「むくみ腸」を改善!エステティシャン直伝の“美腸”マッサージ3選

2019.06.13 むくみ/ケア
「むくみ」の症状は実は腸にもあらわれると知っていましたか?今回は「むくみ腸」を改善するための“美腸マッサージ”や、生活習慣の見直し方を徹底的に解説!お腹にガスがたまりやすかったり、便秘でお悩みの方は必見です。

むくみが腸でも起きる原因とは?

腸のはたらきが悪い

腸は胃で消化した食物が小腸で栄養分を吸収し、大腸で水分を吸収し、残りを便として排出するはたらきをもちます。

小腸での栄養分の吸収、大腸での水分の吸収、残りの排出の働きがされないと、むくみが腸壁に溜まってしまいます

腸管が狭くなり便の通りが滞ることで、本来のはたらきが難しくなり、むくみへと繋がると考えられます。

血流が悪い

慢性的な便秘により腸のぜんどう運動が悪くなります。腸壁に宿便が溜まってしまうと腸内の血流が悪くなり、むくみが発生します。

腸内細菌のバランスが悪い

腸の中には腸の環境を整える善玉菌、炎症を起こしたり悪影響を与える悪玉菌、優位な方に加担する日和見菌と3種類の菌があります。

悪玉菌が優位になると腸内で炎症が起きてしまい、便秘でなくても腸内がむくんでしまいます。

むくみが腸に現れるとどんな症状が起きるの?

便秘

腸内がむくむと、腸壁が膨らみ太く厚くなるため、お腹が張ってガスがたまります。

また、腸内が狭くなり、伸び縮みを繰り返すぜんどう運動が悪くなると食べ物の残りカスである老廃物が腸内を移動することができず、便秘になります。

便秘が慢性化することで宿便が溜まっていくと考えられるため、腸のむくみが便秘を招くと考えられます。

痩せにくい

腸がむくむと悪玉菌が増えて、腸内環境が悪くなり消化機能が低下します。その結果、糖質や脂質の分解の機能が低下し、吸収されなかった栄養分が脂肪として蓄積していきます。

それによって食べるものを減らしたり、カロリー制限を行っても痩せにくく、ダイエット効果が見られにくいです。

むくみを解消!“美腸”のためにできること

リラックスする

腸のぜんどう運動を促すことがむくみの解消法のひとつ。ぜんどう運動を促すのは、自律神経の副交感神経になります。

副交感神経を高めるためにおすすめの方法は、38度の少しぬるめと感じるくらいの入浴リラックスして睡眠をとること。

しっかりとリラックスした夜を過ごすためにアロマ心地よいミュージックで癒されるのもおすすめです♪

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ウォーキング

腸を支えるお腹の筋肉は、下半身が動かすと連動して動きます。一日20分程度のウォーキングで足をしっかり動かすことで、腸のぜんどう運動が期待できます。

通勤や通学時に、意識して足をあげ大きく動かすように意識してみてくださいね。

乳酸菌の摂取

腸内の炎症がむくみに繋がるので、菌バランスの比重を善玉菌優位にすることがむくみ改善につながります。

ビフィズス菌、乳酸菌など善玉菌と善玉菌のエサとなる野菜や果物、海藻に多く含まれる食物繊維やオリゴ糖も一緒に意識して摂取してみましょう。

腹式呼吸とマッサージ

何気なく行っている呼吸を意識的に腹式呼吸にするだけでも腸は動きます。鼻からゆっくりとお腹が膨らむように息を吸い、口からはぁーと吐き出します。

吐き出すときにお腹を「の」の字に優しくマッサージしていくとさらに効果的です♪

むくみ解消!「腸マッサージ」のやり方

「の」の字マッサージ

「の」の字の方向にマッサージをすると、腸の走行に合わせて小腸から大腸を通って排出へ促すマッサージができます。

右下からスタートして、力を入れず手の体温が腸に届くように10回程度「の」の字を繰り返しましょう。

腹式呼吸で内側からお腹が動くことを意識して行うと、さらに効果的です!

わき腹マッサージ

骨盤の骨の上、わき腹にくびれを作るようにマッサージしていきます。腰側からヘソに向かって、一定方向に左右に10回程度。

右わき腹は上行結腸に近く腸のむくみの原因となる水分がたまりやすいため、お腹全体の水分が流れやすくなるよう手のひらで大きくマッサージしていきます。

左わき腹は直腸や腸の出口に近いので、便が排出しやすいように下方向に押し流すようなマッサージをしていきます。

腰からお尻のマッサージ

下半身の動き、足を使うときに使う股関節から腰、背中に繋がる腸腰筋(画像の筋肉部分)をマッサージします。

腰に手を当てて、円を描くようにさすり上げましょう

腸を支える筋肉になるので、手のひらの体温が伝わるようにマッサージすると効果的です。

腸のむくみを予防するための注意点

食生活の改善

食べ物の消化、吸収を行っているのが腸の役割。雑穀や野菜の多い和食を消化するために、日本人の腸は欧米人に比べて長いと言われています。

余分な水分がたまらないように、腹八分目の量よく噛み消化しやすい食事を定期的に1日3食とるように心がけましょう。

腸むくみを排出するためにはカリウムを多く含む、バナナ、アボガド、ほうれん草、春菊、アスパラガスがおすすめ。乾燥した生姜には「ショウガオール」が多く含まれるため、腸の血流を良くしてくれます。

善玉菌が摂れるヨーグルトを温めてホットヨーグルトにしたり、野菜も一緒に多く摂れる味噌汁など工夫をしていくのも楽しくむくみ予防ができるのでおすすめです。

腸の血流をよくする

血流をよくするために、冷えは厳禁。腹巻き、通気性の良い肌着を着る、下半身の冷えがお腹に影響するのでスカートよりパンツを選ぶ、靴下など衣類で温めることもできます。

冬場は、使い捨てカイロを腰まわりやお腹のツボがあるヘソの下に貼る。キンキンに冷えた飲み物をやめて常温の飲み物、朝起きたら白湯を飲み身体を冷やさないようにすることも腸の血流に良い影響を与えてくれます。

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ストレスのない生活

自律神経のはたらきに腸も関係します。ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、腸のはたらきを弱まるのです。

ストレスを感じても、発散できるような自分なりのリラックス法や解決方法を見つけることがおすすめです。

むくみを解消して“美腸”を目指そう!

顔や脚以外にも、腸もむくみの症状があらわれることを知らない方も少なくないのではないでしょうか。

最近では「腸活」という言葉もポピュラーになってきたので、ぜひこの機会に自身の腸内環境について見直してみてくださいね。

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出典:
  • fotolia

執筆者

《修得資格》
AEA 日本エステティック業協会 上級エステティシャン
JEEC エステティシャン ディプロマ
JDHAダイエット協会 プロフェッショナルアドバイザー
AEAJアロマセラピー デ…

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