脚を組む人は骨盤がズレている?正しい座り方や対処法をチェック
脚を組んでしまう原因
下半身の筋力低下
脚を組むと、上に乗せている脚の筋肉活動が休まる事で下半身が楽に感じるからです。
腰痛、肩凝りがある
この2つの症状がある時は左右の骨盤の高さにズレが生じています。そのズレを無意識に調整しようとする事が脚を組む癖に繋がります。
体バランスが不安定である
利き腕ばかりを集中して使う事で片側の骨盤が上がり、よく体重を乗せる方と逆の脚が上に持ち上がった感覚になります。そうなると体バランスが不安定になるので、安定を図る為に脚を組むようになります。
脚を組むと楽に感じてしまう理由
一時的に骨盤バランスが変化するため
脚を組むと不安定な腰回りの筋緊張が緩み、体が楽に感じるからです。
骨盤が後傾してお腹の緊張が緩むため
これは猫背を誘発する為、座る時に全身の緊張が緩んでお腹回りが楽になるからです。癖になると内腿の筋肉と股関節が緩み、ぽっこりお腹やO脚、寸胴の原因となります。
重心が下に下がるため
椅子に座りながら背筋を伸ばす事で体幹が使われますが、座った時に脚を組むと背骨が曲がって重心が下に下がって体が楽に感じます。
脚を組むことが体に与える影響
O脚、脚が太くなる
脚を組むとお尻の筋肉が弱くなります。お尻には体の横揺れに耐える役目がありますが、筋肉が弱くなるとその役目を負うのが外腿に変わる為に脚全体が横に広がりO脚、脚太の元になります。
お尻が垂れる
脚を組む癖により弱ったお尻の筋肉は重力で下に下がります。これは垂れ尻、短足の元となり、後姿がだらし無く見えてしまいます。お尻が1cm下がると脚は3cm短くなります。
フェイスラインのたるみ、二重アゴ
骨盤の高さに左右差が出るとフェイスラインにも左右差が生じます。不安定な左右バランスは、フェイスラインのたるみや二重アゴに繋がります。
正しい座り方
座った際、左右のお尻に均等に体重が掛かるようにする
こうする事で骨盤の安定を図り、脚を組まなくてもバランスが取れるようになります。
椅子に座る時は深く座り、背もたれも使う
背中全体を背もたれで安定させる事で、良い姿勢を長く保てるからです。
両方の足裏が床にしっかり付く
足裏の安定が腰から上の安定を作り、腰からお尻への負担を軽減します。これは、お尻が外に流れて脚全体が横広がりになりO脚になる事を防ぐ大切なポイントにもなります。
脚を組みたくなってしまった時の対処法
座った時、左右にお尻を動かして調整する
脚を組みたくなる時は左右バランスにズレが生じている時です。お尻のバランスの整え方が分かりにくい時には、起き上がり子法師の横揺れのようにお尻を左右にユラユラさせると脚も楽になります。
座る時は内腿にペットボトルを挟む
内腿が緩むと腰回りの筋力が弱くなり、その弱さをかばう為に脚を組む癖が付きます。筋肉を鍛えるのはハードルが高いと感じていてもこれなら取り入れやすく少ない負担で出来るので、運動が苦手な方にもおすすめします。
脚組みは体の歪みの元
ついつい無意識のうちに脚を組んでしまいがちの人は、下半身の筋肉不足や骨盤がズレている可能性も。そのままの状態を続けていると、体はますます歪んでしまいます。まずは今回ご紹介した正しい座り方を心がけて、癖を直すように努めましょう。
- 執筆者:
- 内藤 絢