タイプ別・食べ過ぎてしまう原因と予防策を専門家が解説!
つい食べ過ぎてしまう人の特徴
食べ過ぎはズバリ「満たされていない」ことが大きな原因。消化器官の満腹感はもちろん、精神的に何かストレスがあることも影響します。
まずは1日3食ちゃんと食べるという基本的なことを守り、自分にとって精神衛生上マイナスになるような人や物事となるべく距離を置いてうまく付き合い、日々の暮らしを楽しむことが何より大切です。
食べ過ぎてしまう3つのタイプ
食事抜きタイプ
特に時間に余裕がない朝は、つい食事よりも睡眠をとってしまうという人も少なくないかもしれません。しかし朝ごはんを抜いてしまうと、昼ごはんまで長時間空腹状態が続くことに。すると、消化器官や脳が餓死リスクを感じて栄養分を体に溜め込もうと強く働きかけます。
朝ごはんに限らず、昼ごはんや夜ごはんも抜いたり、食事の感覚が開きすぎてしまうと同じことが起こります。これが習慣化すると溜め込みやすい体質、つまり痩せにくい体質になり、ダイエットしてもなかなかうまくいかない…ということに。
食物繊維不足タイプ
野菜・果物・海藻類・きのこ類・乾物等に豊富な食物繊維。腸活に欠かせない大切な栄養素です。食物繊維には水溶性と不溶性の2タイプがあります。
水に溶けやすい水溶性食物繊維は、体内の余分なコレステロールの排出をサポート。また膨張性があるので満腹感が得られやすいのが特徴。水に溶けない不溶性食物繊維は、腸の蠕動運動をサポートし便通を良くする働きが。どちらも美容と健康、特にダイエットに大きく関わる栄養素なのです。
咀嚼不足タイプ
人は咀嚼(噛むこと)をすることで食べ物が体内に吸収されやすくなったり、満腹感を得られやすくなりします。食事をよく噛まず飲み込むように短時間で一気に食べてしまうと、満腹感が得られずつい食べ過ぎてしまう…ということに。
タイプ別・食べ過ぎ予防策
食事抜きタイプの場合
3食なるべく決まった時間帯に食事をする努力をすることが何より大切です。仕事が忙しくてで夜ごはんの時間が遅くなってしまう…という場合はおにぎりやサラダなどを一度オフィスで摂り、帰宅後にスープやヘルシーなみそ汁と副菜などを摂るのがおすすめ。
20時以降は体が栄養分を溜め込む時間帯なので、なるべく20時までにカロリーの高い食事は済ませるようにすると良いでしょう。
食物繊維不足の場合
毎日意識的に食物繊維が豊富な食材を取り入れることが大切です。パンやパスタが大好き…という人は総菜パンや具沢山のパスタを選び、できればサラダやスープなども一緒に食べるようにしましょう。
冷凍しても美味しさが損なわれにくいきのこ類を冷凍してストックして、みそ汁などに活用するのもおすすめ。食事の際は食物繊維が豊富な食材をはじめに食べることで、満腹感が得られやすくなります。
咀嚼不足タイプの場合
何よりよく噛むことを意識してみましょう。食物繊維が豊富な食材や食べ応え(噛み応え)のある食材をとり入れ、食べる順番にも気を配ることも大切です。
食べ過ぎてしまった場合の対処法
つい食べ過ぎてしまった…という時は、1週間単位で意識的に食事の調整を行うことでリセットしましょう。カロリーの高い食事やアルコールを控え、低カロリーで食物繊維豊富な食材を。
外食やコンビニ食は、どうしても塩分やカロリーが高くなってしまいがち。なるべく自炊を心がけましょう。栄養バランスが偏ってしまったり、溜め込みやすい体になるのを防ぐためにも、極度な偏食や自己流での断食、〇〇抜きダイエットなどは禁物です。
あなたは一体どのタイプ?
日頃ついつい食べ過ぎてしまう方は、まず今回ご紹介した中から自分がどのタイプに当てはまるかをチェックして予防策を立てましょう。もし、それでも食べ過ぎてしまった場合は、次の日の食事を低カロリーに押さえるなど食事の調整を心がけてみてください。
- 執筆者:
- 國塩 亜矢子