化粧水はコットンでつけるべき?手でつけるべき?それぞれのメリット・デメリットまとめ 化粧水はコットンでつけるべき?手でつけるべき?それぞれのメリット・デメリットまとめ
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化粧水をつけるときは手?コットン?それぞれのメリット・デメリットまとめ

エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインフォマーシャルなどに出演。ウェブ、雑誌等にコラムを執筆するほか、コスメブランドの広告なども手掛ける。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング…
2018年04月04日
美容にまつわる「どっちがいい?」という論争はいくつかありますが、中でも結論が出ない論争のひとつに「化粧水のつけ方」があります。化粧水は、手でつけるのがいいのでしょうか?それともコットンを使った方がよいのでしょうか?今回は、それぞれのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

1.化粧水を手でつけるメリット

化粧水を手でつけるメリットは、下記の通りです。

1.化粧水が浸透しやすくなる
化粧水を手でつけると、手の温度で化粧水が温かくなります。そうすると、化粧水が肌に浸透しやすくなります。さらに、手で化粧水を押し込めるようにすると、より化粧水の吸収が高まることになるのでより効果的です。

2.肌に必要なだけ化粧水を重ねやすい
手で化粧水をつけると自ずと手のひらを肌にあてることになります。そうして吸い付くような感覚を手のひらで得られるまで化粧水を入れる必要があるのですが、そのボーダーラインを確認しやすいというメリットがあります。つまり、化粧水の必要量がよくわからない人は、手を使うのがわかりやすいということになります。

3.とろみのある化粧水を効果的につけやすい
とろみのある化粧水は、手のひらを使うことで肌に浸透させやすい傾向にあります。というのも、とろみのある化粧水をコットンでつけようとすると、コットン自体に吸収されにくいために肌に均一に伸ばしにくいからです。とろみのある化粧水は、手のひらで押し込めるようにゆっくりと塗り、浸透したと感じたら何度か重ねるという丁寧なスキンケアを行うことが大切です。

4.癒し効果
人の手には癒し効果があります。そのため、疲れている時などに手で優しく化粧水を重ねると、ホッとしたりと気持ちを落ち着かせる効果も期待できます。1日頑張った肌と心を癒すという意味でも、手で化粧水をつけるという方法は有効だと言えます。

癒し効果
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5.マッサージやツボ押しなども取り入れると、さらなる美容効果が期待できる
手を使うメリットのひとつに、やり方次第でさらなる美容効果が期待できるということがあります。例えば、とろみのある化粧水をつける時に浸透させながら優しくマッサージすると血行が良くなったり、やり方によっては老廃物を排出する効果があったりします。また、化粧水をつける時にツボを押すと、それに該当する美容や健康に対する効果が期待できることになります。

6.自分の肌状態を知ることができる
これは化粧水に限ったことではありませんが、手で肌に触れると自分の肌の状態を確認することができます。例えば、触れてみてしっとりとした感触が得られなければ乾燥しているということになりますし、ポツンと吹き出物の予兆を感じる場合もあります。

また、肌のハリ・弾力も肌に触れたり、つまんだりすることで確認することができます。肌の状態を常に把握しておくと、課題や必要なケアが見えてくるので美肌をキープするうえでは欠かせないことです。

2.化粧水を手でつけるデメリット

化粧水を手でつけるデメリットは、下記の通りです。

1.肌を痛める可能性がある
化粧水を手でつける方がコットンでつけるよりも肌に優しいように感じるかもしれませんが、決してそうとはいえません。というのも、手に傷や荒れなどがあると、肌を傷つける可能性があるからです。また、手に一切の傷や荒れがなかったとしても、何度も化粧水を重ねることで肌に摩擦を与えたりして肌を痛める恐れがあります。そのため、化粧水を手でつける場合には優しくそっと触れることはもちろんのこと、気になる傷や荒れがある場合は手でつけない方がベターです。

2.ムラになりやすい
手には凹凸があることもあって、化粧水を均一につけるのが難しいというデメリットがあります。そのため、手でつける場合には当てる部分を変えたり、何度も重ねたりしてムラなく重ねることを心がける必要があります。

3.出した化粧水の多くが手に浸透してしまう
手で化粧水をつけると、手にも化粧水が吸収されることになります。この場合、顔につくのと手のひらにつくのとどちらが多いかという論争がありますが、これはそれぞれの肌の乾燥度合いなどによります。つまり、手がかなり乾燥している場合は、かなりの量の化粧水を吸収してしまう恐れがあります。そのため、最初に手に出した化粧水が全て顔につくと考えるのはNG。この事実を差し引いて、多めに化粧水を重ねる必要があります。

4.手についている雑菌が肌荒れを引き起こす可能性も
手には数多くの雑菌が付着しています。そのため、手で化粧水を塗ると、それが原因で肌荒れを引き起こす可能性があります。また、吹き出物ができていてそれをうっかり触ってしまった場合、別の場所を同じ手で触ることで吹き出物を増やす恐れがあります。

化粧水を手でつけるデメリット
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3.化粧水をコットンでつけるメリット

化粧水をコットンでつけるメリットは、下記の通りです。

1.肌に均等にしっかりと化粧水を浸透させることが可能
コットンでパッティングしながら化粧水をつけると、しっかりと肌に化粧水を浸透させることができるうえ、肌に均等に化粧水を浸透させることができます。ただし、このような効果を得るためにはコットンに化粧水をたっぷりと染み込ませる必要があります。

2.パッティングにより毛穴や肌を引き締める効果が期待できる
コットンでパッティングしながら化粧水をつけると、毛穴や肌を引き締める効果が期待できます。そのため、化粧崩れを防止する効果も期待できます。

3.パッティングにより血流をよくする効果が期待できる
化粧水をコットンでつけると、肌をパッティングすることで血流をよくする効果が期待できます。血流がよくなると美容成分の浸透がよくなるほか、くすみを予防・改善する効果も期待できます。

4.清潔に化粧水を肌に届けることができる
コットンを使うと、化粧水を比較的清潔な状態で肌に届けることができるというメリットがあります。

5.割いて顔に貼ってローションパックできる
コットンを使って化粧水をつける方法の中で、最も低刺激なのはローションパックです。やり方は、コットンに化粧水をたっぷり隅々まで染み込ませて割き、顔を覆うように貼るだけ。ただし、この時注意したいのが、パック中にコットンが乾かないようにすることと、3分を超えて行わないということです。

化粧水をコットンでつけるメリット
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4.化粧水をコットンでつけるデメリット

化粧水をコットンでつけるデメリットは、下記の通りです。

1.強すぎるパッティングや摩擦で肌に刺激を与える恐れがある
パッティングする時ついつい力が入ってしまうという人は要注意。強すぎるパッティングは肌に刺激を与える恐れがあります。擦ることも同様です。そのため、化粧水をコットンでつける際は化粧水をたっぷりと含ませたコットンで優しくパッティングし、できるだけ摩擦を避けることが大切です。

また、コットン選びも重要なポイントに。できるだけ肌当たりのいいもので毛ばたちにくいものを選ぶのがおすすめです。ただし、その化粧水の効果を最大限に得たいなら、同じメーカーのコットンを使うのが◎。何を基準に選ぶべきか、慎重に検討しましょう。

2.化粧水の減りが早い
化粧水をコットンでつけていると、どうしても化粧水の使用量が多くなります。そのため、化粧水の減りが早くなってしまいます。高級な化粧水を使っていると、ついつい量をケチってしまうことがありますが、それでは肌を痛めるリスクが高くなってしまうことに。注意しましょう。

3.コットンが肌に付着してしまうことも
毛羽立ちやすいコットンを使うと、肌にコットンが付着してしまうことがあります。注意しましょう。

化粧水をコットンでつけるデメリット
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まとめ

今回は、化粧水を手でつけた時とコットンを使ってつけた時のメリットとデメリットをそれぞれご紹介しました。それぞれのメリットとデメリットを踏まえたうえで、メーカーで推奨されている使用法があればそれを守ることが第一です。というのも、化粧水に含まれている成分によってどちらがベストなのか研究された結果、明確な場合があるからです。

しかし、その一方でメーカーが使用法を推奨していない場合もあります。その場合、自分でどちらの方法が適しているのか判断がつかないかもしれません。そんな時は今回ご紹介したそれぞれのメリット・デメリットを踏まえて、どちらか、もしくは両方の方法で化粧水をつけるのもひとつです。そして、どちらの場合も肌に刺激を与えないように注意することが大切です。

執筆者:
遠藤 幸子