肩こりだけじゃない?「猫背」の姿勢が引き起こす問題
ほとんどの方が「肩こり」とお答えになったのではないでしょうか?もちろん肩こりも正解ですが、猫背によってもたらされる問題は、肩こりだけではありません!では、肩こり以外にどのような問題を引き起こしているのでしょうか?
痩せにくいのは 猫背のせい? 猫背によって起こるカラダの問題
猫背の姿勢がカラダに引き起こし得る問題として、主に以下の5つが挙げられます。
1.肩こり
2.ポッコリお腹
3.バストダウン
4.冷えやむくみ
5.消費エネルギー量の低下
猫背の姿勢がどのようにしてカラダの問題を引き起こしているのか?
では、それぞれの問題が猫背の姿勢によってどのように起こるのか、解説していきたいと思います。
1.肩こり
上背部が丸くなるということは、胸椎の後弯が強くなることであり、するとその上にある頚椎の前弯が強くなります。頚椎の前弯が強くなると、頭の位置が前にずれます。
頭の位置が前にずれると、負担はなんと通常の倍以上に跳ね上がり、その頭を首周りの筋肉が支え続けることになってしまいます。それにより筋疲労を起こし、疲労物質が蓄積した状態が「肩こり」です。
2.ポッコリお腹
猫背になると、肋骨と胸椎、胸骨から成る胸郭が下がります。背中を丸めると、胸の位置が下がるような感じがしませんか?これが胸郭が下がった状態です。胸郭が下がると内臓も下垂し、お腹ポッコリになるのです。
3.バストダウン
猫背の姿勢によって胸郭が下がると、当然バストダウンも起こります。
4.冷えやむくみ
猫背によって血液やリンパの流れも悪くなります。その結果、冷えやむくみも起こりやすくなります。
5.消費エネルギー量の低下
良い姿勢の時と猫背の時とでは、どちらが呼吸し難いでしょうか?当然、猫背の時です。ということは猫背の姿勢になると、カラダに摂り込まれる酸素の量が少なくなるということです。
たくさんのエネルギーを消費する際、大量の酸素が必要となります。しかし体内に摂り込まれる酸素の量が少なくなるので、消費されるエネルギー量が低下してしまうというわけです。
したがって、有酸素運動を効果のあるものにするには、まず猫背の姿勢を改善させておく必要があります。
猫背のままトレーニングしても効果が期待できない!?
エネルギーを消費しようと有酸素運動を行っても、前述したように猫背の姿勢のままでは消費されるエネルギー量は少なくなってしまいます。また、この姿勢のまま筋トレを行っても、ターゲットとする筋肉に効きにくいばかりか、肩などの関節を傷めてしまうこともあります。
つまり、猫背のまま有酸素運動や筋トレを行うということは、穴の空いたバケツに水を注ぐのと同じことなのです。
そこで、有酸素運動や筋トレを安全かつ効果のあるものにするためにも、まずは猫背の姿勢を改善させる必要があります。ということで次回は、〈猫背の姿勢改善に効果的なストレッチとエクササイズ〉をご紹介したいと思います!
- 執筆者:
- 町田 晋一