引き締まった女性の体 引き締まった女性の体
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インナーマッスルを鍛える方法!冷えの解消や代謝アップにも

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2019年09月30日
インナーマッスルを鍛えると、体の内側からも外側からも嬉しい効果を感じられますよ。今回はヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクターの美宅玲子先生に自宅でできるインナーマッスルの鍛え方を紹介していただきました!

インナーマッスルを鍛えるメリット

トレーニング中の女性
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姿勢が良くなる

インナーマッスルは、骨(骨格)に近い筋肉であり、骨同士を奥深くでつないでいます。骨同士のポジション・骨格を整えるので、姿勢が良くなります。

代謝が上がる

インナーマッスルは姿勢を維持する筋肉なので、長時間働き続けることができる、持久力のある筋肉です。持久力のある筋肉は、脂肪を燃焼させやすい種類の筋肉(赤筋)であります。また、インナーマッスルを鍛えておくことで長時間働く筋肉を目覚めさせることから、基礎代謝が高まり、消費エネルギー量が高まります

冷えの解消、内臓を守る

インナーマッスルは、内臓を覆っている奥の筋肉でもあります。内臓を正しい位置にキープして下垂を防ぎ、内臓の血流を良くしてお腹の冷えを取り、体調を整えてくれます。

インナーマッスルを自宅で鍛える方法

姿勢を維持するインナーマッスルを鍛える

<やり方>
STEP1:四つんばいになり、背中をテーブルのように平らに高く保ちます。
STEP2:お腹周りにコルセットをしたイメージで体幹の筋肉を引き締めます。鼻から息を吸い、口から吐きながら(お腹を引き締めた状態を維持)右腕と左脚を前後に引き抜くように伸ばし、床と平行に伸ばします。
STEP3:息を吸いながら元に戻し、吐きながら反対側も同様に行います。
STEP4:左右5回ずつ行います。これにより姿勢を維持する体幹のインナーマッスルを鍛え、また肩関節や股関節周りの筋肉も重力に逆らいながら使うので鍛えられます。

内ももと骨盤底筋、体幹のインナーマッスルを鍛える

<やり方>
STEP1:体を一直線に伸ばして横向きになり、下の腕は頭の下へ伸ばしておきます(バンザイの状態)。上の腕は胸の前の床について構いませんが、手に体重を掛けないようにします。
STEP2:両脚はかかと同士をつけて股関節から外にねじり(バレリーナのような脚)、お尻がやや締まるのを感じます。骨盤は地面と垂直になるように維持します。
STEP3:鼻から息を吸って、口から吐きながら、そろえた両脚を、人魚の尾ひれのように地面からまっすぐ持ち上げます。脚を閉じるために内ももと骨盤底、脚を持ち上げるのに体幹のインナーマッスルを使っている感覚が分かるといいです。ぐらぐらしないように気を付けましょう。
STEP4:息を吸いながら両脚を地面すれすれまで下ろし、吐きながらもう一度同じように両脚を持ち上げます。
STEP5:これを5回繰り返します。高く上げなくて構わないので、インナーマッスルを意識して、正確にエクササイズを行ってください。

インナーマッスルを鍛える際のポイント

ヨガマットを持つ女性
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正しいフォームで行う

体幹をまっすぐにキープし、お腹をゆるめないこと。体幹の筋肉を使って腕や脚を持ち上げるイメージで、ぐらぐらしないように行います。

呼吸を続ける

息を止めないように、また息を吸ってもお腹がゆるまないように体幹のインナーマッスルを引き締めてください。

使っている筋肉を意識しながら行う

漫然と行うのではなく、手脚が地面から離れる前に、必ず体幹周りの筋肉が安定するように引き締まるスイッチが入ることを確認しましょう。

どのくらいの頻度で行えばいいの?

ヨガマットの上に寝転がる女性
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まとめてたくさん行うよりも少ない回数でもこまめに行った方が、インナーマッスルにスイッチが入った状態を体にインプットしやすいでしょう。自宅で四つんばいや横向きになれる時間、例えば毎日朝と夜に左右5回の1セットずつ続けていくと、普段の生活でも自然とインナーマッスルを使った姿勢や動作ができるようになってきます。1か月も続けば定着してくるでしょう。その後は頻度を週2~3回に落としたとしても、体が覚えているようになります。

毎日少しずつインナーマッスルを鍛えよう

スポーツウェアを着た女性の腹部

インナーマッスルを鍛えれば、姿勢の改善や代謝の向上、冷えの解消など良いことばかり。毎日の生活の中で、たった1セットずつでも今回ご紹介したトレーニングを試してみてください。1ヶ月後には、嬉しい体の変化に気がつくかも。

執筆者:
美宅 玲子