ココナッツオイル ココナッツオイル
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MCTオイルでダイエット!その効果や方法を解説

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2019年09月17日
ダイエット効果も期待できると話題の「MCTオイル」。どんな栄養素が含まれ、どうやって使うといいのでしょうか?今回は美宅玲子先生に、MCTオイルの栄養素や働きをはじめ、ダイエット方法や注意点について詳しく教えていただきました。

MCTオイルとは?栄養素とその働き

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MCTオイルとは「中鎖脂肪酸」のことで、栄養素としては脂肪です。脂肪は、その構造がつながれている炭素の数によって「長鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸」「短鎖脂肪酸」の3つに分けられます。

一般的なサラダ油や肉の油などは長鎖脂肪酸。バターは短鎖脂肪酸。中鎖脂肪酸はココナッツオイルなどに多く含まれ、体内に入ると腸からではなく直接肝臓に運ばれてケトン体となり、エネルギー源として利用されます。

エネルギーを生産するミトコンドリアは脂質を原料にしていますが、長鎖脂肪酸を使うためにはカルニチンが必要です。中鎖脂肪酸を使うためにはカルニチンは必要なく、直接取り込むことができるため、エネルギーの生産がスムーズに行われます。

中鎖脂肪酸は、ケトン体として体のエネルギー源になりますが、ケトン体の中にあるβヒドロキシ酪酸という物質が体の酸化を抑制し、老化にも効果があることがわかってきています。

MCTオイルのダイエット効果

ヨガ
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体内の糖質量に左右されない

MCTオイル(中鎖脂肪酸)は体内の糖質の量に左右されず、体を動かすエネルギーになります。

糖質は、摂取すると血糖値が急上昇し、その後急降下する傾向があります。時には自律神経が不安定になって、いらいらしたり低血糖になったりする人も。糖質制限ダイエットを行う際、ココナッツオイルなどMCTオイルを摂ることで、自律神経が安定した状態でダイエットを継続することができます。

スムーズに燃焼してくれる

MCTオイルは、摂取して数分後にはケトン体になって、脳にも入ることができます。

エネルギー源として速やかに使われるため、腹持ちがいい割にはすぐに燃焼してくれるのも大きな特徴です。

MCTオイルを使ったおすすめダイエット方法!

ココナッツ
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パンや麺類などを控えて糖質制限をしておき、小腹が空いた時に、ココナッツオイルかココナッツバターをスプーン1杯摂ります。クルミを砕いて一緒に摂取するのも、体の炎症を抑え腸の状態を整えるオメガ3系の油を接種できるためおすすめです。

運動を併用することで血流をよくし、血糖値を安定させてカロリーを消費し、老廃物がたまらない体をつくることができます。

MCTオイルの適切な量と効果的な摂取のタイミング

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食間で小腹が空いた時に、ココナッツオイルかココナッツバターをスプーン1杯摂ります。

仕事や運動の前も、速やかにエネルギーになってくれるためおすすめです。大量に摂取する必要はなく、スプーン1杯を目安に覚えておきましょう。

MCTオイルダイエットで注意したいこと

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速やかにエネルギーになってくれるとはいうものの、カロリーは高いため摂り過ぎは禁物です。

糖質など他の食事制限をしたうえで、MCTオイルを摂取することをおすすめします。

適量を守りながらMCTオイルでダイエット!

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MCTオイルは、ココナッツオイルなどに豊富に含まれている中鎖脂肪酸のことです。カロリーは高いため、適量を守り、効果的に活用することがダイエットのポイント。脂肪燃焼に効果が期待でき、スムーズにエネルギーに変わってくれるのも魅力です。少量でも食欲を抑えてくれるため、タイミングをつかみながらうまく活用してみましょう。

執筆者:
美宅 玲子