置き換えダイエットのリバウンドはなぜ起こる?失敗しない方法は
置き換えダイエット後にリバウンドしてしまう原因とは
食事量を短期間で戻してしまう
置き換えダイエットをすると、食事量と摂取カロリーが大幅に減ります。そのため、開始直後(2〜3日)に体重減少を実感する方が多く、食事量が減ることでお腹周りがスッキリしたようにも感じられます。
とはいえ、数日間食事量を減らしただけで体脂肪が減ることはありません。開始直後の体重減少は、体内の水分量や体内消化物、老廃物がなくなったことによって起こります。それなのに、「もう体重が減ったから大丈夫」と食事量を戻してしまうと、リバウンドにつながります。
栄養バランスの崩れ
置き換える食材が1種類の場合、そればかりを食べていると栄養バランスが崩れてしまいます。すると、代謝が低下して、太りやすい体質になってしまう場合があります。
置き換えダイエットの正しいやり方
「置き換えダイエット」では、食事をサプリメントやプロテイン、フルーツ、サラダなどの「単品食品と置き換える」方法を選ぶ人が多く見られます。しかし、食事を一種類の食べ物のみで済ませると、栄養バランスを整えるのが非常に難しくなってしまいます。このようなやり方は、ダイエットには向いていません。
とはいえ、普段の食事を別の食品に置き換えることで、食事量やエネルギー摂取量の調節がしやすくなるのは事実です。そのため、「朝食だけ」「夕食だけ」「(食べすぎた日の翌日の)1日だけ」などのように、限定的に置き換えダイエットを取り入れるとよいでしょう。
置き換えダイエットにおすすめの食品
朝はフルーツ
朝の置き換えダイエットにおすすめなのは、「フルーツ」です。中でも、カロリーが低い柑橘系やリンゴ、キウイを200g程度摂取するのがいいでしょう。
フルーツは消化・吸収が早く栄養価が高い食品です。代謝を高めて、1日の消費エネルギー量を増やす効果が期待できるでしょう。同様に、フルーツや野菜で作った「スムージー」もおすすめです。
夜はダイエット用食品
夜の置き換えダイエットにおすすめなのは、置き換えダイエット用に販売されている「雑穀入りの雑炊」や「スープパスタ」、「こんにゃくラーメン」「プロテイン入り ジュースタイプのダイエット飲料」などです。
糖質が少なく、栄養バランスの整った食べ応えのあるもの選びましょう。
昼は置き換えない
昼食は、その日のエネルギーとして消費する栄養素を取り入れる重要な食事です。しっかり食べても大丈夫な時間帯ですから、置き換えダイエットをするよりも、バランスの良い食事を心がけて普段通りの食事を楽しみましょう。
置き換えダイエットをする上で気を付けることと
置き換えダイエットをするときは、短期間での大幅なダイエットを計画しないようにしましょう。置き換えダイエット用のジュース1杯だけで1日を過ごすような極端なダイエットは、エネルギー不足や代謝の低下を招きます。
慢性的な栄養不足に陥った体は、できるだけ栄養素を確保しようとするようになります。少し食べただけでも体脂肪として蓄えようとするため、太りやすい体質になってしまう可能性もあるでしょう。
また、筋力や骨が減ることで、体重を減らすことはできてもボディラインが引き締まらず、たるみを起こすリスクもはらんでいます。
置き換えダイエット終了後も効果を持続させるためには
置き換えを必要以上に続けない
適正体重まで体重を減らした後も置き換えダイエットを続けていると、代謝の低下だけでなく栄養不足による肌荒れや便秘、体力の低下、月経トラブルなどを招く可能性があります。適正体重まで体重を減らしたら、運動で引き締めるターンに移行しましょう。
食事量は少しずつ戻す
置き換えダイエットの後、いきなり一般的な食事量に戻してしまうとリバウンドにつながります。果物や野菜スープ、納豆、ヨーグルトなどの乳製品、お粥など、低カロリーで栄養価が高い食べ物を中心に、少しずつ普通食に慣らしていきましょう。
置き換えダイエットで少量の食事に慣れた後は、自然と少ない量で満足できるようになっています。その感覚を忘れずに、お腹がいっぱいになるまで食べ過ぎないように気を付けましょう。
置き換えダイエットは栄養バランスを意識して行おう
置き換えダイエットは効果が実感しやすい魅力的なダイエット方法です。リバウンドしないためには、栄養バランスを意識しながら無理なく行うことが大切。置き換え後の食事にも気を付けて、健康をキープしたまま行えるようにしましょう。
- 執筆者:
- Nao Kiyota