

ブラックコーヒーでダイエット!効果や正しい飲み方を専門家が解説
ブラックコーヒーのダイエット効果とは

余分な水分を排出する
コーヒーには利尿作用があるため、体内の余分な水分を尿として排泄してくれる働きがあります。体は余分な水を溜め込むと冷えやすくなり、代謝が低下して太りやすくなってしまいます。コーヒーの力を借りて、スッキリとした体を目指しましょう。
心身を安定させる
コーヒーには、動悸、不眠などの心身の不安を解消する「安神(あんじん)作用」と、心の機能を円滑にする「養心(ようしん)作用」が期待できるといわれています。
気持ちが不安定になると、暴飲暴食をしてしまったり食欲がなくなったりと、食事にムラが出て太りやすくなってしまいます。心の安定作用は、ダイエットを目指す人にも嬉しい作用なのです。
ブラックコーヒーダイエットのメリット

ストレスを緩和しリラックスさせてくれる
心の機能を高め、気持ちをリラックスさせてくれることです。気持ちの安定は、食欲の安定にもつながります。食欲不振や暴飲暴食などで体重の増減がある方は、ブラックコーヒーダイエットのメリットを感じやすいでしょう。
また、ストレスを感じると、不眠、だるさ、冷え、肌荒れを招いたり、風邪をひきやすい体になってしまったりします。ストレス社会といわれる現代ですから、多少のストレスがかかることは仕方のないことですが、できるかぎりストレスは軽減させたいですよね。
朝に一杯のコーヒーを飲み、気持ちをやわらげて一日をスタートさせると良いでしょう。
水分の排出作用で体の調子を整える
体に余分な水分が溜まると、冷えやむくみの原因に。さらには頭痛や肩こり、下痢などの不調にもつながってしまいます。余分な水分は溜め込まないのが一番です。
コーヒーの利尿作用によって余分な水分を排出させることは、結果的に全身の調子を整えることにもつながります。
ブラックコーヒーダイエットのデメリット

体を冷やす
コーヒーには体を冷やす性質があるため、多飲すると体が冷えてしまいます。冷えたところにはお肉がつきやすくなりますし、また、冷えることで汗をかきにくくなり、代謝が悪くなってしまうことも。ダイエット効果を期待して飲むコーヒーが、逆に痩せにくくしてしまうこともあるのです。
胃に負担がかかる
コーヒーは胃に負担がかかりやすい飲み物です。胃が弱い人が毎日飲み続けると、食べたものを十分に栄養に変えることができなかったり、疲れやすくなったりしてしまいます。
胃が痛い日は、コーヒーを飲むのを避けるベターです。普段から胃が弱い人は、一日一杯にする、調子がいい日だけにするなど、自分の体と相談しながら飲みましょう。
ブラックコーヒーダイエットの正しいやり方

ホットにして飲む
ホットコーヒーを飲むことです。コーヒーには冷える性質があるため、アイスコーヒーを飲むと体がキンキンに冷えてしまいます。
食後に飲む
胃に負担がかかりやすい空腹時を避け、食後に飲むのがベストです。食後に飲むことで、血糖値の上昇を抑えてくれる働きも期待できます。
ブラックコーヒーダイエットの効果を上げるポイント

コーヒーは午前中に飲むのがオススメです。薬膳の世界では、7時から9時の間が最も消化がスムーズになり、9時~11時が肉体的にも精神的にも気力が充実するといわれているからです。
これらを踏まえると、コーヒーを飲むタイミングは朝食後が有効だと考えられます。朝食をしっかり食べ、体が温まったところでコーヒーを飲むと、コーヒーのデメリットを抑えてメリットを活かすことができ、心身の充実につながります。
ぜひ、朝食後のコーヒーを習慣にしてみてはいかがでしょうか(胃が痛い、体調が優れない日をのぞく)。コーヒーだけでなく朝食をきちんと食べることで、栄養のバランスも偏りにくくなりますよ。
ブラックコーヒーダイエットをするときの注意点

体が冷えているときは控える
コーヒーには体を冷やす性質があるため、手足が冷たい、生理痛がある、むくみやすい、汗をかきにくいなど、体が冷えている人が多飲すると、余計に体が冷えてしまいます。
これらの不調を感じるときは、コーヒーを飲むのを控えたり、飲む回数を減らしたりして調整することが大切です。
落ち着きたいときは控える
コーヒーには眠気を冷まし、精神を活発にする働きがあります。飲み過ぎると動悸や不眠につながる可能性があるため、気持ちを静かに落ち着かせたいときや、夕方以降の摂取は控えたほうが良いでしょう。
飲むタイミングを自分なりに調節しましょう

コーヒーには、体内の水分排出やリラックス効果を望める一方で、体の冷えを促進したり、胃荒れや不眠を招く作用があります。メリットだけでなくデメリットを理解すると、取り入れ方も自ずと判断できるようになってくるはずです。
飲むタイミングを自分なりに調節して、効果的にダイエットに活かしてくださいね。
- 執筆者:
- 倉口 ゆうみ