ダイエットで大事なのはカロリー?脂肪がつきにくい食品の選び方
血糖値が急激に上昇するとどうなる?
血糖値が急激に上昇すると、カラダは血糖値を下げようと膵臓から「インスリン」というホルモンを分泌します。インスリンには血糖値を下げる働きの他にも、脂肪の合成を促進する働きもあり、血糖がエネルギーとしてすぐに使われるのならば問題ないのですが、使われない場合は脂肪に変換されて脂肪細胞に蓄えられてしまいます。したがって血糖値が急激に上昇すると、脂肪が作られやすくなるのです。
血糖値の上昇を招く食品
では血糖値の急上昇を招く食品にはどんなものがあるのでしょう。以前「糖質をカットするとかえって太りやすくなる」のところでもお伝えしましたが、単糖類や二糖類は吸収速度が早く、血糖値を急激に上昇させる糖質です。そのため、糖分を多く含んだ甘い食べ物や飲み物は血糖値の急上昇を招く食品に挙げられます。血糖値の上昇速度が早いのは甘いものだけではありません。白米や食パン、クロワッサン、うどん、ラーメン、じゃがいもなども血糖値の急上昇を招く食品と言われています。
炭水化物における血糖値の上昇速度を指数化したものを「グリセミック指数」と言いますが、グリセミック指数が高いほど血糖値の上昇速度も速いです。したがって先に挙げた食品はグリセミック指数が高い食品ということになり、逆にグリセミック指数が低い食品としては、玄米や五穀米、全粒粉パン、蕎麦、春雨、緑黄色野菜などが挙げられます。
血糖値の上昇を緩やかにして脂肪をつきにくくする方法
血糖値の上昇を緩やかにして脂肪をつきにくくする方法を2つご紹介したいと思います。
・食物繊維を選んで摂る
食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにし、尚且つ満腹感が持続するため、ダイエットに適しています。食物繊維を多く含む食品として、こんにゃくや海藻類、大豆類、そしてキャベツやブロッコリーなどの野菜類などが挙げられます。
・よく噛んで食べる
早食いも血糖値を急激に上昇させることになります。また、満腹中枢を刺激するまでに時間がかかるために、つい食べ過ぎてしまうのです。そのためゆっくり、よく噛んで食べることで血糖値の急上昇を抑えることができ、また食べ過ぎを防ぐことができます。
ダイエットには血糖値が上がりにくい食品を選ぼう
いかがでしたか。血糖値が急激に上昇すると脂肪が作られやすくなるので、ダイエット中に食品を選ぶ際は血糖値の上昇速度に着目しましょう。
ダイエットは食べないのではなく「何を、どのタイミングでどのくらい食べるか」というコントロールが重要です。食事もトレーニングのうちですので、ぜひダイエットのヒントにしていただけたらと思います。
- 執筆者:
- 町田 晋一