深呼吸で得られるボディメイク効果とは?体が喜ぶ呼吸法をご紹介
自律神経を整える深呼吸
深い呼吸は、自律神経の働きを整えます。呼吸そのものも自律神経に支配されていて、眠っていても無意識にできますが、呼吸は意図的に行うこともできるものです。吐く息は副交感神経を優位にし、吸う息は交感神経を優位にするという関係があります。たくさん吸うことよりも、まず息を最後まで吐き切ることで、リラックス神経を刺激し、ダイエットでのさまざまなストレスを解消していきましょう。
ストレスがかかっているときは、無意識に息が止まっていたり、呼吸全体が浅くなっていたりしています。吐く息を長くしながら、全体としてゆっくり深い呼吸を心がけることで、自律神経のバランスを整え、健康的な体を作ることができます。具体的な割合は、4秒で息を吸いきり8秒で吐くといった1:2の長さの呼吸法がおすすめです。
体幹の筋肉を活性化する深呼吸
呼吸をするのにも筋肉を使います。息を吸うときに力を発揮する筋肉と、息を吐くときに力を発揮する筋肉があります。呼吸筋は体幹を覆い安定しているので、呼吸で使う筋肉をしっかり働かせながら、腰痛や肩こりなども予防することができます。
さらに、気になるウエストの引き締めや姿勢スタイルの改善にも、呼吸が関係してきます。特に、息を吐き切るときに使われる骨盤底・腹横筋・横隔膜は、お腹周りを引き締める筋肉でもあるため、息を最後まで長く吐き切ることで、体の中の内臓が小さくコンパクトになって背骨の方へ張り付いていくイメージ(履いているズボン・スカートがゆるくなっていくイメージ)を持つといいでしょう。
集中・瞑想・リラックスの深呼吸
集中力を高めたり、リラックスをしたりする方法である瞑想の多くは、呼吸を意識して使います。ゆっくりと深い呼吸を意識して行っているうちに、身体の内側の状態に意識が向きやすくなり、穏やかに集中した状態になります。
私達が通常使う「集中」は、気合を入れたり頑張るときの「集中」かもしれませんが、呼吸を深くしたときの集中は、外から気合を入れたり頑張ろうとしたりしなくても、いつの間にか没頭していたというような、深いリラックスが伴う集中です。
ダイエットやボディメイクをしようとした時には、頑張ろう、我慢しようなどと気合を入れる(ストレスをかける)ことが多々あるかもしれませんが、呼吸を深く意識することで、そうしたストレスとは無縁の心地よい落ち着いた満足感を得ることができるでしょう。
深呼吸で得られる嬉しい効果を実感しよう
ちょっとしたコツをつかんで深呼吸を習慣づけることで、ボディメイクに役立つことがたくさんあります。お金もかからない、特別に時間を取る必要もない、普段している呼吸なのでリスクもありません。しっかり吐き出す呼吸を意識してすることで、体に嬉しいさまざまな効果を実感してみませんか。
- 執筆者:
- 美宅 玲子