「手のひらのこり」を解消に導く!簡単ツボ押しとマッサージの方法
手のひらの“こり”の原因とは?
肩こりの影響
肩~手のひらにかけて、筋肉を包んでいる“筋膜”という膜でつながっています。猫背などの姿勢が悪い状態で長時間過ごすと、肩まわりの血液循環が滞ってしまいます。
その結果、肩から手のひらまで巡るはずの血流も悪化してしまい、手のひらのこりも招くと考えられるのです。
長時間のパソコン・スマホ使用の影響
長時間パソコンやスマホを使用していると、無意識に手首を曲げた状態が続いているケースがあります。
手首が圧迫されることで血流や神経もダメージを受け、手のひらのこりの原因へとつながるのです。
手のひらのこりに効果的な「ツボ押し」
合谷のツボ
親指と人差し指の骨が合わさる内側のくぼみに「合谷(ごうこく)」というツボがあります。風邪予防や身体の痛みなどにも効果が望める、万能な手の甲のツボのひとつ。
合谷に反対側の手の親指を当てて、人差し指の骨に向かって押します。手のひらの疲れや痛みを解消してくれることでしょう。
手三里のツボ
肘を曲げた時にできる腕の外側のラインから手指の幅3本分前腕寄りに「手三里(てさんり)」のツボがあります。こちらも手腕の疲れを解消するほか、胃腸や自律神経のはたらきを整える効果に期待できます。
手三里のツボに反対側の手の親指を置いて、前腕の骨に押し込むようにしてマッサージをしていきましょう。
手のひらのこりに効果的なマッサージ
親指の筋肉のマッサージ
手のひらの筋肉は親指を使う時に収縮するので、手先を動かしていると常に緊張状態にあります。
手のひらの親指のつけ根の筋肉をほぐすために、反対側の手で摘まむように揉みほぐしていきましょう。
鎖骨下のマッサージ
鎖骨の下には腕につながる筋肉があり、パソコンやスマホの操作で手を前に固定している時は常に緊張状態にあります。特に肩の前側はこっていることが多いです。
右手の指先を左の鎖骨の下に押し当て、左腕を根元からねじります。ゴリゴリと鎖骨下の筋肉が動くのがわかります。手先を当てる位置も、鎖骨に沿って少しずつ移動させていきましょう。
手のひらのこりと疲れを解消しよう
手のひらや腕にこりやすい箇所を見つけたら、デスクワークの休憩中でも通勤時でも、隙間時間にセルフケアをしてみてください。疲れの原因となり得る筋肉のこり固まりをほぐすことができるはずです。
疲れ知らずの元気な身体を取り戻す一歩に、手のひらのツボ押しやマッサージをぜひ取り入れてみてくださいね。
- 出典:
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執筆者
中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…