夏バテを撃退!ツボ押し&ヨガで、暑さに負けない体づくり
内臓の疲れと脳の疲れ
暑くなると、汗をかいて熱を発散させたり、冷たいものを飲んだりと、内臓が酷使されます。消化吸収を含む体内酵素の働きは、約37℃程度で活性化すると言われていますが、冷たいものはその働きを鈍らせ、邪魔をしてしまいます。
特に腎臓は、水分の多いものを摂るため、ろ過や解毒の機能で酷使されており、疲労して正常な働きが鈍り、徐々に体の中の老廃物がたまっていく原因になってしまいます。
寝苦しくて眠りが浅くなっていると、脳も疲れており、内臓を働かせる神経の伝達やホルモンのバランスも乱れがちです。そうした腎臓や脳の疲労を回復させる方法が、夏バテ対策になります。
呼吸を深めて体を元気に
呼吸は唯一、自律神経に働きかけることができる、能動的な方法です。呼吸はスポンジやスポイトと同じように、中身を出し切ってからしぼる力をゆるめると、自然に中身が入ってきて満たされるようにできています。
息をゆっくりと吐ききってから、絞り出す力をゆるめて自然に吸ってみましょう。
体の隅々まで酸素が行き渡ると、細胞内のミトコンドリアの働きが活性化されて、エネルギーを作り出すと言われています。細胞一つひとつがエネルギーに満ちあふれていくでしょう。代謝が高まり、老廃物を流す力も高まります。
腎臓の働きを整えるツボ押し
体の疲労を取り除く、腎臓の働きを整えると言われるツボ押しをしてみましょう。
【湧泉(ゆうせん)】
足裏の土踏まずの上、くぼみができる部分です。自律神経の働きを整え、内臓の働きが正常化される効果が期待できるツボです。親指で、気持ちいい強さで押しもみを1分程度します。
腎臓の働きを活性化するヨガ
腎臓は、背中の中央に、背骨をはさんで左右2つあります。
【背骨をねじるポーズ】
骨盤を起こして座骨を座面に立てて座り、息を吸って背筋を伸ばします。息を吐きながら背骨をねじり、ねじっていく方向に視線を送ります。深呼吸を繰り返してねじりの突っぱり感が和らいだら、息を吸いながらねじりを解いていきます。
背骨をねじると、ちょうど腎臓が存在する背中の中央の高さの背骨に、一番よくねじりの刺激が入ります。腎臓の働きを活性化できる効果が期待できます。
【背中を伸ばすポーズ】
両足を前に出して座り、息を吐きながら上体を前に倒します。背中の中央の腎臓がある部分を、両手で空気をたっぷり含ませたこぶしをつくり、トントンとたたきます。気功法でも用いられる、元気の養生をする方法です。
おわりに
いかがでしたか?呼吸やツボ押し、ヨガが、夏バテによって落ちてしまった体の機能や疲れを回復させることをお伝えしてきました。
暑い夏を少しでも元気に乗り越えるために、どうぞお役立て下さい。
- 出典:
-
- fotolia
執筆者
中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…