「七号食」に挑戦しよう!効果やルールを詳しく解説 「七号食」に挑戦しよう!効果やルールを詳しく解説
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「七号食」に挑戦しよう!効果やルールを詳しく解説

1975年兵庫県出身。明治鍼灸大学(現在「明治国際医療大学」)卒業。2004年に大阪府茨木市で、Access Health & Beauty稚乃針灸整骨院を開業し現在に至る。美容鍼灸や小顔矯正、骨盤矯…
2019年08月27日
一定期間玄米ごはんのみで過ごす「七号食」は、ダイエットや便秘の解消にも効果が期待される注目の食事法。効果ややり方、注意点について横内稚乃先生に詳しく解説していただきました。これから七号食に挑戦してみたい方は要チェックです!

七号食とは?

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「七号食」というのは、10日間、玄米ごはんだけで過ごす食事法のこと。一号食から二号食、三号食……とごはんの種類や品数が制限されていきます。

一号食
好きな物を好きなだけ食べる食事です。肥満など、健康を害する恐れがあります。
二号食
おかず四品がつく食事です。続けると体の不調が出る可能性があります。
三号食
おかずが三品つきます。やや多めの食事量です。
四号食
おかずは二品、季節の野菜ともう一品、野菜のおかずがつきます。魚が入っても問題ありません。日常食として推奨されるレベルの食事です。
五号食
玄米ごはんに味噌汁、そして季節野菜のみのおかずが一品つきます。
六号食
玄米ごはんと味噌汁がメインで、漬物をプラスしてもOKです。
七号食
七号食は玄米ごはんのみ。おかずは摂りません。

七号食に期待できる効果

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お通じの改善

玄米によって食物繊維をエサにする腸内の善玉菌が増え、腸内環境が整う効果が期待できます。お通じも改善されやすいでしょう。

ダイエット

白米と比べて、玄米には食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。栄養価が高いだけでなく、不溶性食物繊維の働きや、玄米をよく噛んで食べることによって満腹感が得られやすいため、食べすぎを抑えて痩せやすくなるのです。

七号食に「好転反応」はある?

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「好転反応」とは?

「好転反応」とは、体が正常な状態に戻る際に、一時的に症状が悪化したような症状が出る反応のこと。元々東洋医学で使われている用語で、「調整反応」とも呼ばれます。

体の不調が慢性的に続くと、不調のままでも日常生活を送れるよう細胞の反応が鈍化します。その状態で血行やリンパの流れが改善されると、老廃物や毒素が体外へ排出される過程で血液中をめぐり、不調を引き起こすことがあるのです。好転反応が出る期間は短く、1日で収まることもあります。

冷え

七号食は普段の食事よりも量が少ないため、消費カロリーも減少します。体が熱を産生しにくくなるため、基礎代謝が低下し、冷えを感じやすくなるのです。白湯を数時間ごとに飲むなど、体を温めるよう工夫をしましょう。

眠気やだるさ

特に普段から血行不良がちの人は、七号食で血流が改善する過程で自律神経の副交感神経が優位になり、眠気やだるさを感じやすいです。

症状が気になる場合、両腕を大きく振りながら、大股で1日に30分以上歩いてみましょう。交感神経が刺激されてバランスが整い、眠気やだるさが解消されやすくなります。

七号食のやり方

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1~10日目

10日間、食事を玄米ごはんのみとし、おかずは一切なしで過ごします。飲み物も、水とノンカフェインのお茶のみにしましょう。

玄米ごはんを食べる量や回数は無制限なので、食べたいだけ食べても大丈夫です。ただし胃腸を休めるため、寝る4時間前までに食べ終えてください

11日目~

七号食を10日続けた後、11日目~14日目は回復食を食べるようにしましょう。11日目から玄米ごはんと野菜の具が少し入った味噌汁を食べ始め、徐々におかずの量を増やしていってください。

七号食を実践する時の注意点

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体調不良が気になる場合は食品をプラス

七号食は玄米のみを食べて過ごすため、タンパク質や鉄分が不足することも考えられます。体の不調が続く場合は、玄米ごはんに加えてタンパク質の多い大豆食品や卵、鉄分の豊富なヒジキなどを取り入れて栄養を補いましょう。

よく噛んで食べる

玄米は白米よりもやや固く、よく噛まないと消化不良でお腹を下すことがあります。1口30回は噛むようにしましょう。

睡眠で疲れを癒す

七号食の実践中は摂取カロリーが少ないため、無気力になったり、疲れが取れにくくなったりする傾向があります。十分な睡眠をとって身体を休めることで、疲労回復を促しましょう。

七号食で体質改善を目指そう

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七号食は、玄米ごはんのみを食べることで胃腸の調子を整えるほか、ダイエットにも効果が期待できます。断食や通常のダイエットとは違って好きなだけ食べても良いため、「断食はつらくて挫折しそう」という方にもおすすめですが、栄養不足による不調が現れる可能性も。無理はせず、体調と相談しながらチャレンジしてみてください。

執筆者:
横内 稚乃