春は肝臓が疲れやすい?!イライラ・肩こりも解消する春ヨガ 春は肝臓が疲れやすい?!イライラ・肩こりも解消する春ヨガ
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春は“肝臓”が疲れやすい?イライラ・肩こりも解消する「春ヨガ」

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2018年03月24日
こんにちは。美姿勢&アウトドアヨガ・ピラティスインストラクターの美宅玲子です。卒業、入学、新年度、新しい始まりや環境の変化がある春は、暖かくなりわくわくする分、心身に思いの外ストレスがかかっています。今回は、春に起こりやすい不調を東洋医学の経絡の考え方からひもときます。あなたの気になる春の体の不調を緩和するポイントとヨガをお伝え致します。

肝臓に負担がかかりやすい春

東洋医学では、春は肝臓に負担がかかりやすい季節と言われています(夏は心臓、秋は肺、冬は腎臓)。

肝臓は、体内に入った食品などを代謝し、解毒・分解しますが、食べ過ぎ飲みすぎの他にもストレスによって、負担が大きくかかるのだそうです。

春に肝臓に負担をかける感情は「怒り」で、イライラは特に肝臓を痛めると同時に、肝臓が悪いとイライラしやすいと言われています(心臓は喜び、肺は憂い、腎臓は恐れの感情が過度になると負担がかかりやすい)。

また、肝臓と関わりの深い筋肉は肩で、肝臓の悪さと肩こりの状態も比例するとされています。

怒る
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経絡と春の体になるヨガ

肝臓の働きに関連する気の流れのことを「肝の経絡」といい、ヨガは、ツボの集まりである経絡の巡りを良くします。

肝の経絡は、脚の内側や体側を流れます。経絡の部分をを伸ばし刺激することで、気の流れを良くするヨガをご紹介致します。

・肋骨マッサージ
左右の肋骨の下から指を巻き込むようにして、マッサージをしてみましょう。肝臓は右側の肋骨の内側にあり、疲れている時は硬く痛く感じます。

肋骨マッサージ
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・三日月のポーズ
両手を上で伸ばして組み、人差し指を伸ばして息を吐きながら右へ上体を倒します。呼吸を深く繰り返します。反対側も同様に行います。

体側、特に右側を伸ばすことで、肝臓への血流を促し、働きを整え、関連ある肩の筋肉やイライラの症状を解消します。

三日月のポーズ
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・内もも、内すねのマッサージ
内ももや、すねの内側の骨のきわをマッサージすることや、脚を開くストレッチも、肝の経絡の刺激になり、巡りを促して調子を整えます。

内もも・内すねのマッサージ
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おわりに

いかがでしたか?季節と負担のかかる内臓、筋肉、関連のある感情がある(本当は、関連のある味覚、色など自然界のあらゆるカテゴリーが季節と関わっていると言われています)のは、東洋ならではの英知で、紀元前の昔から今に至るまで、ヨガなどとも絡めて伝えられています。快適な春の体をつくるのに、参考にしてみて下さいね。

執筆者:
美宅 玲子