ストレスによる食欲過多・不振にはコレが効く!◯◯を食べよう♪ ストレスによる食欲過多・不振にはコレが効く!◯◯を食べよう♪
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ストレスによる食欲過多・不振にはコレが効く!◯◯を食べよう♪

国際薬膳調理師/薬膳ライフバランスプランナーの倉口ゆうみです。自身が心身のバランスを崩したことで食の大切さを改めて考えていた時に、本屋さんで薬膳の本と出会ったのがきっかけて約1年半、フルタイムで会社勤…
2019年08月13日
ストレスがたまると、なぜ食欲が増減するの?そんなときはどんな食材を食べるべき?など、ストレスと食欲にまつわる疑問はたくさんありますよね。そこで今回は、薬膳ライフバランスプランナーの倉口ゆうみ先生に、プロならではのアドバイスをいただきました。

ストレスが食欲に影響するのはなぜ?

お腹を抑える女性
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「ストレスがたまると気の巡りが悪くなる」と、薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では考えられています。

気はスムーズに巡っているのが理想ですが、ストレスで気の巡りが悪くなると、体に余計な熱がこもります。その熱が胃にこもってしまうことで、食欲が加速し、お腹がすいているわけでもないのに、どんどん食べたくなってしまうのです。

ストレスを発散させたいときに好まれる、お酒、揚げ物、甘い物、辛い物などは、体内に熱を生みやすい性質を持っています。ストレスを感じたときにこれらを摂取すると、悪循環に陥りやすくなってしまうため、注意が必要です。

ストレスによる食欲の悩みを解決する方法

楽しそうに笑う女性
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香りの良い食材を食べる

香りの良い食材は、気の巡りを良くすると言われています。春菊、大葉、柚子、パクチー、ミント、バジルなどの食材は、香りの力で巡りを良くしてくれる効果が期待できるため、積極的に取り入れましょう。

食べること以外で発散させる

ストレスを発散させようとして食べはじめると、どんどん食べたくなるもの。その結果、食べ過ぎが原因で胃の働きが低下し、食欲不振にもつながります。

そこでオススメしたいのが、運動、ストレッチ、歌う、おしゃべりをするなどの動作や行為。内側にたまっているものを外に出せるような楽しみを持つことが大事です。

ストレスはこまめに発散させておかないと、体内に熱がこもりやすくなります。1日1回はこのような時間をとれるように、スケジュールを組んでいきましょう。

ストレスで食欲過多になったときにオススメの食材

大根の画像
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大根

大根には体にこもった熱をクールダウンしてくれる作用があります。暴飲暴食による消化不良も緩和してくれるため、“ストレス食い”の傾向があらわれたときには、大根を使ったメニューを一品加えてみてください。

セロリ

セロリは食べるアロマテラピーとも言われるほど、気の巡りを良くしてくれる食材。イライラしているときにぴったりです。スープに入れたり、浅漬けにしたりするなどして、こまめに食べると良いでしょう。

トマト

トマトは体をクールダウンさせながら、必要な潤いを与えてくれる食材です。ストレスがたまると体の潤いが不足しやすくなるため、トマトを食べて必要な栄養を補っていきましょう。

ストレスで食欲不振になったときにオススメの食材

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オレンジ

オレンジは、食欲を増進させてくれる効果が期待できる果物です。食前にオレンジジュースを飲むと良いでしょう。

山芋

山芋は、胃の働きを高めながら、エネルギーを補う作用に優れています。その効能から、漢方薬の生薬としても使われるほど。山芋は調理法を選ばないため、献立に取り入れやすい食材です。

そば

そばは、気の巡りを良くしながら、食欲増進を促す効果が期待できるため、ストレスを感じたときの主食にぴったりです。具材として山芋や梅などを添えれば、さらに効果が期待できます。

ストレスからくる食べ過ぎを防ぐ方法

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辛い物を食べない

辛い物は熱を生みやすく、食べると食欲に拍車がかかってしまいます。食べ過ぎを防ぎたいときは控えるのが懸命です。

脂っこい物は避ける

薬膳では、揚げ物は体に一番熱がこもりやすい調理法だと言われています。揚げ物が好物という方も、意識してセーブすることが大事です。

シンプルな調理法&薄味なものを食べる

食べ過ぎを防ぎたいときにオススメなのは、煮る、蒸すなどのシンプルな調理法でできたもの、食材の香りや味を活かして、なるべく薄味に仕上げられたものです。これらをほどよく食べることで、ストレスによる食べ過ぎを防ぐことができるでしょう。

ストレスを感じたら意識して体をいたわろう

料理する女性の手元
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ストレスを感じると、つい食べ過ぎたり飲みすぎたりしてしまうことは誰しも経験があることでしょう。しかし、食でストレス発散をしても悪循環に陥ってしまいます。

ストレスがたまっていると気づいたら、意識して食事の仕方を変えたり、体を動かしたりして心身を整えていきましょう。自分の体は自分が一番良く知っているもの。体に負担を感じたら、きちんといたわってあげることが大切です。

執筆者:
倉口 ゆうみ