えっこんなに?!スクワットで使用される主要な筋肉とは えっこんなに?!スクワットで使用される主要な筋肉とは
画像出典: fotolia

えっこんなに!?スクワットで使用される主要な筋肉

25年のキャリアを持つ美と健康づくり指導者。外資系ホテルトレーナーを経て独立。成人~後期高齢者に至るまで幅広く対応。エビデンスに基づく情報提供と、現場経験で培った指導スキルを持つ。コンセプトは健康寿命…
2018年02月12日
スクワットは「しゃがむー立つ」という単純な動作の繰り返しのように思われるかも知れませんが、実は、股関節・膝関節・足関節と多くの関節を動かす「多関節運動」です。ゆえに、何種類もの筋肉が使われているのです。より多くの関節や筋肉をまんべんなく使うことが可能になる為、運動器に一気に刺激を与えることができます。

下肢から体幹にかけての多くの筋肉を鍛えられるところが魅力ですが、実際にどんな部位が使用されているかご存知ですか?そこで今回は、主動筋である大腿四頭筋以外にもこんなに効いている!下肢・体幹筋とその役割を紹介します。

下肢

1.大腿四頭筋・・・スクワットの主役。(図で赤色部分)大腿直筋・外側(がいそく)広筋・内側(ないそく)広筋・中間(ちゅうかん)広筋の4つを合わせて呼ぶ。太ももの前面にあり、膝を伸ばす役割がある。

2.ハムストリングス・・・大腿二頭筋ともいう。太ももの裏側にあり、膝を曲げる役割がある。

3.大臀筋・・・お尻の筋肉。足をピンと伸ばす時に働き、転倒予防に役立つ。

4.下腿三頭筋・・・ふくらはぎの筋肉。地面から立ち上がる役割をする。

5.内転筋・・・太ももの内側にあり、内側にしっかり締め付ける役割がある。
6.縫工筋・・・股関節~膝関節にかけて斜めに走る。ぐらつきを防ぐ役割がある。
7.大腰筋・・・骨盤内部にある。股関節を動かし、大腿を曲げる。

下肢
画像出典: fotolia

体幹

8.腹直筋・・・腹部にあり、上半身を安定させる役割がある。

9.脊柱起立筋・広背筋・・・背中にあり、背中をまっすぐに伸ばす。姿勢維持の役割がある。弱いと猫背姿勢になりやすい

老若男女問わず、ダイエットシェイプアップから寝たきり予防まで役立ってしまうスクワットってまさにオールインワンですね、正しいフォームで安全に効率的に実施して下さいね!

参考:野沢秀雄著 新スクワット健康法
『Sposts medicine』,「スクワット動作を診る」.155,2013

執筆者:
小川 りょう