ストレス太りの原因って?専門家おすすめの心と身体の対策方法
「ストレス太り」の原因とは?
ストレスホルモン「コルチゾール」の影響
ストレスが溜まると、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」によって食欲が増加します。
幸せな気持ちで満たされているときは、あまりドカ食いしたくならないもの。後悔するほど食べ過ぎてしまう原因のひとつに、ストレスをたくさん抱えているというケースは少なくありません。
幸せホルモン「セロトニン」が抑制されている
ストレスホルモンの「コルチゾール」が継続的に分泌され続けると、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が抑制されます。セロトニンの分泌が抑制されると、脳の記憶力や判断力のはたらきが鈍るといわれているのです。
さらに過食を防ごうと意識することすらストレスに感じてしまったり、悪循環は続きます。結果的に、過食が我慢できなくなってしまい体重増加を招いてしまいます。
自律神経の乱れ
ストレスによって自律神経が乱れることで、食欲増加や代謝低下が引き起こされます。
その結果、過食やダイエットをしてもなかなか脂肪が燃焼されにくい身体になってしまうのです。
「ストレス太り」の心の対処法
自分のことを理解する
イライラや不安感、モヤモヤなど、不快な気持ちになったとき、「なぜそう感じるのか」をいつも自分でわかっているようにしましょう。
「そんなことわかっているけど、どうしようもないからストレスが溜まるんでしょ!」という声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか?
意外と自分が本当はどうして不快感を覚えているのかわかっていない人は少なくありません。
自分の欲求に気づく
たとえば、職場に苦手な人がいることがストレスになっているとしましょう。その人のどんなところが嫌いか考えてみてください。各々理由が浮かぶかと思います。
では次に、「なぜそう感じるのか?」「その人の嫌いな特徴は、自分のどんな感情を刺激するから嫌いなのか」を考えてみましょう。
これはあくまでも例に過ぎませんが、人間関係に限らず嫌いな作業や環境についても、どういうところが嫌いかを考えてみましょう。理由が分かることで、本当にやりたいことや欲しいもの、嫌なことが見えてきます。
心の内を書き出す・吐き出す
頭の中だけでは分かりづらければ、書き出してみるのもおすすめです。心の内を全部吐き出して、それを自分で分析してみましょう。
ストレスによるドカ食いを防ぐには、自分をよく知ることがとても大切なのです。
自分を甘やかす
本心に気付いただけで、6~7割は癒されているはず。あとは、自分を思い切り甘やかしてあげるだけでOKです。
よく言われることですが、感情に間違いはありません。行動に移してしまえば良くないことも中にはありますが、何を感じるかは自由。「こんなことに腹を立ててはダメ」「自分は情けない」なんて、自分の感情を否定しないことが大切です。
心の中で「OK」を出す
どんな感情にも、心の中でだけはOKを出してあげましょう。そしてその感情を「よしよし」と優しく撫でるように、優しく抱きしめるように、受け止めてあげてください。
感情をちゃんと受け入れるとストレスも消えていくので、安心してください。それが上手にできるようになると、ストレスが溜まりにくくなります。ストレスが軽減されるのに比例して、食欲は落ち着いていくはずです。
「ストレス太り」の生活習慣の対処法
食生活の見直し
冒頭でご紹介したように、ストレス太りに悩んでいるときにはホルモンバランスを整えることが大切。
ストレスホルモンを抑えてくれるような栄養素として、ビタミンB群(肉・魚・乳製品など)やビタミンC(野菜・果物など)を積極的に摂ることをおすすめします。
また、食事の前に白湯や温かいお茶を飲んで過食しないよう心を落ち着かせる方法もおすすめです。
運動
日光を浴びると、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されるといわれています。運動することで代謝も上がり、心も上向きになります。
普段運動をあまりしない方の場合は、ハードな運動ではなく5分以上の散歩やジョギングからはじめてみてください。太陽を浴びながら新鮮な空気を身体に取り込むことが大切。
気分転換にもなるので、リフレッシュしたいときにも効果的です。
ストレスを上手に解消して「ストレス太り」を対策しよう
何にストレスを感じているかが明確にわかれば、それを回避する工夫ができます。そして不思議なことに、たとえ完全にはストレスの原因を排除しきれなかったとしても、本心に気付くだけでストレスは多少なりとも軽減できるもの。
自分の心と上手に向き合って、ストレス太りを防ぎましょう!
- 執筆者:
- 愛子