股関節の柔軟運動をする女性 股関節の柔軟運動をする女性
画像出典: 美LAB.編集部

体を柔らかくする方法!股関節のお手軽ストレッチをご紹介

全米ヨガアライアンス 、フィジカルトレーナー、スポーツリズムトレーニング デュフューザー資格を取得。エアリアルヨガのスタジオで空中ヨガやフローヨガのレッスンを行っています!
2019年10月18日
体が硬いということは、つまり血流が滞っているということ。特に運動習慣のない人は、自宅でできるだけストレッチを行うようにしましょう。今回はヨガインストラクターのHikaru先生に、股関節の柔軟性を高めるストレッチを2種類教えていただきました。

体が硬い原因

体が硬い人が前屈を行なっている様子
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元々の骨格の配置も関係していることがありますが、体の硬い大きな原因は日常で体を動かす機会がなく運動不足で血流が滞り、筋肉が硬くなり可動域が極端に狭くなってしまっているためです。

以前は出来ていたはずのブリッジができなくなっている!というのは日常の動作にブリッジの動作がなく、ブリッジに必要な筋肉が長年使われず硬くなってしまっているためです。このため体が硬い原因が骨格以外であるとすると、日常の決まった動作しか体を動かしていないということが原因として考えられます。

体が硬いままでいるデメリット

ヨガマットを持って困った表情を浮かべる女性
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体が硬いままだと、血流が悪いままということになります。血流が悪いままだと老廃物も滞り、浮腫みや冷えの大きな原因になってしまいます。

また、関節の可動域や筋肉の柔軟性が乏しいと非常に怪我をしやすく、日常のちょっとした不意な動作で痛めてしまう可能性があります。これは若いうちはまだ良いのですが、年齢が上がるにつれて痛めてしまう可能性も、怪我のリスクも大きくなりますので体の柔軟性は高めておくに越したことはありません。

体が柔らかくなるメリット

ヨガをする女性
画像出典: istock

関節の可動域や筋肉の柔軟性が上がると、血流が良くなり肩こりの解消浮腫み解消顔のくすみ改善冷え性改善便秘改善など様々なメリットがあります。

特に、体が柔らかくなると鉛のように重かった体が軽く感じて日々活発に動けるようになります。体が柔らかくなることで身体的な変化はもちろん、精神的な変化も感じることができるのはとても大きなメリットだと思います。

反発し合う力を利用した股関節のストレッチ

STEP1:足裏を合わせて座る

足裏を合わせて座る女性
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脚でひし形を作るように座ります。始めは体の近くに脚を引き寄せて、つぶれたひし形を作って座ります。

STEP2:手で膝を押す

手で膝を押す女性
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手で膝を上から押して、膝は下から手の力に反発するように押し返します。思い切り力をこめて、これを20秒キープします。

STEP3:足裏を体から5㎝離す

足裏を体から離す女性
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次に力をゆるめて足裏を5㎝ほど体から離します。少しひし形が縦に広がるイメージです。

STEP4:もう一度手で膝を押す

手で膝を押す女性
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もう一度、手で上から思い切り押して膝はそれに反発するように下から押し返す動作を20秒キープします。

STEP5:足裏をさらに体から離して膝を押す

手で膝を押す女性
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さらに脚を5㎝遠くに置き、同じように手で押す力と膝を下から押し上げて反発させる動作を20秒キープしてゆるめます。

テレビを見ながらできる股関節のゆらゆら体操

STEP1:股関節を開いて座る

開脚をする女性
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脚を開けるところまで開いて座ります。

STEP2:骨盤を後ろに傾ける

骨盤を後傾させる女性
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おへそを真後ろに引くイメージで骨盤を後傾させます。

STEP3:骨盤を立てる

骨盤を立てる女性
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骨盤に手を添えて一度骨盤を立てて座ります。

STEP4:もう一度骨盤を後ろに傾ける

骨盤を後傾させる女性
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もう一度おへそを真後ろに引くイメージで骨盤を後傾させます。

STEP5:骨盤を前に傾ける

骨盤を前傾させる女性
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今度はおへそを前に突き出すイメージで骨盤を前傾させます。

STEP6:上体を前に倒す

上体を前に倒している女性
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STEP2〜5の動きを前後にゆらゆら1分程度行ったら、骨盤を前傾したまま、上体を倒せるところまで倒して更に1分キープします。テレビを観ながらなど、リラックスしながら深い呼吸とともに行うと更に柔軟性が上がります。

体が硬い人がストレッチを行う際の注意点

芝生の上でストレッチをする男女
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体が硬い人が、体を柔らかくしようとするときに気をつけるべきことをお伝えします。まず、ストレッチの際に反動を付けてストレッチを行わないということです。

反動を付けてストレッチを行うと、通常の3倍怪我をしやすくなります。ストレッチを行う際は呼吸に合わせて徐々に深め、痛気持ち良いところで数十秒キープできるくらいの余裕を持って行いましょう。

また、誰かに無理やり押したりしてもらうのも良くありません。無理に筋肉にストレッチをかけると筋肉は危険を感じ、どんどんギュッと硬く縮まる性質があります。呼吸に合わせ、筋肉がのびのびと柔らかく伸びているのをイメージしながらストレッチを行うと良いです。

体をより柔らかくするために

自宅でスポーツウェアを着て髪を結ぶ女性
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体をより柔らかくしていくためには、毎日朝晩ストレッチを行うのが一番効果的です。

私は元々小さい頃から体が硬く、前屈でつま先に触れることなんて夢のようでしたが現在は胸が膝に付くくらい前屈が深まります。これは、大人になってヨガを始めてなんとなくストレッチが習慣付き、気づくとストレッチをしないと体が気持ち悪く感じる程になっていたからだと思います。毎日決まったストレッチを数ポーズ行うだけですが、徐々に徐々に深まるストレッチと筋肉や関節の伸びが気持ちよく感じられてくると思います。

ストレッチを始めたばかりの方は、現在の様子を写真などに収めておくと、見返した時に変化が分かりやすくストレッチのモチベーションも上がります

毎日のストレッチで柔らかい体に

股関節をストレッチしながら笑顔を向ける女性
画像出典: istock

運動の習慣がないと、体はどんどん硬くなっていってしまいます。子供の頃には簡単に出来た柔軟体操も、今は全然…なんて方も多いのでは?そんな場合は、まず今回ご紹介した股関節のストレッチからぜひ始めてみて下さい。

執筆者:
Hikaru