体が冷える、やる気が出ない。そんなあなたは朝食を〇〇に変えることから始めてみて! 体が冷える、やる気が出ない。そんなあなたは朝食を〇〇に変えることから始めてみて!
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〇〇を朝食に食べるだけ!ハッピーな1日を過ごせる方法♪

国際薬膳調理師/薬膳ライフバランスプランナーの倉口ゆうみです。自身が心身のバランスを崩したことで食の大切さを改めて考えていた時に、本屋さんで薬膳の本と出会ったのがきっかけて約1年半、フルタイムで会社勤…
2018年06月07日
朝はバタバタしていて時間がなく面倒くさいから「パン」と決めている人も多いかもしれませんね。確かに朝は忙しいので簡単に口にできるパンでいいや!って思う気持ちもわかります。でも、体が冷えている、なんかやる気が出ない、そう感じているのであれば、まずはパンを〇〇に変えてみてほしいのです。

薬膳の基本は住んでいる土地で収穫されたものをいただくこと

そもそも薬膳とは何でしょうか。
薬膳には【中医学理論に基づいて作られた食事で、その目的は疾病の予防、病気の快復、そして健康を保つための美味しい食事。】という定義があります。

中医学とは中国伝統医学のことで、4000年も歴史があるもの。薬膳は中国伝統医学をベースにしているものなので、薬膳と中国伝統医学は切っても切り離せない関係なのです。

その中医学では大切な考えがいくつかあります。その中で、「身土不二(しんどふじ)」という言葉があります。これは体と育った風土の環境は同じ性質を持っていて、生まれ育った土地で収穫されたものをいただくのが体に合うということ。

私たちが住んでいる日本では昔からお米がとれていました。それは私たちの体が必要として体に合っているからです。

でも食の欧米化が当たり前になってきて、朝にパンを食べる方も多くなってきたと思います。もちろんパンをいただくのもいいのですが、食べ続けていて自分の体にあっていないとなんらかのサインが出ているはずです。

朝食
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薬膳の基本は「自分の体調を見て食べ物の持つパワーとマッチングさせること」

手足が冷たい、いつも体が冷えている、体がいつもだるい、なんかやる気が出ないなどと感じていませんか?

そんな時はパンでは体が冷えやすくなり、パワーが出ないことも。パンの原料になっている小麦粉は実は体を冷やしやすいんです。

やる気が出ないと日々感じているならば「お米」に変えてみましょう。

お米には体にパワーをくれる「補気」、食べたものを栄養に変えて全身に届けてくれる「脾」という臓腑を労わってくれる働きがあるといわれています。

この脾が弱るとせっかく食べたものを栄養に変えられないので、当然体にパワーが出ません。「だるい」「やる気が出ない」というのはこの脾が弱ってしまっていることが多いので脾を労わってくれるお米を食べることで脾の働きがアップします。

朝食
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冷えないカラダ、疲れないカラダを目指すなら

もちろんパンが悪いわけではありません。薬膳では「すべての食材に意味がある」と考えますので食べていけないものはないんです。

ただ「体が冷えている」「だるい、元気が出ない」という状態が続いているのであればその時はパンではなくお米に変えてみてほしいのです。

普段はお米が基本、たまにパンを楽しむが理想ですね。自分の体を観察してその日の自分が喜ぶものを選んでいきましょうね。

参考文献:現代の食卓に生かす「食物性味表」日本中医食養学会 (著),‎ 仙頭 正四郎 (監修),‎ 国立北京中医薬大学日本校

執筆者:
倉口 ゆうみ