小腹が空いたらどう対処する?食べてOKなもの・NGなものとその理由
「小腹が空く」とはどんな状態?
小腹が空くとは、何かをしていてひと段落した、ちょっと頑張ったという時に、ふと「お腹が空いたな」「ご飯を食べるほどではないけれど、何か食べ物が欲しいな」と感じる状態を指します。
もちろん、運動をしたり頭を使ったりしてエネルギーを消費しているわけですが、それだけでは説明のつかないちょっとした空腹感であることが多いです。「自分にご褒美をあげてもいいのでは?」「ほっとしたから」など、心理的な要因が大きいもの。これは、ほっとすると副交感神経の働きが優位になり、胃腸の動きが高まるからだと考えられます。
小腹が空いたら食べてもよい?
少量で済むのであれば食べてもいいですが、食べる以外のご褒美の方法があるなら、そちらにシフトする習慣をつくりたいものです。
もちろん、我慢しすぎてストレスになってしまうと反動が来るため、自分が本当に嬉しくてご褒美になることや、ダイエットのモチベーションにつながることを見つける必要があります。
小腹が空いても食べないようにする方法
体を動かすと、実は血糖値が上がります。体を動かすためにエネルギーが必要となるため、体がエネルギーを引っ張り出してくるのです。血糖値が上がると、食べた後のように満足感が得られます。
小腹が空いても食べないようにするためには、散歩やウィンドーショッピングなどで体を軽く動かすと良いでしょう。景色の変化を楽しめたりわくわくしたりと、短時間でも刺激のある動作がオススメです。
小腹が空いた時に適した食べ物・食べ方
よく噛む必要があるもの、硬くて歯ごたえがあるもの
よく噛むものは、噛むことで脳に「食べた」という刺激を与えられるため、少量でも満足感を得やすいです。玄米や麦おにぎり、干し芋、ドライフルーツなどを、2~3切れ程度よく噛んで食べましょう。
甘味料などが入ったガムは、場合によっては食べ過ぎたりクセになったり、体を冷やしたりするため、避けた方が無難です。
食物繊維があるもの
食物繊維が含まれた食品は、よく噛む必要があるうえ、血糖値の上昇もゆるやか。体の中の掃除もしてくれます。食品としては上で紹介したものに加え、ナッツや豆、海藻などがオススメ。これらを手のひらに軽く乗る程度の量で食べると良いでしょう。
血糖値が急に上がらないもの
GI値が低く、血糖値が急激に上がらないものを、よく噛んでじわじわと満足させます。食品としては、玄米おにぎり、ナッツやフルーツなどが良いでしょう。上記と同様、手のひらに軽く乗るくらいの量が適量です。
ダイエット中にNGな食べ物と食べ方
あまり噛まなくていいもの
あまり噛まずにすぐに食べられてしまうような柔らかい菓子パンなどは、食べたという自覚が薄く、満足感が訪れるまでにたくさん食べてしまう傾向があります。
カロリーオフのもの
カロリーオフのものはダイエット向きと思われるかもしれませんが、カロリーがないということは、体の中で熱が発生しないということ。体を冷やし、代謝を落としてしまいます。
また人工甘味料が入っているものも多いため、クセになり食べ過ぎるおそれもあります。
血糖値が急に上がるもの
白砂糖、精製された小麦粉を使ったパンやお菓子、白米などの白い食べ物は、血糖値を急激に上げやすいです。その場は満足するかもしれませんが、インスリンが急に出過ぎて、かえって後で低血糖を招くことも。
血糖値が急上昇・急降下すると、体調が不安定になったりいらいらしたり、甘いものなどへの中毒性が生まれたりするため注意しましょう。
やって楽しい、食べて嬉しいものを見つけよう!
小腹が空いた時の対処法として、軽めの運動や、血糖値の上昇を抑えたり少量で満足感を得られたりする食べ物をご紹介しました。どんな運動や食品を選ぶにしろ、“自分がやって楽しい、食べて嬉しい”と感じるものをチョイスするのがポイント。あなたの体が喜ぶ方法を見つけていきましょう。
- 執筆者:
- 美宅 玲子