エアリアルヨガ(空中ヨガ)で心が楽になる?預ける・委ねる・手放すヨガ エアリアルヨガ(空中ヨガ)で心が楽になる?預ける・委ねる・手放すヨガ
画像出典: 美LAB.

エアリアルヨガ(空中ヨガ)で心が解放。預ける・委ねる・手放すヨガ

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2018年02月07日
こんにちは。美姿勢&アウトドアヨガ・ピラティス美宅玲子です。何か1つのことが気にかかって仕方ない時は、他のことが手につかなかったり、イライラしやすかったり、仕事の効率が悪くなったりと、影響が出るものです。心が何かにしがみつこうとしている、執着していることが、人間の常でもありますが、それが様々なストレスの原因であると、大昔からヨガでは言われてきました。今回は、そんな心の重さを、エアリアルヨガ(空中ヨガ)で手放すことができることを、ご紹介いたします。

体を預ける、委ねるほどよく伸びるエアリアルヨガ

エアリアルヨガは、大きな布に身体を預けながらヨガのポーズを取っていきます。ぶら下がるのと同じで、体の力を抜いて預け、委ねるようにすればするほど、重力がかかって体はよく伸びるようになります。

緊張して、布にしがみついたようになっていると、いつまでたっても伸びませんし、ヨガの心地よさを感じることもできません。

布に慣れて信頼できるようになってくると、徐々に体の緊張が取れて、布に身体を預けられるようになり、伸びの心地よさを味わうことができるでしょう。

エアリアルヨガ
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それは、人間関係や心のストレスにも言えることです。自分を信頼し、人を信頼して任せる、預ける、委ねることができると、心は軽く楽になります。自分を疑い、人を疑い、人に頼ったり任せたりできず、一人で抱えていると、心は重くなります。

体が宙に浮いてくると特に、緊張しやすくなるものですが、かえって力を抜いた方が心も体も楽になります。

宙に浮いたら、どこにも体を固定しておくためのものがなくなりますし、布自体も固定されたものではないので(ゆらゆらゆれる、のれんのように)体がどこかにしがみつこうとしていること自体が、無駄なことに思えてきます。

その結果、心もふっと楽に力が抜けるのです。

エアリアルヨガ
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逆さになる鎮静効果

エアリアルヨガでは、体を逆さにすることがあります。1日2分間、逆さまの状態を1か月以上続けると、血圧や心拍数が落ち着くというデータが出ています。

しばらく逆さの状態でいると、精神的な鎮静効果があり、不安解消につながります。落ち着いてくるのです。

逆さの状態で体がなじんでくると、元に戻らないと!という焦りもなくなり、ただただ自分の身体と布を信頼して、疑いや緊張を手放すようになります。心が静かになり、逆さから元に戻った後も、そのすっきりとした状態が続きます。

エアリアルヨガ
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おわりに

いかがでしたか?地面で行う普通のヨガと違って、ゆらゆらする不安定な布を使ったヨガだからこそ、その布に身体を預けることで、心が開き直って解放され、楽になる体験ができるのです。

力を使うポーズももちろんありますが、布に委ねて信頼するリラックス感をキープしています。心身の解放を感じに、興味がある方は体験してみてくださいね。

執筆者:
美宅 玲子