肩甲骨はがしをする女性 肩甲骨はがしをする女性
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肩甲骨の可動域を広げて肩こり改善!肩甲骨はがしのやり方

全米ヨガアライアンス 、フィジカルトレーナー、スポーツリズムトレーニング デュフューザー資格を取得。エアリアルヨガのスタジオで空中ヨガやフローヨガのレッスンを行っています!
2019年10月31日
日頃からパソコンやスマホを長時間使用している方や運動の習慣がない方は、肩甲骨周りの筋肉が硬くなってしまっているかもしれません。今回は肩甲骨はがしやストレッチ、マッサージなど、肩甲骨周りの筋肉を緩める方法をご紹介します。

肩甲骨とは

女性の背中
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肩甲骨は体の背面上部にある、対になった三角の大きな骨です。この肩甲骨が繋がっている骨は、鎖骨の端と上腕骨の一部のみで、ほとんど浮いた状態にあるため体の中でも特に可動域が広い場所です。

浮いた状態と言っても、骨と繋がる場所以外は大小様々な筋肉と繋がっており、この周囲の筋肉の柔軟性により動きが悪くなってしまいます。特に、長時間のデスクワークなどで慢性的な肩こりの方は、肩甲骨の動きに大きく影響する「僧帽筋」や「肩甲挙筋」という筋肉が硬くなってしまい、可動域を狭くしてしまいます。

その他スマホの使い過ぎ運動不足自律神経の乱れストレスなども肩甲骨周辺の筋肉を硬くしてしまう原因となり、肩甲骨の動きを悪くしてしまいます。

肩甲骨はがしで期待できる効果

自然の中を歩く女性の背中
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まず、肩甲骨はがしを行うことで、肩周辺の血行が良くなるため肩こりや首こりの改善、肩甲骨周辺の筋肉がゆるみ肩甲骨が正しい位置に来ることで、胸が開き猫背改善バストアップ効果が期待できます。その他、顔のくすみや肌荒れ、浮腫み改善といった美容効果も大いに期待できます。

また、下記にご紹介する肩甲骨はがしを行なってみると分かると思いますが、肩甲骨周辺を意識して動かすことで汗がにじむほど全身がポカポカしてきます。これにより代謝が上がり冷え性の改善ダイエット効果も期待できると言えます。

肩甲骨はがしの基本的なやり方

オフィスで肩甲骨はがしを行う女性
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肩甲骨周辺の筋肉をゆるめて、簡単に肩甲骨はがしができる基本的な方法をお伝えします。このやり方は立ったままでも座ったままでもできますが、今回は座った状態で行うものとします。

<やり方>
STEP1:まず椅子や床にしっかり坐骨を付いて座ります。
STEP2:手を肩に軽く添えて、息を吸いながら体の前で肘と肘を付け、肘をなるべく付けたまま顔と肘を天井方向へ上げます。
STEP3:途中、肘が離れたところで顔を正面に戻し息を吐き始め、肘は大きく円を描くように後方へ回しながら元の位置に戻します。
STEP4:呼吸に合わせて、逆回しと各10回程行いましょう。

特に意識するポイントは、肘が前に来た時には肩甲骨同士を遠くに離して、肘が体より後方に来た時には肩甲骨同士をギュッと縮めることです。

肩甲骨に効果のあるストレッチやマッサージ

ストレッチを行う女性
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ストレッチ

肩甲骨に効果的なストレッチとして、ヨガのガルダーサナというポーズの腕の動きがおすすめです。

<やり方>
STEP1:片腕の肘を90度に曲げて目の前に出します。
STEP2:もう片方の腕は、先ほど曲げた腕の下から腕を絡め、手の平同士を付けます。

これだけでも肩甲骨の間の筋肉にストレッチがかかりますが、絡めた腕を息を吸いながら上げられるところまで上に引き上げることで、よりストレッチが深まります。

マッサージ

大胸筋の深部にあり、肩甲骨を引き下げ、呼吸がしやすいように助けてくれる役割のある「小胸筋」のマッサージです。

<やり方>
STEP1:ほぐしたい側と反対側の手を鎖骨の下に添えて、そのまま手を脇の方へ移動させます。
STEP2:脇の手前にくぼみがあるのが分かると思いますが、このくぼみ周辺が小胸筋です。指3本を使ってくぼみ周辺をマッサージすることで小胸筋がほぐれて巻き肩肩こり改善とともに肩甲骨の可動域も広がります

肩甲骨はがしを行う際のポイント

お風呂上がりの女性
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肩甲骨はがしは、お風呂あがりなど体が温まった状態で行うとより効果的です。また、前述した「小胸筋」を先にほぐしてから行うと、呼吸が深くなるため肩甲骨周辺の筋肉へよりアプローチすることができます。

肩甲骨はがしは、腕の動きよりも肩甲骨の動きを意識して行うことで周辺の筋肉も活性化されますので、肩甲骨はがしを行う際は呼吸と肩甲骨の動きを特に意識して行いましょう。

肩甲骨を動かして肩こり改善

スポーツウェアを着て微笑む女性
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長時間のデスクワークやスマホ操作、また運動不足の方は特に肩甲骨の可動域が狭くなってしまっている可能性があります。今回ご紹介した肩甲骨はがしは、仕事の合間などのちょっとした時間ですぐできるものなので、こまめに行うことをおすすめします。

執筆者:
Hikaru