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おからクッキーはダイエットにぴったり!その理由や注意点も解説

国際薬膳調理師/薬膳ライフバランスプランナーの倉口ゆうみです。自身が心身のバランスを崩したことで食の大切さを改めて考えていた時に、本屋さんで薬膳の本と出会ったのがきっかけて約1年半、フルタイムで会社勤…
2019年09月17日
豆腐を作る際に搾りかすとして残る「おから」。卯の花とも呼ばれ、料理やお菓子でも美味しくいただくことができます。今回は薬膳ライフバランスプランナーの倉口ゆうみ先生に、おからクッキーがダイエットに向いている理由や適しているタイプをはじめ、注意点なども詳しく教えていただきました。

おからクッキーがダイエットに向いている理由

おからパウダー
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体内の熱をクールダウンさせる

薬膳の世界では、おからには体にこもった熱をクールダウンしてくれる作用があることが知られています。

ストレスがたまると、お酒や甘い物、揚げ物などをついつい食べてしまうという方は、胃に熱がこもりやすくどんどん食べたくなってしまうという負の連鎖に。おからの作用によって暴飲暴食を防いでくれるため、ダイエットに適しています。

たんぱく質が豊富!

現代の栄養学では、おからにはたんぱく質が豊富に含まれていることがよく知られます。筋肉をつくりだすもとになったり、新陳代謝を促したりする働きがあるのがポイントです。

さらには食物繊維も豊富なため、便通が良くなることも期待できますので、まさにダイエットの味方!

おからクッキーダイエットが合うのはどんなタイプの人?

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おからクッキーダイエットは、ストレスが溜まって暴飲暴食をしがちな人に向いています。

暴飲暴食をする際、アルコールや揚げ物、味の濃いものなどを好んで食べがちです。沢山食べることにより、胃の消化が追いつかなくてオーバーヒートしてしまうことに。結果的に胃に熱がこもってしまい、これを薬膳の世界では「胃熱(いねつ)」と呼んでいます。

胃熱になってしまうと、食べても食べてもお腹がすくという状態になってしまい、普段よりも食欲が増してしまいます。ストレスが溜まると暴飲暴食をしてしまう人は、お酒や揚げ物などを食べたくなったら「おからクッキー」と美味しいお茶を飲んで一息つくと良いでしょう。

おからクッキーダイエットはどれくらい続けるといいの?

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おからクッキーダイエットを継続すると良い期間については、個人差があります。体質的に合う合わないもあるため、一概のこの期間食べると効果が出ると明言することが難しいところです。

薬膳の世界では「その人の体に合った食材を食べることが大切」とされています。自分に合った食材を食べることでムリなく痩せられて、さらには不調もケアできるといわれているのがポイント。その一方で、自分に合わない食材をとることで痩せにくかったり不調を来したりする場合もあります。たとえばおからには体を冷やす性質があるため、おなかがゆるくなるなど体質的に不調を来す可能性もあるでしょう。

そのため、おからクッキーダイエットを一週間くらい試してみて、合わないかもと感じたら無理に続けようといないこと。自分にあったダイエット方法を見つけることが大切です。

おからクッキーダイエットをする際に注意したいこと

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おからはエネルギー補給する作用はない

おからクッキーでは、置き換えダイエットをする方もいらっしゃると思います。しかし、薬膳の観点から見るとあまりおすすめはできません。

置き換えることで痩せることはできるかもしれませんが、おからにはエネルギー補給をしてくれる作用がないのがポイントです。疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなったりと免疫力が下がってしまい、ダイエット以前に不調を感じやすくなってしまう可能性があります

冷え性の方は食べる量に注意

先述したように、おからには体を冷やす性質があります。そのため、冷え性の方は食べる量に注意が必要です。冷えに偏らない方法として、おからクッキーを食べる時は、体を温める紅茶と一緒に食べましょう。全体的にバランスがとれるためおすすめです。

とはいえ、あくまでも補食としておからクッキーを食べる感覚を持って欲しいもの。食事の前、小腹がすいた時につまむと、おなかがすいて一気に食事を食べるよりも食べ過ぎを防げます。また甘い物がたべたくなった時、チョコレート、砂糖入りのカフェラテ、アイスなどの代わりに食べるといいでしょう。

たんぱく質豊富なおからクッキーは適度に食べよう

おから
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おからクッキーはダイエットにも適した特徴がたくさんあります。しかし、置き換えなどでおからクッキーばかりを食べるのは、エネルギーを補給する作用がなくおすすめできません。温かいお茶とともにおからクッキーを食べ、適度に楽しむことが健やかなダイエットにもつながることでしょう。

執筆者:
倉口 ゆうみ