夏ののどの痛みや咳は、この3つのツボでケア
夏でも気になる、のどのトラブル
のどの痛みや咳などは、夏でも案外起こるもの。しかも、冬のように暖かくしてケアすればいいというわけにもいかないので、なかなか改善しにくいことも・・・。
そんな、夏ののどのつらさを軽減するのに効果的なツボを3つご紹介します。
のどのトラブル全般には「魚際(ぎょさい)」
のどが痛い。咳が出る。そんなのどのトラブル全般におすすめのツボは、「魚際(ぎょさい)」です。
このツボは、肺経(はいけい)という呼吸器系をつかさどるグループに属するツボのため、のどの痛みや咳、乾燥など、呼吸器系のトラブルに効果的。
位置は、親指のつけ根から手首に向かって引いた線のちょうど真ん中で、親指の骨の骨際のへこみ。手のひらの側面を親指のつけ根からなぞったときに、指が止まるへこみの部分です。
乾燥による咳には「尺沢(しゃくたく)」
エアコンでのどが乾燥して咳が出る、という方は、「尺沢(しゃくたく)」というツボを押してみてください。
位置は、ひじを曲げたときにできるシワの真ん中に出る筋の右側のへこみです。このツボも肺経のツボなので、「魚際」と同じく、のどのトラブルに対する効果が期待できます。
痰がからんですっきりしないときは「豊隆(ほうりゅう)」
痰がからんですっきりしない、痰のせいでせき込んでしまうという方は、「豊隆(ほうりゅう)」というツボを押してみましょう。
位置は、膝のお皿の下外側と外くるぶしを結んだ線の真ん中あたり。ちょうど線を引いたあたりの位置に足の筋肉がついているのですが、その筋肉の外側(後ろ側)にあります。
実はこのツボ、以前「夏太りを阻止!ダイエットやむくみに効く「痩せツボ」はコレ」という記事で、余分な水分を排出させるツボとしてご紹介したことがあるツボです。
東洋医学では、唾液、涙、汗など、人の身体の中の水分を「津液(しんえき)」と呼んでいるのですが、痰も身体の中の津液(=水分)のひとつですので、ダイエットだけでなく、痰が気になるときにも余分な水分を排出するという意味で有効です。
おすすめのツボの使い分けは…
いわゆる風邪の症状の、のどの痛み・咳・痰には、「魚際」と「尺沢」がおすすめです。特に咳が気になる方は「尺沢」を、痰だけがなかなか改善しないという方は、体内の水分の排出がしづらくなっているのかもしれませんので、「豊隆」を使ってみてください。
「魚際」と「尺沢」は、外出先でも押しやすいツボなので、親指でぐーっと気持ちい程度に押してみてください。
普段から身体のむくみが気になるという方は、お風呂上がりのリラックスした状態で「豊隆」のツボ押しをして、のどのケアと一緒に、その日の足のむくみも取ってしまいましょう。なかなか改善しない夏ののどのトラブル、こちらのツボでケアしてみてくださいね。
- 執筆者:
- 木村 瞳