楽しめる

部屋の中で行うヨガに比べて、下に水、さらに広い環境で、視点を変えるとダイナミックに景色や感覚が変わることも魅力の一つ。特に、自然の中で行うSUPヨガは、逆さまから見えるポーズをすると下に空、上に水が見えるなど、通常の生活で味わえない新鮮な感覚を楽しむことができます。

童心に帰れる

ゲーム感覚でバランスを取ったり、ゆらゆらしたりするところが遊具のようで、子供にかえったように楽しめます。

supヨガの代表的なポーズ

ネコのポーズ
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地上で行うポーズのうち、片脚立ちを除く、多くのポーズは共通して取ることができるのでSUPヨガだから特別なポーズがあるわけではありません。しかし、SUPの感覚を楽しむという意味で、よく行うポーズは以下の通りです。

ネコのポーズ

四つんばいから、右腕と左脚を前後に伸ばして持ち上げます(反対側も同様に)。体幹を意識してバランスを取れるポーズです。

下を向く犬のポーズ

見た目は難しそうですが、手の平・脚の裏をすべてついているので、安定します。そのうえ、逆さまの景色を楽しむことができ、達成感があります。

猿のポーズもしくは英雄のポーズ1

脚を前後に開いて置き、後ろ脚を伸ばして足裏を着くのが英雄のポーズ、後ろ膝を曲げて膝下を着くのが猿のポーズです。チャレンジングな中級ポーズです。

supヨガを始める前の注意点

ボードの上に立つ女性
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立ち位置

ボードの中心に取っ手があります。取っ手の上に重心が来るようにしていると、安定するので、常にそこにいるようにしましょう。

落ちる際は重心を低く

万が一落ちそうになった時、周りに硬いプールサイドや岩、人が近くにいる場合は特に、重心を低くして、ボードの左右からころりと落ちるようにします。間違っても立ってボードからジャンプしないようにしましょう(安全を確認して、インストラクターに指示された場合を除く)。また、落ちた時のリカバリー方法も習っておきましょう。

呼吸は止めないで

息が止まるような無理なポーズをしないようにします。さらに満腹時を避けるなど、あとは普通のヨガと同じです。

新たなヨガの魅力を発見

夕日とsupヨガを行う女性
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普段行うマットの上とは、また違った感覚を楽しめるsupヨガ。水の上はバランスを取りにくいので、いつもよりも体重の掛け方などに注意が必要ですが、その分新たな気づきも。自然の景色を堪能しながら、気持ちよく体を動かしましょう。

執筆者:
美宅 玲子