鍼灸の鍼 鍼灸の鍼
画像出典: istock

美容鍼の効果を持続させる頻度は?理想的な施術を鍼灸師が解説!

1975年兵庫県出身。明治鍼灸大学(現在「明治国際医療大学」)卒業。2004年に大阪府茨木市で、Access Health & Beauty稚乃針灸整骨院を開業し現在に至る。美容鍼灸や小顔矯正、骨盤矯…
2019年07月17日
美容鍼は、顔や頭などに鍼を刺し、美容目的でおこなわれる鍼灸治療。改善したい症状によっては即日に効果を実感することができます。今回は鍼灸師の横内稚乃先生に理想的な頻度や回数、施術を受ける際の注意点など徹底的に解説をいただきました。

美容鍼の効果が持続する期間と頻度

美容鍼をする女性
画像出典: istock

持続期間や頻度は個人差がある

美容鍼の効果が持続するのは、初めての場合は、3日~約1週間です。回数を重ねるごとに、効果が持続しやすくなり、10回の施術後では、約3週間、効果が持続する方もいらっしゃいます。

効果を高める方法

果物や野菜などのビタミンやミネラル豊富な食材を食べることや、たっぷり睡眠時間を確保するなどの生活習慣を見直すことで、肌の代謝が上がりやすく、美容鍼の効果を高めることが可能になります。

その他、化粧水や乳液を丁寧に塗り込み、保湿を心がけることや、日焼け止めなどで紫外線対策を怠らないようにすることで、肌質の改善が早くなります。

【症状別】理想的な頻度と回数

美顔鍼をする女性
画像出典: istock

クマの改善

理想的な頻度は、最初は、1週間に1~2回です。目の下のクマは美容鍼をすることで、血液循環が改善し、1回目からも効果が実感しやすいです。

ただし、疲れやストレスがたまり、眼精疲労があると、1度改善してもまたすぐにクマができやすくなります。

1週間に1度を、最低でも1ヶ月は美容鍼を継続することで、目の下のクマの改善効果を保ちやすいです。

ほうれい線の改善

理想的な頻度は、1~2週間に1回です。ほうれい線はリフトアップしやすい場所ですが、美容鍼の間隔が空きすぎると元に戻ってしまいます。そのためリフトアップが維持している時に、次回の美容鍼の施術をした方が良いです。

1週間に1度を2カ月は継続することで、ほうれい線が薄くなりやすいです。

小顔

理想的な頻度は、1週間に2回です。

デスクワークなどで首や顔の筋肉が硬くなり、あごの噛みしめグセがある方は、血流やリンパの流れが悪くなり、むくみやすくなります。美容鍼をすることで、血流やリンパの流れを改善し、コリがほぐれ、むくみが解消し小顔にやりやすいのです。

1週間に2回を1ヶ月、短期集中で美容鍼の施術をすることで、理想の小顔を手に入れやすくなります。

どれくらいから効果を実感できる?

鏡を見る女性
画像出典: fotolia

クマやほうれい線などは即効性がある

美容鍼は1回の施術後から効果を実感される方が多いです。

目の下のクマやほうれい線の改善、小顔などは、美容鍼の施術直後から効果を実感される方が多い傾向があります。

目の下のクマやほうれい線の改善、小顔などは、美容鍼によって血流が促進し、筋肉の弾力性が高まる効果に即効性があると考えられるからです。

肌荒れやむくみは翌日

ニキビ、吹き出物などの肌荒れ、むくみの改善などは美容鍼施術の翌日以降から実感される方が多いです。理由は、鍼を抜いた後も肌の新陳代謝が活発になり、丸1日ぐらい経過してからの方が、新しい皮膚に再生されやすくなると考えられているからです。

美容鍼の効果は、約1~2週間です。美容鍼の効果が完全になくなる前に、次回の施術をすることで、効果の持続期間が長くなります。

美容鍼をするときの注意点

鏡を見る女性
画像出典: fotolia

高熱や飲酒時は避ける

美容鍼の施術により、血流が促進することで、のぼせやすくなったり、お酒の酔いがまわりやすくなったりして危険です。

美容鍼の施術後に少量のお酒を飲むのは構いませんが、必ず何か食事をしてから飲酒するようにしましょう。空腹時に、飲酒することで頭に血が集まりやすくなってしまうからです。

血管が弱い方

血管が弱い方はまれに内出血することもあります。血管の壁は筋肉でできており、血管が弱い方は、多少の刺激で傷つきやすく内出血ができやすくなってしまうのです。

内出血は長くて治るのに、1~2週間ぐらいかかることもありますが、その間に次回の美容鍼の施術をしても問題ありません。内出血がまだ治っていなくても、その周囲に美容鍼の施術をすることで、肌の弾力性が上がり、血管の筋肉も丈夫になりやすいのです。

頻度や回数は目的にあわせよう

美容鍼をする女性
画像出典: istock

美容鍼の効果持続には個人差があり、改善したい症状によっても頻度や回数、効果の出るタイミングが変わります。

効果が完全になくなる前に、次の施術をすることで持続期間を長くすることができるので、まずは継続することを目指してみてください。

執筆者:
横内 稚乃