エアリアルヨガ(空中ヨガ)で心が解放。預ける・委ねる・手放すヨガ
体を預ける、委ねるほどよく伸びるエアリアルヨガ
エアリアルヨガは、大きな布に身体を預けながらヨガのポーズを取っていきます。ぶら下がるのと同じで、体の力を抜いて預け、委ねるようにすればするほど、重力がかかって体はよく伸びるようになります。
緊張して、布にしがみついたようになっていると、いつまでたっても伸びませんし、ヨガの心地よさを感じることもできません。
布に慣れて信頼できるようになってくると、徐々に体の緊張が取れて、布に身体を預けられるようになり、伸びの心地よさを味わうことができるでしょう。
それは、人間関係や心のストレスにも言えることです。自分を信頼し、人を信頼して任せる、預ける、委ねることができると、心は軽く楽になります。自分を疑い、人を疑い、人に頼ったり任せたりできず、一人で抱えていると、心は重くなります。
体が宙に浮いてくると特に、緊張しやすくなるものですが、かえって力を抜いた方が心も体も楽になります。
宙に浮いたら、どこにも体を固定しておくためのものがなくなりますし、布自体も固定されたものではないので(ゆらゆらゆれる、のれんのように)体がどこかにしがみつこうとしていること自体が、無駄なことに思えてきます。
その結果、心もふっと楽に力が抜けるのです。
逆さになる鎮静効果
エアリアルヨガでは、体を逆さにすることがあります。1日2分間、逆さまの状態を1か月以上続けると、血圧や心拍数が落ち着くというデータが出ています。
しばらく逆さの状態でいると、精神的な鎮静効果があり、不安解消につながります。落ち着いてくるのです。
逆さの状態で体がなじんでくると、元に戻らないと!という焦りもなくなり、ただただ自分の身体と布を信頼して、疑いや緊張を手放すようになります。心が静かになり、逆さから元に戻った後も、そのすっきりとした状態が続きます。
おわりに
いかがでしたか?地面で行う普通のヨガと違って、ゆらゆらする不安定な布を使ったヨガだからこそ、その布に身体を預けることで、心が開き直って解放され、楽になる体験ができるのです。
力を使うポーズももちろんありますが、布に委ねて信頼するリラックス感をキープしています。心身の解放を感じに、興味がある方は体験してみてくださいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子