体重計の前で落ち込む女性 体重計の前で落ち込む女性
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ダイエットしているのに痩せないのは睡眠と基礎代謝が原因?

睡眠栄養指導士®︎ ヨガインストラクター 食育指導士 エアロビクスインストラクターとして活動をする中、日々のハードワークによるストレスで慢性胃腸炎を患い体質改善でヨガを取り入れ、体調が良くな…
2019年09月30日
ダイエットを頑張っているのに全然痩せない原因や、勘違いされがちなダイエットにまつわるあれこれ、成功のコツや目標の立て方についてまとめてみました!教えてくれたのは睡眠専門家・ヨガインストラクターの内藤絢先生です。

ダイエット中なのに痩せない人の特徴

鏡の前でウエストサイズを測る女性
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睡眠の質が悪い

しっかり深く眠ることで、脳の老廃物がクリーニングされると共に成長ホルモンが分泌されます。一方、布団に入ってバタンキュー、中途覚醒、起き抜けが辛いなどといったように睡眠の質が悪い場合、成長ホルモンが分泌されにくいためダイエット効果が出にくくなります。

基礎代謝が低い

筋肉量が少ないと基礎代謝は低くなります。運動不足のほか、体を冷やす食べ物を好む、腰から下が冷える服装(スカートやハイヒール)を好む人は内臓まで冷えてしまい、筋肉がしっかり動かず基礎代謝を下げてしまいます

ダイエットに関するよくある勘違い <食事編>

食器とメジャー
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炭水化物を完全に抜く

糖質を抜けば痩せる。これは一番多く見られる勘違いで、ダイエットが失敗する一番の原因でもあります。炭水化物を完全に抜くと疲れやすくなるために活動量が減り、代謝が下がり痩せにくくなります

生野菜、スムージーをメインの食生活をしている

生野菜やスムージーは酵素が摂取出来て痩せやすくなるからとこの方法を取る人も多く見られますが、冷たい物ばかりで体を冷やしてしまう原因に。またスムージーの場合は、使用する食物により果物や甘みのある野菜が多くなることで返って糖質の過剰摂取となり、ダイエットの妨げになります。

ダイエットに関するよくある勘違い <運動編>

グラウンドに横たわる女性
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息が上がる激しい運動ばかりしている

激しく動いた後はアドレナリンの分泌量が多くなることで交感神経が高ぶるため、睡眠の質が下がり痩せにくくなります

夜にジョギングやボクササイズ等をしている

これについても上と同様に交感神経が高ぶるためです。特に21時以降のアクティブな運動は交感神経が高ぶるうえに食欲を増進させ、ダイエットの妨げになります。

ダイエットを成功させるコツ

ブカブカのズボンと痩せたお腹
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食事制限は緩やかに

早く痩せたいからと極端に食べる量を減らすのはストレスの元。栄養不足を引き起こすことから返って太りやすくなる上に、リバウンドをしやすくもなります。パンやパスタ食を米食に、白米を雑穀米や玄米に変える、炒めるのではなく蒸したり茹でたりと調理法を変えるといったように量を減らさず質から変えるようにしましょう。

睡眠を見直す

見直しは睡眠時間を増やすことだけではありません。就寝時間を1時間繰り上げる、睡眠中に内臓を疲れさせないよう夕食は消化の良いものを選ぶ、夜は部屋の照明を暗くしておく、14時以降はカフェインを摂らない等の工夫をしてみましょう。

ムリのないダイエットの目標の立て方

体重計に乗る女性の足元
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目標体重を現時点の体重の5%マイナスに設定する

例えば50㎏の人は47.5㎏という計算になります。体重は早く減るとその分リバウンドをしやすくなるほか、体力が持たなくなる免疫力が低下して風邪を引きやすくなることにも繋がります。

開始2週間前から全ての食事を写メで記録する

撮影をしておくことで何を食べているかを客観的に見れるうえ、何時に何を食べているかが分かることで太った原因まですぐ分かるからです。そこを踏まえながら、3食の食間を4時間以上空けるようにする、スイーツやボリュームのある物を15時より前に済ます、小麦食が多かった場合はどの曜日ならOKにするといったような具体的な計画を無理なく立てることが出来ます。また、計画は紙に書き出す事で実行力が上がります

もうダイエットを失敗で終わらせない

痩せたお腹を見て驚く人
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間違った知識を持ったままダイエットを続けても、効果が出にくいどころか栄養不足などで体調を崩してしまう原因にも。まずは無理のない範囲で目標と計画を立てて、運動や食事とともに睡眠の質も見直してみましょう。

執筆者:
内藤 絢