味噌汁でおいしくダイエット!効果・取り入れ方・レシピを紹介
味噌汁にはどんな効果・特徴がある?
体を温める
温かい味噌汁を飲むことで、体を温めることができます。体が冷えてしまうと、体のエネルギーである気(き)と、全身に栄養と潤いを届ける血(けつ)の巡りが悪くなり、体に余分なものを溜め込みやすくなってしまいます。
体に余分なものが溜まると、ダイエットの大敵である便秘やむくみを起こす原因に。温かい味噌汁を飲むことは、体の巡りをスムーズにするのに役立ちます。
カロリーを抑えられる
味噌汁は基本的に油を使わない料理のため、カロリーを抑えられます。そのうえ、一杯でたっぷりの野菜などを摂ることができるため、カロリーを抑えつつ、栄養もしっかり摂取することができるのです。
味噌が体に良いといわれる理由とは?
味噌汁に使われる味噌は、胃腸系システムである脾(ひ)の働きを高めてくれるといわれています。脾はエネルギーの製造工場のため、脾が弱まってしまうと、体が冷える、疲れがとれない、便秘と下痢を繰り返す、気分が落ち込みやすくなるなどパワー不足の状態に。こうなると、健康的に痩せるのが難しくなってしまいます。
健康的に痩せたいときは、この脾の働きを高めることが大切。脾の働きが高まることで代謝がアップし、体が温まって元気に活動できるようになり、痩せやすい体を目指すことができるのです。
また、味噌はコレステロールの抑制や脂肪肝予防、便秘や宿便の解消に良いとされているため、ダイエットに最適な食品といえるでしょう。
味噌汁ダイエットのやり方
朝食に味噌汁を取り入れる
朝食に味噌汁を取り入れるのが効果的です。薬膳の世界では、午前中は排泄の時間とされているため、朝に味噌汁を飲むことで排泄する力が高まり、巡りの良い体をつくることができます。
特に便秘やむくみで悩んでいる人は、朝の味噌汁を習慣づけるのがおすすめです。また、朝は活動のエネルギー源を活発にする時間帯ですので、味噌汁のほかにもお米をしっかりといただきましょう。
夕食に具沢山の味噌汁を
夕食には具沢山の味噌汁を食べましょう。お米やパスタなどの主食はエネルギーをつけてくれる食材なため、食べ過ぎると太りやすくなります。ダイエット中は夕食の炭水化物を減らし、そのぶん野菜や海藻、豆腐などをたっぷり入れた味噌汁をいただきましょう。
生理前や疲労感を感じるときは、動物性のお肉などを摂り入れたほうが良いため、味噌汁に豚肉や鶏肉を入れると尚良いです。
ダイエットに効果的な味噌汁の作り方・ポイント
味噌汁の基本的な作り方
1. だし汁を沸騰させ、具材を切っておく
薬膳でのダイエットに対する考え方は、「自分の体質に合った食材を摂り入れること」を大切にします。後ほど改めて紹介しますが、冷えやすいタイプの人は温める食材である、たまねぎ、ねぎ、生姜を入れましょう。逆に暑がりの人は体の熱を冷ます食材がおすすめ。白菜、わかめ、大根などをチョイスしましょう。
2. 具材を入れる
3. 具材に火が通ったら火を止める
4. 味噌を入れ、再度火にかけたら完成
火をかけるときは沸騰させないことがポイントです。また、火を止めてから10分おいた後に味噌を溶くことで、味噌汁の効果を最大限に生かすことができます。
具沢山にするのがポイント
味噌汁には具材をたっぷり入れましょう。具沢山にすることで、味噌汁一杯で満腹感を得られます。栄養も豊富に摂取できますし、色々なおかず作る手間も省けますね。
ダイエット効果を高める味噌汁の具材
体を温める食材
たまねぎ、ねぎ、鶏肉、生姜などの体を温める食材を入れましょう。特に、普段から手足が冷える、胃腸が弱い、お腹が冷たいなどの人におすすめです。
解毒作用のある食材
白菜、茄子、豆腐、大根、ごぼうなどには解毒作用が期待できます。むくみやすい、頭痛やめまいがする人におすすめです。
巡りを良くする食材
三つ葉、大葉、大根、たまねぎなどは、体の巡りを良くしてくれる食材です。イライラする、お腹がはる、ゲップが出やすい人に向いています。
体質や体調で具材を選ぼう
体質は人それぞれ違いますし、日によって体調も変わるもの。食べる前に、まずは自分の体の調子を確認してから具材を決めていきましょう。
ダイエットにおすすめの味噌汁レシピ
冷えやすいタイプの人におすすめの味噌汁
沸騰しただし汁に、たまねぎ、にんじん、キャベツを入れて、具材に火が通るまで煮ます。火を止めてからすりおろした生姜を入れ、味噌を溶き、トッピングにしそを乗せたら完成です。
暑がりタイプの人におすすめの味噌汁
沸騰しただし汁に、大根、白菜、ごぼうを入れて具材に火が通るまで煮た後、豆腐を入れます。火を止めて味噌を溶いたら完成です。
食べる味噌汁で効果的にダイエット
普段何気なく口にしている味噌汁も、少し工夫することでダイエット効果を高めることができます。その時の体調に合った具材をたっぷり使って、食べる味噌汁として日常に取り入れていきましょう。具沢山の温かい味噌汁が、体も心も健康に導いてくれますよ。
- 執筆者:
- 倉口 ゆうみ