食べないダイエットは逆に太りやすい体質に!痩せない原因とは
食べないダイエットでは痩せない原因
栄養不足になる
体にとって、たんぱく質・炭水化物・脂質は必要な栄養素です。食べないでいることで、確実に不足していきます。車で例えるとガソリンがないと走らないのと同じで、体も動く機能が低下してしまいます。
省エネモードになる
体に蓄えた糖が足りなくなると、脂肪をエネルギーに変えていきます。さらにそれが足りなくなると筋肉をエネルギーとして消耗していきます。しかしこのままでは危険を感じ、体はなるべく燃焼しないよう省エネモードになってしまいます。
体の機能が低下する
通常、口から食べたものは食道・胃・小腸・大腸を通りながら消化吸収され排泄されていきます。食べなかったり偏りすぎていたりすると、内臓の働きが十分ではなく消化吸収されにくくなります。
食べないダイエットを行うリスク
リバウンドしやすくなる
食べないことで最初は体重が落ちると思います。しかし、ずっとそのペースではいられないですから、また食べ始めますよね。そこで体は補うために吸収しようとしてしまうので体重は元に戻るだけでなく増えてしまう場合があります。
痩せにくくなる
食べないことで体重が落ちたとしても、体脂肪は落ちず筋肉を減らしている可能性が考えられます。筋肉が減れば基礎代謝も低下し、脂肪を燃焼しにくくなるでしょう。
食べないダイエットで太りやすい体質に
食べない=必要な栄養素が不足すると思ってください。ではここで簡単に消化吸収について説明します。まず口から入った糖質は口の中で消化され、他は胃で消化されます。その後小腸で残りを消化しながら吸収され、吸収されなかったものは大腸を通過して排泄されます。もし食べないでいると飢餓状態となり、これらの機能を働かせられないということになります。
しかし、生きている限りそれぞれ内臓が働くのが必須なのです。つまり、飢餓状態ではなるべくエネルギーを消耗しないようにしますし、そして次に入ってきた栄養素を吸収しようとします。さらに次の危機のために蓄えようとするので太りやすい体質になってしまうのです。
食事量や糖質を減らすダイエットを
まず第一に、いつもご自身がどのようなものをどのくらい食べているのかを知ることが大切です。基本は3大栄養素である「たんぱく質・炭水化物・脂質」をきちん取るようにします。最低でも3日間は口にしたものを書き出して振り返ってみてください。
糖質を減らすことも良いですが、いろいろな食品に含まれていますので全く食べないのは難しいですしオススメはしません。それよりも主食(ご飯・パン・麺類など)以外で気づかないうちに糖質が重複していないかをチェックすることをオススメします。
流行りのタピオカやイモ類、コーン、菓子、そして春雨にも糖が多く含まれていますので気をつけましょう。
食事量・糖質制限ダイエットの方法
選ぶものを管理する
3大栄養素である「たんぱく質・炭水化物・脂質」はきちんと取る反面、ダイエット中には取らない方が良いものがあります。それは、乳製品・果物・菓子類・アルコールです。
これらは嗜好品で、糖や脂肪が多く含まれていたり脂肪として蓄えたりします。また、依存性が高いので取るほどに欲しくなってしまいますので注意が必要です。
タイミングを考慮する
朝は体が消費モードに切り替わるため、10時までには食事をすませるようにします。そして蓄積モードに入る日の入りから3時間後までに食事をすませ、もし食べるのであれば消化の良いものを選ぶようにしましょう。
また、食事の間は最低4時間空けるようにし6時間ごとに3食すませることでエネルギーをちょうどよく消費してくれます。
ボリュームを考慮する
たんぱく質は、1食で手のひら1枚分を目安にします。炭水化物は朝80〜160kcal、昼160〜240kcal(コンビニおにぎり1個約160kcal)を目安にし、夜は少なめが良いでしょう。脂質は、調理するとき気をつけないと知らぬ間に取りすぎてしまうことがあるので要注意です。
きちんと食べながらダイエットを
食事は生きるために必要なものです。食べないダイエットを続けると、痩せないばかりか体に悪影響を及ぼしてしまいます。食事制限のあるダイエットを行いたいのであれば、今回ご紹介したように、糖質を減らして食べる量やタイミングに気をつけてみてください。
- 執筆者:
- 金子 由美