人間関係に疲れた時に。自分を癒す「ひとり時間ヨガ」
ひとりの世界にこもり、落ち着けるヨガ
私がヨガのグループレッスンをする時も、疲れていて『人に気を使いたくない』オーラを漂わせてくる人がいらっしゃいます。そういう方は無表情で、あいさつをしなかったり、目を合わせなかったりします。
でもそれも、人間関係などに疲れている人にとっては、自分を癒す方法であり、完全に自分の世界にこもって、充電やストレス解消をしているのです。
自分一人でヨガをする時は、誰にも気を使わずに、ただただ心身を自然にゆだねてみてください。ヨガのポーズの中でも、特に周りが気にならず、一人の世界に入れて、疲れを流せるポーズをご紹介します。
子供のポーズ
正座で座り、両手を前に伸ばしてお祈りのように伏せる姿勢を取ります。呼吸を深くゆっくりと繰り返します。気持ちが落ち着くまで続けます。
こうした前屈系のポーズは、周りが見えなくなるので、周りが気にならず、普段よく使っている視界がシャットアウトされるため、とても癒されます。
ウサギのポーズ
子供のポーズから、両手を耳の横の床につき、お尻を持ち上げていきます。頭頂部を床につけ、気持ち悪くなければコロコロと床の上で頭頂部を転がしてマッサージをします。
動きを止めて、両手を後ろ(天井)に持ち上げて、手を組んで腕を伸ばします。肩甲骨を寄せて呼吸をゆっくりと3~5呼吸繰り返します。息を吐きながら手を離してお尻をかかとの上に下ろし、両手は気を付けの状態で床に下ろします。
頭頂部の刺激は、考え過ぎの頭がすっきりし、表情筋もゆるんできます。
ブラ―マリーの呼吸
楽な体勢で座り、口を閉じます。口を閉じたまま「ん~~~~」と喉から声を伸ばします。ちょうどハチの羽音のようなので、ブラ―マリーの呼吸と言います。
ハチの羽音のような自分の声を聴き、声帯がふるえ、頭がい骨や胸郭に音が共鳴し、声によって体が微妙にマッサージされて癒されていくのを感じます。
おわりに
いかがでしたか?一人で自然と集中できるヨガは、人の存在を忘れ、考えることを忘れ、リセットされることでしょう。どうぞお役立てください。
- 執筆者:
- 美宅 玲子